先日、妻が、冷蔵庫からあるものを取り出し、「あなた、これなに?結構前に買ったみたいだけど。。」と言われ、ふと気づきました。
それは、約2週間前に買った「アピオス」と呼ばれる見慣れない小さなお芋のような穀物で、珍しいと思い購入していたものなのですが、冷蔵庫の野菜室へ入れたまま忘れてしまっていました。
全く痛んでなかったので、その「アピオス」を早速蒸かして食べてみました。
するとその野性的な風味の中に、優しい甘みがあり、子供たちも気に入ってしまい、あっと言う間に無くなってしまいました。
非常に美味しかったので、この「アピオス」のことを調べてみると面白いことがわかりましたので以下にご紹介します。
アピオスとは
アピオスとは北米原産のマメ科の野菜。
「ヤーコン」「キクイモ」と並んで世界三大健康野菜といわれています。
アメリカの先住民族(インディアン)が戦闘食として食べていたほど、
エネルギーや鉄分など栄養価が高く、栗や豆のような甘さが特徴です。甘くて栄養も豊富なスーパーフード
アピオスはジャガイモ、サトイモ、サツマイモを併せたような味で、栗や豆のような甘さがあります。さわやかに甘く、ほくほくと口当たりがよいため、素揚げや塩茹でなどシンプルな料理でも味が引き立ちます。栄養も非常に豊富。カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンEなどが含まれており、血圧上昇抑制やアレルギー体質改善、便秘改善などの効果が期待されています。
甘くておいしいだけではなく、様々な体質改善効果も期待されているスーパーフードです。
アメリカから日本へ
偶然、紛れていたアピオス
明治初期、アメリカからりんごの苗木を青森県に導入した際、偶然、土に混じっていたアピオスが自生・繁殖し、広まったと考えられています。食料が現在よりも少なかった頃、嫁ぐ娘の身体を気遣った母親が「身体が弱ったときは掘って食べなさい」と、アピオスの種芋を持たせたと言い伝えがあります。それほど栄養価が高い野菜として知られていました。
国内有数の生産量を誇る、青森県下北半島
日本でのアピオスの生産量は年々減少傾向にあります。しかし、青森県下北半島では生産量が増加しており、現在では国内有数の生産量を誇っています。「下北アピオス」という名前でブランド化されており、非常に甘く、大きいのが特徴です。高い品質を保つための栽培方法や管理体制も整っています。また、加工品も流通しています。
※下北アピオス振興会のHPの「アピオスとは」のページ(http://www.shimokita-apios.com/about.html)より抜粋
面白い情報ばかりです。スーパーフードと聞くと、売り込みをかけるために、最近栽培を始めたのでは?と思ってしまったのですが、明治時代から、青森の下北半島に徐々に根付いてきたものだったことがわかり、驚きました。
以下は、「アピオス(アメリカホド)」のWikipediaのページなのですが、主産地に関する記述があります。
アピオスの生産はほぼ、青森県に集中していると考えていいと思います。
また、以下には、アピオスを使ったレシピが色々と書かれているのですが、純粋に蒸しただけで非常に美味しかったので、まずはシンプルに食べて頂くことをおススメます。
とても美味しくて、栄養価も高いとなれば、ビジネスチャンスは潜在的に大きいと感じましたので、北海道の広大な土地で栽培するプレーヤーが出てくるような予感がします。
個人的には、今後のアピオスの話題にはアンテナを張っていきたいと思います。