ちょうど今から3週間ほど前に、Instagramで以下の投稿をあげている方がいました。
この蓮の絨毯が延々と続く光景の美しさに魅了されました。まさに「極楽浄土」という表現にふさわしい場所です。
こちらは、仙台市から80km位北上した登米市にある長沼という湖沼だそうです。
例年「蓮まつり」が行なわれており、まつり期間中は、湖畔にある公園の桟橋から湖上遊覧の屋形船や小船が出て、上記の投稿者のようにハスの花の間を縫うようにゆったりと運航するようです。
ハスの花は朝に開き、夕方にかけてしぼんでいくため、午前中が見頃みたいですね。
この情報が頭にありつつ、、
先日、”薬草大学NORM”へ行った際にも、会場で、主宰者のTabel株式会社の新田理恵さんが作られている薬草茶が販売されていたのですが、そこで「蓮の葉茶」が売られており購入しました。
そして、”薬草大学NORM”の中で公演された阿蘇薬草園の井澤敏さんのお話の中でも、「レンコンは、蓮の地下茎です」と話している場面があり、
自分の中で、
『そういえば、そのことは全く意識していなかったなあ。確かに、蓮根(レンコン)は読んで字のごとく、「ハスの根」だもなあ』
と気付き、蓮のことに興味が高まり、且つ、蓮についての情報が最近集まってくるので、蓮の基本的なことを調べてみたくなりました。
ハス(蓮)
ハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)は、インド原産のハス科多年性水生植物。
地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として通用する。名称など
日本での古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。「はす」はその転訛。
水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。
漢字では「蓮」のほかに「荷」または「藕」の字をあてる。
ハスの花と睡蓮を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。
属名 Nelumbo はシンハラ語から。種小名 nucifera はラテン語の形容詞で「ナッツの実のなる」の意。
英名 Lotus(ロータス)はギリシア語由来で、元はエジプトに自生するスイレンの一種「ヨザキスイレン」 Nymphaea lotus を指したものという。
7月の誕生花であり、夏の季語。
花言葉は「雄弁」。
※Wikipediaより一部抜粋
日本の大手総合商社の「丸紅」は、芙蓉グループの中核ですが、”丸紅(まるべに)”ってハスを表しているのかもしれませんね。
特徴
原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。
花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。
園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数ある。
なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され、理学博士の大賀一郎が発芽させることに成功したハスの実は、放射性炭素年代測定により今から2000年前の弥生時代後期のものであると推定された(大賀ハス)。その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却場建設予定地から出土した、およそ1400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)もある。
近年の被子植物のDNA分岐系統の研究から、スイレン科のグループは被子植物の主グループから早い時期に分岐したことがわかってきた。しかしハス科はそれと違って被子植物の主グループに近いとされ、APG分類体系ではヤマモガシ目に入れられている。
後述するように、人間にとっては鑑賞や宗教的なシンボル、食用などとして好まれる植物であるが、繁茂し過ぎると他の水生生物に悪影響を与える懸念がある。このため手賀沼(千葉県)などでは駆除が行われている。水中の茎を切ると組織に水が入って腐り、再生しなくなる。
※Wikipediaより一部抜粋
上記の大賀ハス、行田蓮のエピソード(青字:2000年以上前の遺跡から発掘された蓮の種が発芽)は、凄いと思いました。
蓮以外でもそのような話を聞いたことがありますので、「種」の持つ力ってすごいです。
利用
食用、薬用、観賞用として湿地で栽培される。
地下茎
地下茎はレンコン(蓮根)として食用になる。日本では茨城県、徳島県で多く栽培されており、中国では湖北省、安徽省、浙江省などが産地として知られている。中国では、すり潰して取ったでん粉を葛と同様に、砂糖とともに熱湯で溶いて飲用する場合もある。
葉
葉については「蓮の葉」を参照。
種子
ハスの実を売る少年。種子をそのまま生食する。(カンボジア)
はすの実(en)と呼ばれる果実(種子)にもでん粉が豊富であり、生食される。若い緑色の花托が生食にはよく、花托は堅牢そうな外見に反し、スポンジのようにビリビリと簡単に破れる。柔らかな皮の中に白い蓮の実が入っている。種は緑色のドングリに似た形状で甘味と苦みがあり、生のトウモロコシに似た食感を持つ。また甘納豆や汁粉などとしても食べられる。中国や台湾、香港、マカオでは餡として加工されたものを蓮蓉餡と言い、これを月餅、最中、蓮蓉包などの菓子に利用されることが多い。餡にする場合、苦味のある芯の部分は取り除くことが多く、取り除いた芯の部分を集めて蓮芯茶として飲まれることもある。ベトナムでは砂糖漬けやチェー(Chè)の具として食べられる。
また、蓮肉(れんにく)という生薬として、鎮静、滋養強壮作用がある。
芽
果実の若芽は、果実の中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる。
花
ハスを国花としているベトナムでは、雄蕊で茶葉に香り付けしたものを花茶の一種である蓮茶として飲用する。資料によれば甘い香りが楽しめると言う。かつては茶葉を花の中に挿入し、香りを茶葉に移していた。
茎
撥水性の葉と茎がストロー状になっている性質から、葉に酒を注いで茎から飲む象鼻杯(ぞうびはい)という習慣もある。
ベトナムでは茹でてサラダのような和え物にして食べる。
中国のハスの一大産地である湖北省では、春から夏にかけて、間引かれた若茎(葉の芽)を炒め物・漬け物などにして食べる。
日本においては食べやすく切った茎を煮物の材料として用いる。
産地である秋田県では、茎を用いた砂糖漬けが作られている。
茎の表皮を細かく裂いて作る糸を「茄絲(かし)」、茎の内部から引き出した繊維で作る糸を「藕絲(ぐうし)」と呼び、どちらも布に織り上げる等、利用される。※Wikipediaより一部抜粋
中国から東南アジアで広く、様々な部位が使われているのがわかります。
ハスの花を国花にしている「ベトナム」では特に色々なものに活用されていそうです。
参照したWikipediaのページでは、上記の「利用」のあと、【象徴としてのハス】という項目があり、各国の宗教との繋がりなどが書かれた記載があります。
気になる方はこちらからご確認ください。
あと、ハスのことについて書かれているサイトを2つ以下に貼ります。
一つ目(以下)は、ハスの実のことや、ハスとスイレンの違いなど、ロータス効果のことなど興味深い内容が書かれたサイトです。
二つ目(以下)は、ハスの葉茶の効能について書かれたサイトです。
ハスの世界も本当に広そうなので、着実に一歩ずつ見識を深めていきたいと思います。