サンスターによるオリーブ葉エキスを配合した食品を用いたヒト試験

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つい先日、【ユニチャームが行なった「ゼラニウム」のストレス緩和効果の検証等、最近の検証ニュースについて思う事】の中で、ユニ・チャームのような大手企業がゼラニウム精油の検証を行なうのは新鮮だと書きましたが、今度はサンスターがオリーブ葉エキスの検証を行なっていることがわかりました。

どうやら下記2つの記事で書いたハーブ界の潮流というものが、はっきりと浮き出ているようです。

グローバルな大企業が、ハーブ関連の市場に着々と手を打ち始める動きが顕著になってきました
スパイス・ハーブ関連の老舗が大きなアクションを仕掛けてきているように感じる2017年夏。。

本格的にハーブを有望市場と見定め、ビジネスの柱にしていこうという動きが顕著になっているということです。目が離せません。

で、ちょい戻りますが、サンスターがどのような検証を行なったかを見てみたいと思います。

サンスター(株)(本社:大阪府高槻市、吉岡貴司社長)は9月20日、オリーブ葉エキスを配合した食品を用いたヒト試験で、体脂肪率の低減させる作用があったことを確認したと発表した。

 試験はBMI(Body Mass Index:体重と身長の関係から肥満度を表す体格指数で、体重÷身長の2乗で計算)が25以上の肥満男女の28名(男性17名・女性11名)に、有効成分のオレウロペインを多く含むオリーブ葉エキスを配合し、糖類不使用で脂質量を抑えた(20gあたり80kcal)チョコレートを8週間毎日摂取。血液検査と生体電気インピーダンス法(体内に微弱な電流を流し、電気抵抗値を計測することで、水分量や体脂肪、筋肉量などの体組成を推定する方法)による分析を行った。試験期間中は食事制限や運動指導などは行わず、普段通りの生活でのなかで、間食として摂取させている。

 結果、BMIに変化は見られなかったが、摂取前に比べ、体脂肪率が-0.8±1.4%、腹部囲においては-1.2±1.4 cmと減少し、肥満の抑制、内臓脂肪低減効果が期待できることが示唆された。

 試験はこのほか、マウス由来の筋芽細胞(C2C12細胞)にオリーブ葉エキスおよびオレウロペインを継続的に添加し、筋形成促進(筋管への分化促進作用)を評価する細胞試験も行われ、ミオシン重鎖(平滑筋細胞質内に存在する筋収縮を制御する構造タンパク)と核の蛍光染色を行い、蛍光顕微鏡による観察と写真撮影を実施したところ、添加しない筋芽細胞と比較して筋形成促進(筋管への分化促進作用)があったことを確認した。

 試験結果については9月16日~18日に松山大学で行われた「第72回日本体力医学会大会」で発表されている。
オリーブ葉エキス摂取で体脂肪低減を確認~サンスターより抜粋


おそらく配合する食品としてチョコレートを選んだ理由は、食べると太りやすいイメージのある食品であるから、それに配合し効果が認められるのであれば確実に効果があると納得を得られやすいからでしょうか。

このオリーブに含まれる「オレウロペイン」ですが、このキーワードで調べると色々な情報がひっかかります。

オリーブ葉の底力を見よ!『オレウロペイン』の凄すぎる10の効果まとめ

とりわけ上記のような記事は、本当に事実ですか?検証したんですか?とガンガン突っ込みを入れたくなり、このような浮かれた記事が、ハーブの効能に対する的外れな批判を生む原因にもなっているように思います。

今回の記事のように、実験を行ないハーブの効能を実証するというのは当然大事で今後もどんどんこの動きを推進して欲しいと思うのですが、一点だけ注意が必要な観点があると思います。

この実験は「どこの機関」が行なっているのかということです。

今回は、サンスターという営利目的の一企業が行なっています。私も20年近くビジネスマンをしてるのでわかるのですが、自社が儲かる為にどうするかという思考をするので、どうしても歪んでしまうのです。

その結果、同じ事実・結果に対しても、ちょっと大げさな修飾子をつけて、お客さんの目を引こうとか、そういう思考がすぐに働いてしまいやすい環境です。

ですので、このような実験を行なう機関というのは、公的機関が望ましいかというと、それもまた判断しにくいです。この公的機関というのは国の政治的な思惑が絡みやすいからです。

このような観点を持ちつつ、実験内容の本質はどこなのかを捉え、遠くから眺めるような視点を保つことが重要ではないかと思います。

でも最終的には、自分にとってすごく大事な実験結果だと思ったら自分で試すことが一番大事です。自分の感覚の中にハーブの効能の落とし込みができれば、ハーブ対する正確な視点を維持でき、正しい情報を周りに伝えることができると思います。

そう考えると、自分の家族のように毎日触れ合うことができるように、ハーブを身近に育てながら、利用したり摂取したりするなかで感覚を養っていくことが、ハーブ・アロマのことを伝える立場の人にとっては重要なことだと思います。

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