コカ・コーラ社がアーユルヴェーダ分野の商品開発に取りかかる予定というニュースを読んで

昨年4月の法改正によって、ビールの製造に使用できる副原料の幅が広がり、果実や香辛料、ハーブを用いて醸造したものは従来発泡酒に分類されていましたが、それらがビールとして提供できるようになっていることは過去何度か触れてきました。

法改正から約1年経ち、スーパーに陳列されているビールのバリエーションも増えてきていますし、クラフトビールの枠においても地元の柑橘・ハーブを調合したビールがグッと増えていると感じます。

【過去の関連記事:秋田県の”田沢湖ビール”と医薬品・食品メーカーの”龍角散”がコラボ。4月18日からハーブビール販売開始。

お酒が好きな人は多いので、このような形でハーブ・スパイスが生活に浸透していくというのは健康面だけではなく、日々の生活を豊かなものにしていく上でもいいことだと思っています。

※山椒が入ったクラフトビールをAmazonで購入することができます。

ビール飲料業界から今後さらにどんな商品が出てくるのか、目が離せないところではあるのですが、

飲料業界最大手コカ・コーラ社の今後の取り組み内容について興味深いニュースが入ってきましたのでご紹介します。

炭酸離れ受け健康重視、ご当地深耕コカ・コーラ インドでは伝統医学応用へ

Bloomberg  2019/5/5 09:00

米飲料大手コカ・コーラで本国以外の海外事業を担当する現地部門は、各地域に根差した「ご当地商品」の開発に力を入れている。現地での消費者志向を重視した販売戦略を強化するのが狙いで、インドでは古くから伝わる現地のスパイスや果物を使った飲料に対する需要を取り込もうと、これらの商品のラインアップを充実する計画だ。

需要伸び3倍の開き

同社が地域に密着した戦略を進める背景には、世界的な健康志向の高まりから消費者の砂糖入りの炭酸飲料離れが顕著になってきたことが挙げられる。このため、コカ・コーラは看板商品の炭酸飲料以外の新商品を拡充するなど販売戦略の転換を迫られている。

この一環として、既に中国でジュース風味の乳飲料、日本では「焼酎ハイボール」を発売するなど現地のニーズに合った新商品を販売している。また、今年1月には51億ドル(約5700億円)を投じて英カフェチェーンのコスタ・コーヒーの買収を完了した。

健康志向の高まりはインドをはじめ新興国市場にも浸透しつつある。インドのコンサルティング会社テクノパック・アドバイザーズによると、クミンと水を混ぜたドリンク「ジャルジーラ」や、マンゴーとスパイスを混ぜた「アームパンナ」などの伝統的な飲料を取り込んだ商品への需要が高まっており、これら飲料の需要は過去3年で32%伸びた。この数値はコーラなど炭酸飲料需要の約3倍に当たる。

コカ・コーラのインド事業はこれらのカテゴリーに対応するため、既にインド全土で「ジャルジーラ」を販売中だ。同社のインド・西南アジア部門のT・クリシュナクマール最高経営責任者(CEO)によると、今夏までに「アームパンナ」を発売し、2020年までにスパイス入りのバターミルクや、ラッシー、ヨーグルト飲料などの乳飲料を投入する方針だ。

クリシュナクマール氏はインタビューで「インドは29の州で構成されているが、実質29の国があるといっても過言ではない。州によって飲食の習慣やその動機も極めて多様化している」と話した。

今は露店もライバル

これまでインドでの伝統飲料のブームを牽引(けんいん)してきたのは、現地のスタートアップ企業だった。これらの企業はジャルジーラなどの需要をいち早く捉え、「インド人たれ、国産の商品を買おう」というスローガンの下、販売を推進してきた。

コカ・コーラはインドのご当地商品を拡充するに当たって、こうした現地競合への遅れを取り戻す必要がある。監査法人KPMGのインド部門のハーシャ・ラズダン氏は「数年前までは、コカ・コーラとペプシコーラの二大コーラ会社が激しいシェア争いを繰り広げていた。しかし、今は競合商品を新鮮な状態で販売する露店など全てがライバルだ」と話した。

コカ・コーラが次に参入する可能性がある分野は、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」だ。アーユルヴェーダの自然療法は世界的に認知度が高まっており、アーユルヴェーダを基に作られた歯磨き粉、床洗剤などの商品も発売されている。クリシュナクマール氏は「アーユルヴェーダはストレス解消や睡眠改善などさまざまな効果がある。私たちはアーユルヴェーダ分野の商品の開発に取り組むつもりだ」と話した。だが、詳細については明らかにしていない。

インドはコカ・コーラにとって、世界で6番目に大きい市場だ。インド事業は好調で、前年比2桁増の売り上げを続けている。18年10~12月期(第4四半期)決算の発表で、インド事業の成長の25%は新商品によってもたらされたと説明した。(ブルームバーグ Ari Alsteder)
※SankeiBizの2019年5月5日の記事(http://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/190505/mcb1905050900001-s1.htm)より抜粋

世界的な健康志向の高まりで、過去コーラ飲料のみで世界制覇していたコカ・コーラ社でさえも大きな戦略転換が迫られていると読み取りました。

コカ・コーラ社が健康志向の商品開発に動き出すというのは、他の飲料メーカーへの刺激も非常に大きいと予想していますので、今後数年で店頭に並ぶ飲料のバリエーションは増えていくのではないかと思っています。

【過去の参考記事①:コーラとは「バニラとシナモン風味のサイダー?」。コーラって本当に身体に悪いのか?

【過去の参考記事②:100年前のレシピを基にしたクラフトコーラ『伊良コーラ』をはじめて試飲。コーラの味のこと改めて考えてみました。

私は小さな頃から、「コーラは身体に悪いからやめなさい」と言われて育ってきましたが、コーラ飲料自体はスパイスを使用して作られていますので、アーユルヴェーダ領域の商品開発は、個人的には馴染みやすい分野なのではないかと予想しています。

ハーブ・スパイス好きにとっては、ソフト飲料業界・アルコール飲料業界のこれからの動向がたまらなく面白い時代に突入したと思います。

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