ハーブを日本の食文化に根付かせた第一人者の北村光世さんの最新著書「おいしいハーブ暮らし12か月」が面白いです。

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ちょうど2週間前くらいに書店を歩いていた時に、面白そうな本を見つけました。(以下)

パッと見、面白そうと感じた理由は、春夏秋冬の季節ごとの庭仕事と美味しそうな料理レシピが、綺麗な写真と共に丁寧な説明がされていたことによります。

あと、この本の著者である”北村光代さん”の名前は知ってはいたのですが、詳しい経歴については知りませんでした。ただ、本の末尾に、北村光代さんの興味深い経歴が掲載されており、それにより購入動機がMAXになり、買うことに決めました。

その経歴とは以下です。

北村光代 Mitsuyo Kitamura

食文化研究家、ハーブ・オリーブオイル研究家

1939年、京都府生まれ。アメリカ・ミシガン州ホープカレッジ卒業。アメリカ留学時代にハーブと出会い、食文化に関心を広げる。言葉も食べ物もすべて一つの文化という考え方で、鎌倉の自宅でハーブを育て、ハーブを楽しむ暮らしを実践。特にハーブを日常の生活に活かすことを提唱し、多くの雑誌や著書でハーブの使い方を紹介する。’94年に、29年間教鞭をとった青山学院大学スペイン語教授の職を離れ、食文化の研究に専念。ハーブの故郷・イタリアの各地を巡り、その食生活の奥深さに魅せられる。パルマにも家を持ち、日伊文化交流センターを設立。イタリアをはじめとする地中海諸国の食生活、その根幹となるオリーブオイルにも注目。独自の食の啓蒙活動を「北村流スローフード」として、イベント、トークショー、著書、料理教室などを通して展開している。著書に『ハーブクッキング』(柴田書店)、『みんな、ハーブのおかげ』『私の好きなイタリア料理』(共に文化出版局)ほか多数。近著に『おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ』(世界文化社)がある。

https://mitsuyokita1939.wixsite.com/slowfastfood

書店でこの内容を見たときに、おこがましいですが、私自身の志向と非常に近いという直感があったので、「北村光代さんに対する理解を深めたい」という気持ちが一気に高まりました。

購入後、ベッド脇に置いて読んでいるのですが、北村光代さんが今まで送られてきたハーバルライフの濃密さを感じることができ、生涯参考にしていきたいと思える一冊になりました。

今日は、この”おいしいハーブ暮らし12か月 キッチンガーデン発 元気のレシピ”のエッセンスを紹介した良記事を取り上げたいと思います。

秋の種蒔きもOK! 育てて食べる絶品ハーブレシピ

冬から春、春から夏へ。コロナ禍にも季節は巡りゆくのだなと、梅雨明けの庭の雑草をむしりながらしみじみした筆者ですが、旅行もレジャーも満喫できない今だからこそ挑戦できることがあるはず、と日々模索中です。そんななか出合った一冊、食文化研究家・北村光世さんの著書『おいしいハーブ暮らし12か月 キッチンガーデン発 元気のレシピ』には、おうち時間を豊かにするためのヒントが!

現在81歳、ハーブを日本の食文化に根付かせた第一人者の北村光世さんは、鎌倉の自邸での庭仕事のようすやハーブの種類や育て方、季節のハーブを使ったアイデアレシピなど、ハーブと共に日々を暮らすことの楽しさを教えてくれます。今回はハーブ初心者にも最適な本書から、秋からでも育てられるハーブや夏のレシピを特別に一部抜粋してご紹介。育ててよし、見てよし、食べてよしのハーブを生活に取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 
北村光世さん:食文化研究家、ハーブ・オリーブオイル研究家。1939年、京都府生まれ。アメリカ・ミシガン州ホープカレッジ卒業。アメリカ留学時代にハーブと出会い、食文化に関心を広げる。言葉も食べ物もすべてひとつの文化という考え方で、鎌倉の自宅でハーブを育て、ハーブを楽しむ暮らしを実践。特にハーブを日常の料理に活かすことを提唱し、多くの雑誌や著書でハーブの使い方を紹介する。【HP】https://mitsuyokita1939.wixsite.com/slowfastfood

