西洋、東洋の両医学を長年研究し、漢方を医療に取り入れてきた医師が薦める『免疫力を強化する食品の組み合わせ』

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40代半ばに差し掛かろうとしている現時点から、自分自身の20代~40代の『食』に対する欲求の移り変わりを眺めてみると、確実に変化してきたことがわかります。

 

20代:食に対するこだわりは全くと言っていい程なく、お腹を満たすものとしての食という考え方がメイン

30代:20代よりも体力的な衰えを少しづつ感じるようになり、健康を高める食の意識が高まっていった

40代:人生の折り返し地点に達していることを認識し、親世代の現実を把握すると”人生は短い”と感じるようになり、健康を高める食の意識にプラスして、毎日できる限り美味しいものを取り入れていきたいと感じるようになった

 

流れをザっと整理すると、以上のような感じです。

結果、自分の中での食の重要性のポーションは増え、「こだわり」は確実に高まっています。

ハーブのことに関わった当初は、健康の観点からハーブ・スパイスを捉えていたのですが、現在は、「美味+健康」の観点から見ても、ハーブ・スパイスに行き着くので、「自分自身の興味の中心」と「食の欲求」が重なっていることは幸運だと感じています。

今日は、その食に関するテーマで興味深い情報を取り上げたいと思います。

がんや感染症予防に免疫力↑の相乗効果を生む食品の組み合わせって?

「サポニン+β-グルカン+精油は、免疫力強化が期待できる組み合わせです」

 免疫強化はがん患者にとって医療の要。がんサバイバーである筆者も、10年以上、地道に取り組んできた。重要なのは栄養が体に有効に働くよう、睡眠、運動、ストレス軽減など生活習慣を正し、バランスのよい食事を摂ること。

 10年前に乳がんを患い、手術、抗がん剤治療、ホルモン治療等を行った本誌記者(59才・その後、再発なし)が、各種治療とともに真剣に取り組んだのが「食生活の見直し」。食事、運動、睡眠など日々の生活が、がん予防にいかに大切か、自らの体験を踏まえつつレポートします。

免疫力を鍛えるにはバランスのよい食事が最重要

高麗人参、当帰、霊芝

漢方の生薬。(右上から時計回りに)サポニンが豊富な「高麗人参」、精油を多く含むセリ科の多年草「当帰」、β-グルカンという多糖類が豊富なきのこ「霊芝」

「消化吸収をよくしなければ栄養は吸収できません。ストレスで血液循環が悪くなれば、栄養効果も半減します。免疫力を鍛えるには、それぞれの機能を整える食品を、バランスよく摂ることが大切です」

 とは、医師の福田一典さん。西洋、東洋の両医学を長年研究し、漢方を医療に取り入れてきた福田さんに、免疫力を強化する食品の組み合わせを聞いた。

――病気予防に対する食品の重要性は?

福田 従来の食品は「栄養源(一次機能)」と「食べる楽しみ(二次機能)」の2つが重視されてきました。しかし最近の研究では、「生体防御システムとしての免疫系、体調調節システムとしての内分泌系、精神の高揚や鎮静」などを調節する成分や、「抗酸化作用、抗炎症作用」など、食品には病気を予防する成分が含まれていることが明らかになっています。これら古くから漢方で取り入れられてきた食品の生体調節機能(三次機能)が西洋医学でも認識され、がんや感染症予防の治療にも取り入れられるようになってきました。この機能性食品を毎日の食事にバランスよく取り入れていけば、薬と同じ効果が期待できると思います。

――がんや感染症予防には、どんな食品が有効ですか?

福田 私は以前より、「サポニン+β-グルカン+精油」の相乗効果が免疫増強に効果があると考えてきました。漢方で使われる生薬「高麗人参(サポニン)」「霊芝(β-グルカン)」「当帰(とうき)(精油)」などの成分がそれに当たります。高麗人参や大豆などに含まれるサポニンは、免疫をコントロールするリンパ球を活性化して細胞性免疫や抗体産生を高めることが報告されています。きのこに多く含まれる多糖類のβ-グルカンは、マクロファージ、T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞など種々の免疫細胞を活性化します。植物や果物に含まれる精油は、血行促進やストレス軽減などに効果があります。

――これら成分の組み合わせが重要だと?

福田 その通りです。免疫の機能は安定したものではなく、栄養不足、加齢、ストレス、睡眠不足などさまざまな要因によって影響を受け、絶えず変動します。例えば、現在のように新型コロナウイルスの恐怖で過剰にストレスがかかれば、いくら免疫細胞を刺激するサプリメントを一生懸命摂取しても、免疫力を高めることはできません。栄養の消化吸収や血液循環や代謝など、総合的に体の機能を向上させる必要があります。それら機能を向上させるためには、まずリンパ球を作る「たんぱく質(魚や肉類、卵、大豆製品など)」を豊富に含む食事を摂り、加えて「サポニン+β-グルカン+精油」の食品を偏りなく摂ると、免疫力を鍛えられると考えています。普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

サポニン+β-グルカン+精油でがんや感染症を予防

 免疫力は、1種類の食品だけでは充分な効果が得られない。さまざまな種類の食品を組み合わせることで効果が高まる。サポニン+β-グルカン+精油はその一例。まずはたんぱく質を摂ってリンパ球を作り、胃腸の状態をよくして組織の血液循環や新陳代謝を高め、免疫細胞が活性化しやすい状態にすることが重要。

