ベニシアさんの夏の庭/暮らし【Part 1】~2014年8月の『天然生活』による取材~

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NHKの『猫のしっぽ カエルの手』に出演するイギリス人のベニシア・スタンリー・スミスさんの京都・大原での生活に憧れ、ハーブのことに興味を持った人はとても多いと思うのですが、私もベニシアさんに大きな影響力を受けた人間の一人です。

私自身は、ハーブの生き方をベニシアさんご自身の人生の学びへと昇華させていく考えが好きで、「ハーブと共に生きる」とはこういうことなんだという気付きを頂きました。

あとはあの大らかな心持ちが好きで、どんな人とも常にフラットな視線で接するのが尊敬できるのですが、その人柄も多くの日本人を惹きつけているのではないかと思います。

ベニシアさんは、最近視力の低下が進んでいるのですが、夫の梶山正さんと前向きに生活をされていることについては今年3月に取り上げました。

【過去の参考記事:ベニシア・スタンリー・スミスさんの最近の状況が伝わってくる記事】(2020年3月14日)

ハーブと共に生活をする素晴らしさを日本全体に広めたベニシアさんの功績は計り知れないものがあると思っているので、私自身も、ベニシアさんが過去に残された財産を改めて見つめ直し、継続的に伝える活動をしていきたいと思っています。

今日から3日間にわたり、そのベニシアさんに、2014年8月に”天然生活”が「ベニシアさんの夏の庭・暮らしをテーマ」に取材をしたときの記事を取り上げたいと思います。

ベニシアさんの夏の庭|京都・大原の古民家を囲む8つのガーデン/ハーブ研究科 ベニシア・スタンリー・スミスさん

庭では、植物だけでなく人も育つ―。ハーブ研究家のベニシアさんがつくる8つのガーデンには、人と自然を結ぶ幸せな “つながり” がありました。
※写真について:1996年に大原の古民家に引っ越ししてから、本格的に庭づくりを始めたというベニシアさん。ハーブがこんもりと生い茂る心休まるガーデン
(『天然生活』2014年8月号掲載)

“太陽” という照明で彩られる夏の色

画像: 美しい楓の木が見事に調和した東側の庭。夏はジャパニーズ・ガーデンのアジサイやワイルドストロベリー、コテージガーデンのアナベルなどの “白” がさわやか
美しい楓の木が見事に調和した東側の庭。夏はジャパニーズ・ガーデンのアジサイやワイルドストロベリー、コテージガーデンのアナベルなどの “白” がさわやか

イギリス生まれのベニシアさんがスペイン、フランス、インドなど世界各国で生活したのち、安らぎの地として選んだのが京都・大原。

鳥の鳴き声が心地よく響き、緑に満ちあふれたその場所には、自然をこよなく愛する彼女の生き生きとした暮らしがありました。

築約100年の古民家をぐるりと囲むのは8種類のガーデン。

「もともとあった梅や楓、椿などの立派な日本の木と調和する庭にしたくて」とベニシアさん。

故郷の花を植えたイギリス風「コテージガーデン」、キキョウやミヤコワスレなど日本の草花で彩られた「ジャパニーズ・ガーデン」のほか、「スパニッシュ・ガーデン」「ワインガーデン」「フォレストガーデン」など、それぞれにテーマをもたせた庭づくりをしています。

最近、完成した「オキナワガーデン」は、お風呂場の窓から南国風の景色を望めるようにと、ベニシアさんらしい自由な発想から生まれたもの。「 “空” という天井と “太陽” という照明で、庭たちが季節によって違った部屋に変わっていくのが楽しい」といいます。

“夏の庭づくり” は、初夏の訪れの前から準備を進めていきます。

「日本では、ヨーロッパにはない梅雨をどう乗りきるかがポイント。雨が降ったら湿気に弱いセージやラベンダーなどのハーブには傘をさしておくの」とチャーミングに話すベニシアさん。

植物の特性に合わせた手入れをすれば草花はこたえてくれ、美しい花を咲かせてくれます。また、庭をデザインする際は季節ごとの色も大切です。

東側の「コテージガーデン」と「ジャパニーズ・ガーデン」にはキリッとした夏の朝日に輝く白やブルーの花を、西側の「スパニッシュ・ガーデン」には強い西日に映える黄色やオレンジの花を植えていきます。

もちろん、夏でも庭仕事は休みなし。「この庭はどこかに影ができるのがありがたいです。夕方は東側の庭に日陰ができるので、そのタイミングで草むしり。庭は一年中やることがありますからね」

ベニシアさんのガーデンマップ

画像: 中心部分が、ご自宅。家を囲むようにして8のガーデンが配置されている。日当たりを考え、場所に合った花を植えていく

中心部分が、ご自宅。家を囲むようにして8のガーデンが配置されている。日当たりを考え、場所に合った花を植えていく

ベニシア・スタンリー・スミス
ハーブ研究家。イギリスの貴族の家に生まれる。19歳のときに貴族社会に疑問をもち、インドなどへの旅を経て’71年に来日。’96年に大原にある築100年の古民家に移住する。自然と共生した生き方が注目を集め、著書も多数。

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

※天然生活Webの2020年8月6日の記事(https://tennenseikatsu.jp/_ct/17381609)より抜粋

私の自宅のミニハーブガーデンも、来年以降、一から組み立て直していこうと考えていたところだったので、ベニシアさんの「テーマ別」のガーデン構成は非常に参考になります。

また、朝日、夕日に当たると映える花の色もしっかりと計算されているはさすがだと思います。

本棚にある以下のベニシアさんの本を読み返してみると、ハーブの庭づくりをしていく上での貴重な情報が詰まっていることを再認識しました。

来年からのハーブガーデンの再構築が楽しみになってきました!

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