伝統的に感染症対策に使われてきた薬草「センシンレン」のタイにおける動き

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日本においてもコロナワクチンの接種率は上昇してきていますが、並行してデルタ株の広がりによって海外では徐々に3回目の接種を実施し始めているようです。

3回目の接種の効果については様々な議論がなされており、目が離せないところです。

一方で、タイにおいてはコロナワクチンの接種率が低いことにより、”タイらしい”興味深い動きが起こっているようですので早速取り上げたいと思います。

ワクチン接種が遅れるタイで感染症対策の薬草が品薄 食品サプリ化の動きも

東南アジアで伝統的に感染症対策に使われてきた薬草のセンシンレン(タイ名=ファータラーイジョーン)の需要がタイで拡大し、品薄の状態が続いている。対新型コロナウイルスのワクチンが十分に行き渡らないことから、不安に駆られた人々が買い求めたためとみられている。産業界では、工場などでの集団感染の発生防止に種子を配布する取組みも始まった。独特な苦みを取り除いた食品サプリにするなど商品化に向けた動きもある。

センシンレンはキツネノマゴ科の一年草で、インド・スリランカが原生地のハーブ。タイなどの東南アジアでも古来、流行風邪など感染症の特効薬として使用されてきた。葉や根が主な使用部位だが、植物全体が使われることもある。2cmほどの果実からは10粒ほどのだいだい色の種子が取れる。

タイは3月下旬から新型コロナの感染第3波が始まり、現在も収束されていない。1日当たりの新規感染者は年初の数十人から1万~2万人に膨れ上がり、死者も増えている。首都バンコクの病床は9割以上が埋まっており、医療も逼迫(ひっぱく)している。政府は、商業施設の営業を禁止するなど強制力を伴った都市封鎖に踏み切っている。

センシンレンの効用を訴えるために農業・共同組合省が作成したチラシ=提供写真

一方、ワクチンの接種は当初の計画から大幅に遅れている。周辺諸国などで感染が一気に広がったためだ。4日の集計時で、累積のワクチン接種済み回数は1850万件余り。人口約6800万人のタイで一人2回接種するとして、その2割にも達していない。

このため業を煮やした市民らが伝統薬を求めるようになった。一部地域では品薄となって、価格が大幅に上昇している。一方、農業・協同組合省や商務省では農家に栽培を奨励する見解を打ち出し、支援していく構え。価格の統制は行わずに、自由な栽培で供給量の拡大を目指すとする。合わせて、便乗値上げや買い占めに対応したホットラインも開設した。

産業界では、タイ最大のタイ工業連盟が加盟企業などにセンシンレンの種子10万粒を無料配布することを決めた。全国に1万ヵ所以上ある各種工場に配布して、敷地内での栽培を勧めている。センシンレンは種まきから120日後には収穫が可能となる。遅れているワクチン接種の代替機能が期待されている。

強い苦みを持つことから、味を調整した健康食品(サプリメント)化を視野に商品開発の動きも始まっている。保健省食品医薬品局によると、数社が強い関心を示しているという。早期の検査を経て市場供給を認めていく考えだ。センシンレンをめぐっては、隣国でも注目が集まっている。爆発的なコロナ感染が広がるミャンマーでは、軍政のトップが抽出した成分から国産の「ワクチン」を開発するよう指示を出した。 (バンコク=ジャーナリスト・小堀晋一)

投稿 ワクチン接種が遅れるタイで感染症対策の薬草が品薄 食品サプリ化の動きも は 日本食糧新聞電子版 に最初に表示されました。

※日本食糧新聞の2021年8月18日の記事(https://news.nissyoku.co.jp/news/kwsk20210810110528737)より抜粋

※センシンレンのもう少し詳しい概要は以下参照ください。

ワクチンの接種率が遅れているからといって、欧米や日本では「薬草」に国レベルが注目するということは起こらないと思います。

この動き一つとっても、ハーブがタイの文化形成に大きな役割を果たしてきたことが想像できます。

抜粋記事の最後のミャンマーに関する記述「センシンレンの抽出成分で国産ワクチンを開発するよう指示」も、非常に気になります。。

ハーブ好きにとっては、東南アジアのこのような動きから目が離せません。

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