「水出し用」と書かれている茶葉と、そうでない茶葉との違いとは何なのか。低温のほうが抽出されやすい成分もあることがわかりました。

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先日の記事、『ペットボトルの冷たいハーブティーをよく買っていたのに、自宅の”ドライハーブ”でそれを作る発想に欠けていました。』の中で、

部屋にあるドライのルイボスを、お湯ではなく、”お水で”淹れてそのまま冷蔵庫へ入れ(夜11時頃)、翌朝(5時頃)に冷蔵庫を開けてみると十分な色と味が出ていたことに触れました。

この時に、

『今まで水出しをする場合は「水出し用」と書かれたお茶(主に麦茶など)を使っていたけれど、特に「水出し用」と書かれていないお茶との違いは何なの?』

という疑問が沸いてきました。

特にこれからの季節は、店頭でも「水出し用」と表記されたものが販売されることが増えると思いますので、早速調べてみました。

すると京都のお茶屋さんのホームページでそのことに触れていました。

Q.〝水出し用″と書いていなくても、水出し緑茶は作れる?

水出し茶の作り方でよく質問があるのが、これです。

水出し用と書かれているものは、水出しでも手早く抽出できるように、茶葉が細かくなっているためです。

もちろん普通の茶葉でも水出しすることができます。

煎茶だけでなく、ほうじ茶やウーロン茶、紅茶などもできますので、ぜひお試しくださいね。

※創業安政元年ちきりやのHPの記事(https://kyo-chikiriya.com/blog/tea_about/mizudashi/)より一部抜粋

なるほどです。

確かに、細かくした方が水に触れる表面積が増えるのでそれだけ水に成分が溶けやすくなります。

冒頭で、ドライのルイボスを水で入れた場合、短時間でしっかり抽出されたことを書きましたが、ドライのルイボスは細かい粒なので、数あるドライハーブの中でも「水出しに向いている」ということかもしれません。

これからの季節、冷たいハーブティーを飲みたい日々が続きますが、部屋に置いてあるドライハーブを使って水出しをする場合、粒の細かさで選定するのがいいかもしれません。

私の部屋の棚にあるドライハーブで言うと、マテが非常に細かい粒なので、抽出されやすいかもしれません。次回はマテで水出しを試してみようと思います。

一点、上記の京都のお茶屋さんのホームページの見ていて気になる情報がありました。以下です。

水出しすると、なぜ免疫力アップになるの?

夏場のお茶の楽しみ方のひとつとして、人気の水出し緑茶。

リーフやティーバッグに水を注ぐだけで手軽に作れるので、大量に水分を摂取したいときにも重宝します。

この水出し緑茶ですが、最近の研究によって、免疫力をアップさせる、ということがわかってきました。

お茶に含まれるカテキンには、4種類あります。カテキンはポリフェノールの一種です。

・エピガロカテキンガレート(EGCG)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピカテキンガレート(ECG)
・エピカテキン(EC)

緑茶では、EGCGの量が最も多く、全カテキン量の約半分を占めます。含有量は多い順に、EGCG>EGC>ECG>EC になります。

これまで注目されていたEGCGは、炎症やアレルギーの抑制効果があることがわかっています。

一方EGCは、マクロファージを活性化させ、免疫力を高めることがわかってきました。

マクロファージは、体内に入ってきた異物や細菌を取り込んで消化するだけでなく、この情報を記憶することで、次に入ってきたときにすぐさま対応できるようになります。

これが免疫力アップにつながります。

カテキンは高温で溶けやすい性質を持っていますが、冷水で抽出すると、EGCGを抑え、EGCが多く抽出されます。

このEGCGとEGCの量が重要で、同等だとその効果がわかりづらく、EGCがEGCGの2倍以上になることが望ましいとされています。 

グラフを見ていただくとわかりますように、

20℃ 1時間、または4℃ 1時間で淹れると、EGCの量が多くなり、より免疫力の働きを発揮しやすくなります。

(参考:農研機構HP)

この情報は、個人的には目から鱗の情報でした。

今まで、水温が高い程たくさんの種類の成分がしっかりと抽出されるという考えを持っていましたが、低温の方が抽出されやすい成分があることがわかったことは大きな収穫です。

今後、特定のハーブにおいても、低温の方が抽出されやすい成分というものが存在するはずなので、色々と調査をしていきたいと思います。

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