ハーブの外見、生育環境、味などの特徴が、そのハーブの薬効を示す『特徴表示説』という考え方

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昨日は、4月27日に参加した、英国在住ハーバリスト リエコ・大島・バークレー先生の講座のことについてレポートしました。

【過去の関連記事:英国在住ハーバリスト リエコ・大島・バークレー先生の講座を受けるために宮城県へ行ってきました。

上記の記事の中でも少し触れていますが、大島先生から学んだ

「ハーブの外見、生育環境、味などの特徴が、そのハーブの薬効を示す『特徴表示説』という考え方」
※特徴表示説=THE DOCTRINE OF SIGNATURE

が、自分自身の今後のハーバルライフにおいて非常に大事なものとなっていくような予感がしました。

【補足】大島先生が、特徴表示説の参考文献として参照していたのが以下の本”The Language of Plants: A Guide to the Doctrine of Signatures”です。昨日ご紹介した「メディカルハーブハンドブック」のP296に記載がありました。

 

特徴表示の具体例として、大島先生が講座の中で取り上げていた例を以下に記載していきます。

 

【形状】

■”クルミ(胡桃)”を割ると、脳のカタチに似ている実が出てくる⇒脳の発達に必要な栄養が含まれる

■”エルダー”は、花には特徴表示はないが、茎を切ると空洞になっており、気管支の形状のようになっている⇒呼吸器系の症状にいい

■”パイルワート”の花が肛門のカタチに似ている⇒痔の症状にいい

■”オオバコ”の花の部分はスネークヘッド(蛇の頭)と言われており、蛇の頭のカタチに似ている⇒毒の吸出し能力が高い
※”オオバコ”が群生しているところは、マムシなどの蛇が生息している可能性が高いそうです。

■”ヤロー”の葉はギザギザでノコギリの葉のよう⇒切り傷に効く
※ヤローは、Master of Bloodともいわれているようで、出血している時に止血(多⇒少)する能力がある一方で、生理不順に効く(少⇒多)そうです。

■”マーシュマロウ”の葉は柔らかい毛で覆われている⇒粘膜の炎症にいい
※鼻腔などの毛がたくさん生えているところに使えるそうです

【生育環境】

■”ミスルトー(セイヨウヤドリギ)”はリンゴの木などに寄生をして生きていく⇒抗ガン性を持つ
※サルノコシカケも抗ガン性を持つと言われているそうです。

【色】

■”クサノオウ”の茎、葉を切ると胆汁(肝臓から分泌)のような黄色い液が出てくる⇒消化器系にいい
※タンポポ(黄色)は肝臓にいい

 

講座の中で口頭で取り上げていた例は以上ですが、これ以外にも膨大な事例があると思います。

精油の世界では、この特徴表示説と同様の考え方として、特徴類似説というものがあるそうです。以下のサイトから一部抜粋します。

⚫︎柑橘系:オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど
丸い形→太陽→気持ちを明るくする
黄色→東洋医学の五行論・消化器系に作用
表面がボコボコ→ニキビ・セルライトにいい
食べることができる→消化器系に作用

⚫︎お花:ローズ、カモミール、ネロリなど
植物にとっての生殖器(オシベ・メシベ・受粉)→ホルモン不調、婦人科系のトラブル
植物にとっての顔→スキンケア
甘い香り→催淫作用・高揚作用

⚫︎葉:ティートリー、ユーカリ、ローズマリー、ペパーミントなど
刃物のイメージ→攻撃・自分を守る→抗感染症(菌・ウィルス・カビ)
シャープな香り→頭脳明晰作用

⚫︎花と葉から抽出される精油:ラベンダー、クラリセージなど
花+葉の作用両方

⚫︎木:サンダルウッドなど
地に根を張る→心を落ち着かせ、安定させる
風が吹いても倒れない→精神的に不安定なとき、気持ちを落ち着かせてくれる。
根からの水分の通り道→呼吸器や泌尿器に作用

⚫︎樹脂:フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラなど
傷を修復しようとする→抗炎症、浸出性疾患のケア

⚫︎種子、果実:ジュニパー、ブラックペッパーなど
命が宿っている→エネルギーの活性化

なるほど、特徴表示説とリンクしていますね。

このような知識を知っておくことで、「これは恐らく、これにいいんじゃないか」とだいたいのアタリをつけることができ、植物観察の訓練になると思います。

今後のハーバルライフが大きく変わっていくような気がしてきました。

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2件のコメントがあります

  1. バークレー先生のセミナーに参加したことがあります。(4年前だったか?)
    テーマは自分が気になっていた、女性ホルモンとメディカルハーブの実践法でした。
    やはりその際も、先生の実体験に基づいた意義のある講義内容で、感銘を受けたのを覚えています。
    また、日本での捉え方と英国との文化による面など、多少の違いなども感じ取れました。
    例えば、チンキ剤は服用が主で、日本のように手作りコスメのようにスキンケアには使用しない、等。
    栢森様のアロマメモ
    ハーブごとに簡潔にまとめられており、とても参考になります。 また見させて頂きますね。

    1. Rosemary6107

      内田様
      コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を頂き恐縮です。
      4年前に大島先生のセミナーを受けられたのですね!
      確かに、日本における一般的な認知のされ方と英国における古くからの捉え方の差分についての情報はとても刺激的ですよね。

      以前、ドイツのマリエン薬局のハーブティーを購入したことがあるのですが、ヨーロッパにおける「メディカルハーブ」という領域に対する意識の高さ(如何に薬効を高めるかという部分において)を感じました。

      私自身、井の中の蛙にならないよう、大島先生のように広く世界で活躍されている方々の話に耳を傾け、世界の商品をできる限り体験をし、ハーブの領域の本質を突き詰めていきたいと考えています。

      今後ともよろしくお願い申し上げます。

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