ハワイ大学の研究者たちが、2000年前の古代エジプト人がつけていた香水のレシピを解読、再現したようです。

※VRINDAAM社アーユルヴェーダ・アロマフレグランス日本初上陸!バナーをクリック

ちょうど昨日、Twitterを見ていた時に、気になるニュースがリツイートされているのを見かけました。そのニュースのタイトルは以下です。

「クレオパトラも愛用していた?2000年前の古代エジプト人がつけていた香水を再現(米研究)」

私自身、香水の歴史に対して俄然興味が沸いたのは、今年6月に開催された「第26回 全国ハーブサミット in 淡路島」へ参加した際に訪れた、【神戸布引ハーブ園】と【パルシェ 香りの館】がきっかけです。

それぞれの場所で、”香り”に関する展示があり、古代の香水についての歴史に触れることができたのですが、ハーブ・アロマに興味を持つ私にとっては好奇心を掻き立てられる内容でした。

【過去の関連記事①:神戸布引ハーブ園の初訪問レポート【香りの資料館編】

【過去の関連記事②:「香りの文化」が根付く淡路島にて、お線香の原料など、様々な香りにまつわる展示に出会いました

では、冒頭のタイトル(太字)の記事が、どのような内容なのかを早速確認してみたいと思います。

クレオパトラも愛用していた?2000年前の古代エジプト人がつけていた香水を再現(米研究)

cure1
image credit:Pixabay
 

好みの香りを気軽に楽しむことのできる香水は、現代人の暮らしに馴染んだ化粧品のひとつである。

愛用の香水を使い続けているという人もいればさまざまな香水をコレクションしているという人もいるはずだが、古代人はどんな香りを身にまとっていたのだろう。

マノアにあるハワイ大学の研究者たちが、2000年前の古代エジプト人がつけていた香水のレシピを解読、再現したそうだ。

もしかしたら、絶世の美女として知られるナイルの女王・クレオパトラもつけていたのかも?

古代ギリシャの文献をもとにして再現された「ミルラ」ベースの香り

このレシピは、メンデジアンとメトピアンというふたつの香水について書かれた古代ギリシャの文献をもとにしているのだとか。

香油や天然成分が配合されているが、ベースはどちらもミルラ(没薬)だという。ミルラはアフリカやアジアの一部に分布する顕花植物から得られる樹脂のこと。

チュメニ大学の考古学者、ジェイ・シルバースタイン博士は

 

囲メンデジアンは、軽い香をたいたようなとてもいい香り。メトピアンは、ムスク(麝香)に似た少しきつい香りで、私のお気に入りだ。

クレオパトラのような人は、さぞかし何百もの香りを使い分けていた香水マニアだったのではと思うかもしれないが、文献によるとメンデジアンが彼女の一番のお気に入りのひとつだったようだ

 

と語る。

kousui1
ミルラ(没薬)

image credit:Wikimedia commons

kousui2
ミルラ(没薬)

image credit:Wikimedia commons

廃墟となった古代都市で「テル=エル・ティマイ」香水商の家を発見

古代エジプトで実際に使われていた正真正銘の香りにできるだけ近いものを作ろうと、研究チームはエジプトの首都カイロ近くの紀元前300年にさかのぼる都市「テル=エル・ティマイ」の発掘現場から発見されたものを科学分析した。

「テル=エル・ティマイ」では2012年、ある住居が発見され、そこから銀貨や金銀の宝飾品が大量に見つかっている。近くには、かつて香水のボトルを製造していたらしい窯の跡もたくさんあった。

これらから、チームはここはかつての香水商の家ではないかと考え、そばで見つかった容器の化学分析を行って、中にあった液体の痕跡を特定しようと考えたようだ。

cure2
image credit:Pixabay

古代世界では死後の世界においてもより奥深い役割を担っていた香水

香水は古代世界では、特に大切なものだった。デートの前にいい香りを漂わせるおしゃれという意味だけでなく、古代人の生活、死、ときには死後の世界においてもより奥深い役割を担っていたのだ。

シルバースタイン博士によると

今日のわたしたち以上に、当時の香水は重要な意味を持っていた。儀式や治療行為に欠かせないアイテムで、不死と結びついてもいた。

単なる贅沢品として求められていたのではない。香りは人生の、いや、死後の世界においてもその質を向上させる力をもっていたのだ

とのこと。

cure3
image credit:Pixabay

香水はワニの糞を顔に塗っていたクレオパトラの必需品だった!?

紀元前51年から30年までエジプトを治め、実質的にプトレマイオス王朝の最後の支配者であったクレオパトラは、すえたにおいのするヤギのミルク風呂に入り、乾燥させたワニの糞を顔に塗っていたと言われている。

だから、心地よい香りでごまかすことは都合が良かったのかもしれない。

なお、この香水は9月15日まで、ワシントンDCにあるナショナル・ジオグラフィック博物館の「エジプトの女王たち」展に展示されている。

古代の香りがどんなものだか、ちょっとでも体験したいという人は行ってみるといいかもしれない。

カラパイアの2019年8月25日の記事(http://karapaia.com/archives/52278544.html)より抜粋

ワシントンDCへ行って、どんな香りなのか確認したいくらいですが、今回の記事を読んで、古代の世界における香水の位置付けの重要度合いに驚いてしまいます。

現代社会において、香りというのは、暮らしに取り入れることで今より少しでも日々の生活を豊かにする意味合いや、セラピー領域においてハーブの精油成分を活用するという意味合いが大半を占めていると思います。

その香りが、古代の人々にとっては、死生観に大きく関わっていたというのはどういうことなのか?と考えてしまいます。

私が直感的に思ったのは、香りというのは人間の動物脳(本能)に信号が直結するので、現代人よりも人間脳(大脳皮質)を使っておらず、本能の感覚が優れている古代人は、香りから受ける影響というのは今に比べて相当大きかったのではないか?ということです。

だからこそ、「香りに対する意味づけ」が盛んに行われ、人生における様々な場面とリンクさせていくということが文化的に醸成されていったのではないかと考えています。

一点、記事の中で、気になるのは、クレオパトラが乾燥させたワニの糞を塗っていたというくだりです。なぜなのでしょうか?

ネット上で探してみると、古代人の中絶の方法の一つとして膣にワニの糞を挿入していたという情報が見つかったくらいで、なぜ、ワニの糞を顔に塗っていたのかが不明です。。

古代人と香りの関連性についての探求の旅は非常に面白そうなので、今後探求していきたいと思いますが、その領域のことについて書かれた参考になる記事がありましたので以下に貼っておきます。

Like! Provence – プロヴァンスが大好きな、貴方へ。(バナーをクリック!)

名前 (必須)メールアドレス (必須)サイト

コメントを残す