最近生活をしていて楽しくなってきたなあと思うことは、例えば、近くのスーパーに行ったときに、大手のアサヒやキリンのビールだけではなく、特定の地域に根差した地ビールが買えるようになっていたり、ソーセージに関しても丸大ハムや日本ハムのものだけではなく●●県産のポークを使った地方のメーカーが製造したものも選択できるようになったことです。
選択肢が多くなったということだけではなく、大手の平均的点的に味ではなく、特色がはっきりと出ている商品がそれに伴い増えてきていることも楽しさを感じる要因とも言えると思います。
ひとつのカテゴリーの商品に対する味のバリエーションが私が小学生・中学生の時よりも格段に増えてます。
選択肢が増えてきているというトレンドは、食品だけではなく、元スマップのメンバーの72時間テレビで話題になったAbema TVのように、地上波以外の選択肢が増えていることを見ても、TV業界においても進んでますね。。
そして、「既定の商品+ハーブ」や「既定の商品+アロマ」という発想も、選択肢を広げる枠組みに当てはまると思います。
まさに、「酒 + ハーブ・柑橘」のボタニカル酒なんかはその典型例のように思います。
そして最近、その流れに関連した、以下のちょっと興味をひくニュースが入ってきました。
農家と牧場がコラボした食品「八王子のエーゲ海」 地元発の手作り土産目指す
八王子産のハーブとチーズ、ギリシャ産のオリーブオイルを合わせた食品「八王子のエーゲ海」の販売が始まって1カ月がたった。
10月中旬から販売されている同商品。八王子で農業を行っている「もぐもぐファーム」(八王子市打越町)が作ったハーブと地元の牧場・磯沼ミルクファーム(小比企町)で作られた角切りのフェタチーズ、ギリシャの農家から直輸入したというエクストラバージンオイルを合わせた。そのままつまみとして食べることができるほか、パンやアイスクリーム、ヨーグルトにかけたり、パスタや野菜のドレッシングなどに使ったりもできるという。
もぐもぐファームの小山律子さんと磯沼ミルクファームの磯沼正徳代表の雑談がきっかけとなって生まれた。「磯沼さんはチーズを使ったものを、私はハーブオイルを使ったものを作ろうと思っていたので、それを合わせてみようと盛り上がった」と小山さん。今夏から開発を始め、4カ月ほどかけて製品に仕上げていった。
「八王子のエーゲ海」という商品名は「ボランティアの方とほかの作業をしていた時に、その方から突然出てきたもの」と小山さん。「エーゲ海の塩を使っていることもあるし、八王子には海がないことから、憧れのようなものもある。そこから詰めていった」。パッケージデザインは地元で活動するイラストレーターのYamamoto Harucaさんが手掛け、浮輪に浮かぶ牛のイラストを中心に据えるなどこだわった。「絵が好きで、Harucaさんしかいないと思った。デザインも2人でずいぶんと悩んだ」と振り返る。
ハーブの収穫やチーズ作りなど全てを手作業で行っているため、生産量は月産で100個ほど。今後はイベント出展なども見据えて展開していくという。「八王子をもっと世の中に売っていきたいという思いがある。八王子の食材を使った手作り品ということをアピールしていければ」と意気込む。
※八王子経済新聞(2017年11月29日)
私はこのニュースを見て、新鮮さを感じたのは、「地元同士の異業種(農家&牧場)がコラボして生み出された商品」という点。
異業種という表現は微妙かもしれませんが、違う商品を生み出している組織体同士が繋がって新たな付加価値を生み出している、というポイントが今後の流れに拍車がかかってくるイメージを持ったんです。
たまにお菓子業界で、「創業●●年の老舗:■■」とコラボした期間限定の商品!というような触れ込みでリリースされることがありますが、それがメインのメニューに変わっていったケースというのはないと思います。。断言はできませんが、、。
でも、「八王子のエーゲ海」という商品は、この商品の販売が続く限り、コラボが継続しますし、且つ、新しいコラボ商品というのが今後継続してリリースされてくることも考えられます。
このモデルは大きな可能性を持っているように感じます。
現在、オリーブの特産化の動きが日本のあちこちであり、ようやく今年あたりから、小豆島産以外の日本産のオリーブ関連の商品が出始めています。
静岡県の伊豆半島でのオリーブ特産化の流れは割と知られてきていると思いますが、例えば、伊豆のオリーブ農家・伊豆の養豚業者・伊豆の(オリーブ以外を栽培している)ハーブ農家とのコラボで、「ハーブオイルに漬け込んだポーク」という商品を発売したら、、私なんかはすぐ買ってしまいます。
地元同士の複数の異業種が協力していけば、香川県のオリーブ牛やオリーブハマチだけではなく、全国区で魅力的な商品がどんどん生まれていくと思いますし、結果として日本のハーブ関連の業界が活性化していくように思います。