料理に欠かせないハーブとして、私がよく使うのはローズマリー、フレッシュローリエ、そしてドライオレガノの3種類です。特にローズマリーとローリエは一年中庭で元気に育っていて、料理に欠かせないハーブです。

そのなかでも一番出番が多いのはローズマリーかもしれません。ローズマリーはある程度育ったら枝先5センチほどを切りとって使うと、その下から新たな枝が出て、だんだんとこんもりと繁っていきます。新芽は柔らかく素揚げにしても美味しいし、オーブン料理なら固めの葉でも大丈夫で、特にじゃがいもとの相性は抜群です。肉や魚介、粉ものにも向きます。

最近、ローズマリーが脳機能改善に役立つとの研究発表があり、嬉しいニュースでした。地中海沿岸地方の健康長寿村に認知症が少ないのも、ローズマリーをとり入れた毎日の食事のおかげかもしれません。

 
【左】ローズマリー:1本植えれば一年中フレッシュが使える。肉類やじゃがいも、粉ものとの相性がよい上、脳機能改善にも役立つという。 【中】ローリエ:月桂樹の葉。ドライが一般的だが、フレッシュな葉は爽やかな香りで、炒め物、煮物などの臭いを消し、美味しくする。手で切り目を入れて使う。 【右】オレガノ:“山の喜び”と呼ばれ、シチリアでは山へ収穫に行く。ドライは青臭さが抜けて甘みがあり薬効も多い。ミイラ作りに使われたとも。

ローリエは一般にはシチューや煮込みに使うドライハーブとして知られていますが、実はフレッシュが持つ新鮮でスパイシーな香りには、誰しもが魅了されます。特にわが家のローリエは絶品。葉の間に肉を挟んだり、魚の下に敷いて焼くこともしばしば。春の新芽は香りが薄いので、葉の色が濃緑色になってから使います。残ったら、乾かして煮込み料理に用います。

私は庭でオレガノも育てていますが、シチリア産のドライオレガノと比べると香りが物足りません。5年前、シチリアを訪ねたとき、野生だと思っていたオレガノが実は栽培種だったことに驚きました。シチリアでは質のよい苗を選んで野生風に育てているとのこと。強い陽光を浴び、すでに半乾きになったオレガノを見て、日本の青々としたオレガノが目に浮かび、納得しました。シチリアのオレガノは収穫前から乾燥が始まるので、余計に香りが強くなるのです。

料理に用いるならオレガノは香りの強いドライがおすすめ。トマトとの相性は抜群で、肉、魚介、野菜料理にも役立ちます。

ハーブを育てる場合は、種で蒔くもの、挿し木、株分けできるものがあります。種で蒔いて育てるハーブの場合、ハーブの種はとても小さいので、あまり地中深く埋めないようにしましょう。蒔きどきは種の袋に指示されていますが、私の経験では、春か秋に蒔くとされる種の場合、秋のほうが生長がよく、すっかり秋蒔きに徹しています。

鎌倉稲村ヶ崎にある北村光世さん自邸のお庭。初夏のハーブガーデンには、ジャーマンカモミール、ディル、セージの花々が。

ルコラやバジルなどは、手もかからずに生長も早いので、種から育てたほうが断然経済的。料理にもふんだんに使えます。まず、種は半分に折った紙などにのせ、土の表面に重ならないように、間隔をあけて多めに蒔き、種が隠れる程度に薄く用土をかけておきます。ルコラは、2〜3週間で発芽し、2〜3か月すると収穫可能。真冬や真夏を除いて2〜3週間おきに種蒔きすれば、一年中新鮮な葉が摘めてサラダに大活躍。寒い時期、生長はゆっくりですが、春になると元気によく育ちます。バジルは23度以上で発芽します。ですから4〜5月頃、暖かくなってから種を蒔くとよいでしょう。

