「香りによって、睡眠学習の効率が大幅にアップする」とはどういうことか。ドイツの大学の研究結果が興味深いです。

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日々の生活の中で、「香り」が自身のマインドに及ぼす影響というのは無視できないということを感じます。

最近、自分の書斎で活用している精油はスターアニスなのですが、冬場の冷えた空間でその香りを嗅ぐと、気持ちがグッと引き締まり、やる気が高まる感じがします。

 

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ここ最近、スターアニスの精油の香りにハマってしまっています。 特に冬場は、いい感じでパワーをもらえる香りです🌿✨ #ハーブアロマの専門家の集合サイト #placeauxherbes #プラースオウエルブス #enjoyherballife #エンジョイハーバルライフ #ハーブのある暮らし #香りのある暮らし #スパイスのある暮らし #アロマ #ハーブ #スパイス #herb #aroma #spice #アロマテラピー #植物療法 #薬膳 #アーユルヴェーダ #ハーバリスト #ハーバルセラピスト #ハーブティー #ハーブウォーター #精油 #スターアニス #八角

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様々なシチュエーションにおいて、自分自身の気持ちに対して、どんな香りがどんな作用を及ぼすのか、ということについては恐らく永遠の検証課題になると思います。

現時点では、できる限り様々な香りに触れることが大切だと感じていて、その経験の積み重ねによって、10年後、20年後には、「このシチュエーションにはこの香りが欠かせない」というように、自分のお気に入りを固めていくことができると考えています。

昨日、「香り」に関するドイツの大学の研究についての情報が入ってきたのですが、研究の対象が新鮮で、興味深い内容でしたのでご紹介したいと思います。

香りで睡眠学習の効率が大幅にアップすることが判明


by FOTOGRAFIA .GES

「記憶は寝ている時に定着する」という説に基づき、記憶したい内容を睡眠中に音声で流すことでより効率のよい学習を目指す睡眠学習で「匂いを応用することで学習効果を大幅にアップさせることができる」という実験結果を、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクの研究チームが報告しています。

How odor cues help to optimize learning during sleep in a real life-setting | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-020-57613-7

The scent of a rose improves learning during sleep
https://medicalxpress.com/news/2020-01-scent-rose.html

人は睡眠中に覚醒時の記憶を改善するといわれており、実際に睡眠時に言語学習用の音声を再生することで弱い記憶を強化し、言語習得に有用であることを示す研究が発表されています。
睡眠学習により外国語のボキャブラリーを増やすことができる – GIGAZINE

アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクの研究チームで学校教師でもあるフランツィスカ・ノイマン氏は、自身が受け持つ54人の生徒を対象に、バラの香りのアロマを用いて実験を行いました。

研究チームは、生徒を
「自宅学習時・睡眠時・単語テスト時に何の匂いも嗅がない」
「自宅学習時と単語テスト時のみ香りを嗅ぐ」
「自宅学習時と睡眠時のみアロマを嗅ぐ」
「自宅学習時・睡眠時・単語テスト時にアロマを嗅ぐ」
という4つのグループに分け、単語テストの結果をグループ間で比較しました。

その結果、学習と睡眠の両方でアロマを使った場合、学習の成功が約30%増加。さらに、単語テスト中にアロマを追加で設置すると、記憶が促進される可能性も示唆されたとのこと。

研究チームは「睡眠は学習努力に取って代わるものではありません」と述べながらも、記憶を符号化して脳に定着させる時に匂いという情報を与えることで、睡眠中の学習が最適化できることが示されたと論じています。

ただし、具体的にどうやって香りが睡眠学習に影響しているのかは不明であり、潜在的な副作用の問題も解決されていないため、基礎研究を進める必要があると研究チームは述べました。

by congerdesign

論文著者の1人であり、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクで生物学を研究するユルゲン・コーンマイヤー博士は「香りが夜寝ている時にも作用するということは特筆すべき発見です」と述べ、

「我々の研究は、睡眠中の学習をより容易にすることができることを示しています。私たちの鼻が睡眠学習に大いに役立つとは誰も思わなかったでしょう」

とコメントしました。

Gigazineの2020年2月4日の記事(https://gigazine.net/news/20200204-smell-sleep-learning/)より抜粋

この研究を行なったアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(Albert-Ludwigs-Universität Freiburg) は、ドイツ南西部、バーデン=ヴュルテンベルク州フライブルク・イム・ブライスガウにある国立大学だそうです。

不明な部分が多いとしながらも、私はこの研究結果を見たときに、今後大きな価値を持っていく内容かもしれないと感じました。

通常、物事を記憶する上では、覚えたい対象に様々な”タグ付け”(イメージ・位置情報・語呂等)をすると記憶が定着しやすいことは、多くの方が受験勉強をする中で体験的にわかっている人が多いと思います。

ある香りを嗅いだ時に、過去の特定の記憶が鮮明に呼び起こした瞬間を体験している人も多いとは思うので、「香り」がある特定の記憶のタグとなるというのは想像ができるのですが、今回の研究は、覚醒中ではなく睡眠中における記憶定着の話ですので、非常に興味深いです。

抜粋記事中の冒頭の英文のリンクをクリックすると、研究結果の詳細を見ることができますが、かなり学術的な内容の為、ちょっと時間をかけて読み砕いていきたいと思います。

この研究の続報については、今後も追っていきたいと思います。

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