●精油

温州みかん、レモン、ダイダイ、レモングラスなどハーブ類、ライム

(右上から時計回りに)温州みかん、レモン、ダイダイ、レモングラスなどハーブ類、ライム

 精油は植物に含まれる揮発性の芳香物質。ハーブや果実(写真のもののほか、甘夏、伊予柑、グレープフルーツなど)から抽出した精油(エッセンシャルオイル)はストレス軽減効果があり、果実の皮に含まれる精油は、がん細胞やウイルスの増殖を抑制するリモネンなどを豊富に含む。

●β-グルカン

まいたけ、ハナビラタケ、アガリクス茸、大麦、しいたけ

(右上から時計回りに)まいたけ、ハナビラタケ、アガリクス茸、大麦、しいたけ

 体内に入った細菌やウイルスを攻撃するマクロファージやNK細胞を活性化させ、免疫効果を高める働きを持つ。全身の免疫に影響する腸管壁を介した免疫増強作用が期待され、医薬研究が進む成分の1つ。がん治療薬や機能性食品としても使われている。

●サポニン

あまちゃづる、ごぼう、大豆、

(右上から時計回りに)あまちゃづる、ごぼう、大豆、

 植物の根や葉、茎、特にマメ科植物に多く含まれる。免疫機能を司るリンパ球の一種、ナチュラルキラー細胞を活性化し、ウイルスや細菌から体を守る働きを持つ。免疫力を鍛え、インフルエンザや風邪などの予防に効果的。ほか、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞予防にも期待されている。

●大豆製品

油揚げ、おから、納豆、高野豆腐

(右上から時計回りに)油揚げ、おから、納豆、高野豆腐

 サポニンの過剰摂取は栄養素のバランスを崩すこともあるので注意。大豆製品からサポニンを補うときは、1日1~2回、大豆製品を利用したおかずを取り入れるとよい。高麗人参やサプリメントの過剰摂取は害になる場合もあるので、医師や薬剤師に相談すること。

免疫力を鍛える栄養バランス料理レシピ

豆乳と麦茶と果物のムース

豆乳と麦茶と果物のムースがカップに入っている

豆乳と麦茶と果物のムース

<材料>(3~4人分)
豆乳…200ml
麦茶…200ml
精油の多い柑橘類(夏みかん、ダイダイなど)…少々
いちご(ヘタを取る)…5個
バナナ(皮をむく)…1本
すりごま…少々

<作り方>
【1】柑橘類の皮をむいてヘタを取り、実を小分けにする。
【2】【1】とほかの材料をすべてミキサーに入れて攪拌(かくはん)すれば完成。

高野豆腐とまいたけ、青菜の煮物

高野豆腐とまいたけ、青菜の煮物が器に入っている

高野豆腐とまいたけ、青菜の煮物

<材料>(3~4人分)
高野豆腐…50g
まいたけ(小房に分ける)…100g
小松菜(3~4cmの長さに切る)…100g
柑橘類の皮(陳皮、ゆず皮などの細切り)…少々
だし…350cc
<A>
みりん…大さじ1
砂糖…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
塩…少々

<作り方>
【1】ボウルに水を入れ、高野豆腐を1分ほど漬け込み水気を絞り、好みの大きさに切る。
【2】鍋にだしを入れて中火にかけ、煮立ったら高野豆腐とまいたけを加えて蓋をし、弱火で約10分ほど煮る。
【3】【2】に小松菜と<A>を入れて蓋をし、さらに3分ほど煮る。
【4】柑橘類の皮を散らせば完成。

きのことレモンのおろし和え

きのことレモンのおろし和えが器に入っている

きのことレモンのおろし和え

<材料>(2人分)
しいたけ…3個
えのきたけ…40g
ゆで大豆…30g
大根おろし…150g
レモンの皮…適量
<A>
レモン果汁…小さじ1
しょうゆ…大さじ1

<作り方>
【1】しいたけ、えのきたけを耐熱皿に入れて、電子レンジで約3分熱する。
【2】【1】とゆで大豆、大根おろし、細かく刻んだレモンの皮を皿に盛り、<A>をかければ出来上がり。

しいたけと野菜のおから

しいたけと野菜のおからが器に入っている

しいたけと野菜のおから

<材料>(2人分)
おから…100g
ごぼう…20g
干ししいたけ…2枚
にんじん…50g
長ねぎ(小口切り)…15g
陳皮(みかんの皮)…少々
オリーブオイル…大さじ1
ごま油…小さじ1
塩…少々
<A>
だし汁…大さじ1
しょうゆ…大さじ1

<作り方>
【1】干ししいたけは水で戻し軸を取り、1~2cmの長さの千切り。ごぼう、にんじんも1~2cm長さの千切り。
【2】フライパンにオリーブオイルを入れ【1】を炒め、塩で調味。
【3】おから、ごま油を加えてさらに炒める。
【4】【3】に長ねぎと<A>を加えて炒め、火を止めてから陳皮を加えれば完成。

教えてくれた人

医師・福田一典さん/1953年、福岡県生まれ。米国でがんの分子生物学的研究を行い、国立がん研究センターでがんの予防法を研究。現在は西洋医学に漢方を取り入れた医療で食事指導なども行う。銀座東京クリニック院長。著書に『がんに効く食事、がんを悪くする食事』『福田式 がんを遠ざけるケトン食レシピ』など多数。

撮影/茶山浩

※女性セブン2020年5月21日・28日号

介護ポストセブンの2020年5月17日の記事(https://kaigo.news-postseven.com/80883)より抜粋

「サポニン+β-グルカン+精油」と覚えるのが難しい場合は、「大豆系+キノコ系+柑橘系」のイメージを持つことで日々の食事に活かしやすくなると思います。

”免疫力を高める”というのは、現代社会の一つのテーマになっていますが、食の観点においては「組み合わせが肝心」というのは、自分にとっては大きな気づきでした。

今後のハーバルライフの中で、意識をしていきたいと思います。

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