<春蒔きも秋蒔きもOKのハーブ>
ルコラ
春蒔きは3月中旬頃から。収穫できるまでの時間を考えながら、少しずつ種蒔きをして足していくと長く楽しめる。真夏を除けば秋蒔きも大丈夫。むしろ冬に葉が摘めて、おすすめ。

<秋蒔きのハーブ>
カモミール
耐寒性のあるハーブなので、秋蒔きのほうが育てやすい。乾燥させてハーブティーやポプリ、入浴時に。

マーシュ
柔らかいサラダハーブ。春先、小さな株状のときに収穫する。サラダハーブではクレソンやマスタードグリーンも秋蒔き。

イタリアンパセリ
毎年秋に種蒔きをすると春に大きく繁る。春に蒔くと、虫に食われやすい。普通のパセリよりも苦みが少なく、使いやすい。イタリア料理には頻繁に使う。

コリアンダー(香菜)
種蒔きは9月から10月頃。何回かに分けて蒔くと、冬の前に葉が収穫できるものもある。冬を越したものは春に大きく伸びて5、6月に種をつける。花が咲くと葉が傷み始めるので、葉を食用にするなら花が咲く前に。

暑い国の智恵が詰まった、ミントを使ったハーブ料理

ミントは多種ありますが、料理のために育てるならスペアミントとペパーミントが双璧です。モロッコなど北アフリカや中東ではミントを使った料理が豊富。筆頭はクスクスのタブレ。火を使わない料理としてフランスでも夏の簡単レシピとして親しまれています。

 

タブレ

 材料(4人分)
・クスクス……1カップ
・塩……小さじ3/4
・玉ねぎ(粗みじん切り)……大さじ4
・トマト(1cm角ぐらいに切る)……中1個
・スペアミント(粗みじん切り)……大さじ1と1/2
・イタリアンパセリ(粗みじん切り)……大さじ1と1/2
・レモン汁……大さじ1~1と1/2
・EV オリーブオイル……大さじ2と1/2〜大さじ3
・黒コショウ……少々

 作り方 

1. ボウルにクスクスと塩を入れ、熱湯1カップを注いで混ぜる。全体が水分を吸ったら、軽く冷ます。

2. 残りの材料をすべて加えてよく混ぜ、味をみて、2時間ほど寝かすとバランスがよくなる。急ぐときは、すぐにでも食べられる。

※スペアミントやイタリアンパセリがなければ、しそ、三つ葉などの日本のハーブを使ってもよい。

ハーブ料理はシンプル。自由に楽しんでいい

40年ほど前、庭にハーブを植えて、頻繁に料理に使い出してから気がついたのは、少しのハーブを上手に使えば、素材の味が格段にアップするということでした。こうしたハーブ料理を手がけるうちに、調味料の分量も種類も知らないうちにどんどん減っていき、入れなくても十分美味しい料理が作れるようになっていったのです。

ハーブは見るだけでも楽しいのですが、生活に役立ててこそ、その使命を全うできる植物です。少しずつでもお料理に使うことで、健康維持にも役立ちます。ぜひ、ハーブのある健康生活を楽しんでください。

mi-mollet(ミモレ)の2020年8月8日の記事(https://mi-mollet.com/articles/-/24728?per_page=1)より抜粋

”種の秋播き”の概念は、自分の中では目から鱗だったので、今秋に早速試してみたいと思いました。「春の収穫を待つ」という感覚はとても新鮮でワクワクします。

ミントを使った火を使わないレシピである「タブレ」は、自身のハーバルライフに取り入れ毎年楽しみたいと思えました。

抜粋記事の後半の、ハーバルライフの経験を重ねていく中で、「手持ちの調味料の分量・種類が減っていった」という記述はすごく共感する部分です。

生活の中で役立つハーブの種類、分量が徐々にわかってくるので、私の部屋のハーブの種類・分量も、なんでもかんでも興味が赴くままに買っていた時と比べると、格段に減少傾向にあります。

今回はじめて北村光代さんの書物に触れたことで、その他の著書も色々と読んでみたいという気持ちになりました。

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