有刺鉄線で一部囲われる「東京都薬用植物園」とはどんなところなのか

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先日、日本メディカルハーブ協会(JAMHA)の会報誌だったか、少し記憶が定かではないのですが、東京都薬用植物園のことが出ていて、その所在地が、東京都の西武線「東大和市駅」を降りて徒歩二分というのが出ていたので「おっ!」と思いました。

というのも大学時代にアイスホッケー部に所属していた私は、東大和市駅の横に隣接していたスケートリンクに毎月数回通っていたからです。

確かに自然があるところだったのですが、そんなところがあったとは全く気づきませんでした。まあ、当時はハーブというものに対する興味が全くなかったので、横を普通に通り過ぎていた可能性はあります。

この東京都薬用植物園というのは、色々と調べてみるとかなり特殊な部類の植物園のようで、麻薬の原料になる「ケシ」を東京都で唯一栽培していたり、数々の毒草も栽培しています。

東京都薬用植物園の園内地図です。http://park.tachikawaonline.jp/plantes/40_yakuyo.htm より拝借。

園内MAPを見ると、完全に試験目的という感じで「区」というかたちで仕切られています。

有毒植物区
栽培試験区
外国植物区
染料・香料植物区
製薬原料植物区
水生植物区
ケシ・アサ試験区
民間薬原料植物区
有用樹木区
漢方薬原料植物区
育苗区
有用樹木区

と計12の区画があります。

「東京都薬用植物園」とはどういうところなのかを簡略的にプロフィールを記載しているサイトがありましたので以下に抜粋してみます。

都内唯一のケシ栽培施設。西武線東大和市駅から徒歩2分の好立地に世界各国の貴重な薬草、毒草、ハーブなどを植栽

「東京都薬用植物園」は、昭和21年に設立された薬用植物園。無料で入場できる園内には、麻薬の原料となるケシ等を栽培する「ケシ・アサ試験区」を始め、カカオ(坐薬原料)、イランイラン(香水原料)などを植栽した「温室(冷房室併設)」、染料や香辛料として用いられる様々なハーブ、漢方処方に配合される生薬の原植物など、普段はあまり見ることのできない植物が多数。 平成22年には「体験的に学び交流する憩いの場」として「ふれあいガーデン」を新設。ログハウス風の「草星舎」では植物苗、書籍、手づくりクラフト品などの販売のほか、リースやクラフトづくり体験もおこなっている。 また研究機関として側面も持ち、危険ドラッグや健康食品の指導・取締りに向けた植物鑑別等の試験検査、調査研究を行うほか、薬用植物の正しい知識の普及に努めている。「山菜と間違えやすい有毒植物の見分け方」「不正なケシの見分け方」など生活の役に立つ情報も紹介。
おでかけガイドより抜粋

なるほど、、東京都から出される危険ドラッグの情報は、ここで試験された結果を基に発信されている可能性が高いかと思います。もちろん、危険ドラッグ関連の「区」は一部なので、上に記載した12区内で色々な薬草を目にすることができそうです。

東京都薬用植物園にまつわる情報を収集してみると、やはり麻薬に使われるケシや大麻が栽培されているということでそこにフォーカスされたものが多く見受けられます。

例えば以下のブログです。この人は何度かここへ通っているらしく、2015年から3回くらいブログに報告しています。

大麻の苗が普通に、黒ビニールのポットに入っていて、トマトの苗のように植えられている光景って確かに日本ではなかなか見られない光景だと思います。そんでもって、周りは有刺鉄線で囲まれているにも関わらず、無料で誰でも入れるというのはなんだか微笑ましいです。。

どうしてもドラッグの原料に興味が出てしまうのはわかるのですが、他にも色々な薬草が栽培されているのでハーブ・アロマ好きはぜひとも一度は訪問してみたい場所です。

非常にバランスよく園内の雰囲気が分かるブログは以下でした。2010年に更新されたものなので少し古いのですが、沢山の写真があってイメージがつかみやすいです。

7年経って大きく変わっている部分もあると思うのですが、このブログで登場するハーブをリストアップします。
※カッコ内は、ブログ内で記載されている特徴・効能を記載しています。これはこのブログの筆者が園内で得た情報を基に記載していると思われます。

トウシキミ(タミフルの原料)
フクジュソウ(有毒)
ヒガンバナ(有毒)
カカオ(チョコレートの原料)
葛根(展示)
ベンガルボダイジュ(ヒンズー教の聖木)
ムユウジュ(仏教の聖木)
バニラ(バニラビーンズ)
アロエ・フェロックス(下剤の原料)
キキョウ(鎮咳)
ハス(根:下痢止め 利尿作用)
ウメ(整腸・解熱)
ナンテン(南天のど飴のナンテン)
マリアアザミ(肝臓にいい→ミルクシスル(種子))
ハゼノキ(有毒)
イチョウ(有毒)
スイセン(嘔吐・下痢)
ヤツデ(下痢)
クリスマスローズ(誤って食べると心臓停止。。)
フクジュソウ(誤って食べると心臓停止。。)
オトギリソウ(傷薬・湿布薬)
ケシ(モルヒネ)

このリストアップされたハーブをベースにして、実施に訪問してみると、栽培されているハーブが大きく変わっている可能性がありますが、注目されている医薬品の時代による変化もキャッチできそうで面白そうです。

また、この東京都薬用植物園にあるハーブは毒性のあるものが多いですが、毒性が有る無いというのも相対的なものでもあるので、ハーブの世界を深めていく上でニュートラルな視点でとらえていくことが大事だと思います。

新しい発見がありそうな場所なのでぜひ行ってみたいです。視察してきましたらレポートいたします。

<<東京都薬用植物園>>
住所:〒187-0033 東京都小平市中島町21-1
電話番号:042-341-0344

●開園時間
4月~9月  9:00から16:30まで
10月~3月  9:00から16:00まで
●休園日
毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は、その翌日が休園日となります)
ただし、4月と5月の月曜日とイベント開催日は臨時開園します。
年末年始(12月29日 ~ 1月3日)

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