中国の伝統医学に基づいた「薬膳」において、『肺の調子を整える』という視点にどのような意味があるのか

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日々ハーブと触れ合う中で、ハーブの人体に対する有用性の情報は、ネット上でも書籍でも情報が溢れている為、自分自身の体感を通じた整合性の確認や、摂取を継続することで実際に作用するのかという検証の視点は欠かせないと思っています。

私自身、JAMHA(日本メディカルハーブ協会)のハーバルセラピストという資格を持っており、「ハーブの人体に対する有用性」を分析する際には、西洋で発達したメディカルハーブの考え方が軸になっています。

しかしながら、昨年、インドの伝統医学”アーユルヴェーダ”の考え方に触れてから、自分の心の中で、「もっと多面的なモノの捉え方をする必要があるぞ」というスイッチが起動したような感覚がありました。

以下の過去記事を見て頂くと、アーユルヴェーダの基本的な考え方のイメージが掴めるかと思います。

【過去の関連記事:「Tea for Peace」で、インドの伝統医学”アーユルヴェーダ”の基本的な考え方について学んできました。

そして、今年になってから、薬膳のベースにある中医学(中国の伝統医学)では、自然界にある7つの要素―陰陽5行【太陽(陽)・月(陰)・木・火・土・金・水】―で万物を捉えるという事を知ったのですが、

5行を人間の臓器や季節に当てはめる考え方と、自分自身が今まで西洋のメディカルハーブの考え方を軸として持っていた知識とがリンクしたことがあったのをきっかけに、薬膳のことも深く学んでいきたいと思うようになってきています。

あとは、「香りが人間に及ぼす作用」についてもっと掘り下げていきたいため、アロマのことも学問として深く学びたい気持ちが強くなっています。

一つの領域を知れば知るほど、それにつれて世界もさらに無限に広がる感覚があり、自分自身の人生の中でできることはごく限られたものになることは分かっていますが、自分の好奇心の広がりに加速が加わってきているような感じです。。

話が変わりますが、ちょうど昨日から今日にかけて、神奈川県の横浜中華街の近くのホテルに家族で宿泊していたのですが、さすが中華街なだけに漢方の生薬が多数おかれており、薬膳に使用されるものがたくさん売られていました。

知らない生薬ばかり。。

この陳列を見ていた時に、「肺の調子をととのえる」という記載がされている生薬があったのですが、ハーブの効能を捉える時に”肺”の視点が無かったので、中医学の視点で”肺の調子を整えること”とはどういうことなのか、に興味が沸いてきました。

その疑問を解消できるだけではなく、薬膳とはそもそも何?という基本的な内容について優しく書かれた記事がありましたのでご紹介します。

日々の生活に薬膳を。カヒミ・カリィさん流「春の食養生」のヒント

火鍋

この数年、薬膳に興味を持つようになって、生活の中に取り入れています。

日本にいる時は、ちょっと風邪っぽいかなと思ったり、肩や腰を痛めて体の調子が悪くなったりした時は生姜や葛、レンコンなどの食材を取り入れてみたり、整骨院で診てもらったり、薬局に行けば漢方薬が並んでいたりして、自分で体の様子を伺うことが自然としやすいのですが、アメリカにいるとなかなかそういう訳にもいかず、不便に感じることが増えました。

薬食同源、医食同源、という言葉を耳にすることがありますが、薬膳は、中国の伝統医学に基づいて食材や中薬を組み合わせた食養生のこと。

アーユルヴェーダマクロビオティックもそうですが、日々の環境や生活の積み重ねが心身の健康に反映するという事を、最近改めてしみじみと感じます。

薬膳というと、韓国料理のサムゲタンのように生薬の原料として使われる朝鮮人参やナツメ、松の実などの印象がある人も多いのではないかなと思うのですが、実際は、”全ての食べ物に効能がある”という考え方で、身近にある普通の食材や調味料を使うので、日々の生活に取り入れやすいのです。

本格的に薬膳を学ぶと「陰陽五行」など色々と難しそうな言葉も出てきますが、どの食材を選んだらよいかと迷った時は、5色の食材の色を意識するだけでも十分参考になります。

薬膳料理

例えば、”は生命力を高め、老化を防ぎ、””は精神の昂りを抑えて伸びやかに、””は身体を潤し、””は血液の循環を促す、””は胃腸を整え気力を補うなど。

また薬膳には「冬病夏治」という考え方があって、それは冬に罹りやすい病気を夏のうちに対策をしておくというものなのですが、おお、これは確かによさそうだと思いました。

例えば、冬は気管支炎などを起こしやすいので、夏のうちに肺の調子を整える食材などを取り入れます。秋になると、風邪でもないのに空咳が出たり、気管のあたりが痒いと感じることが増えるのは、夏の余熱の残り空気の乾燥だと考えられています。

漢方では、秋になると肺が弱りやすく、その結果、気分も塞ぎがちになるとと伝えられてきました。憂鬱は肺の調子と関係しているようです。

春の養生法は、冬の間に溜め込んだ不要なものを排出することが大切で、”苦味”のあるものをとるのがよいと言われています。

解毒作用を持つ”肝”の働きを高めるのにいい食材は、旬を迎えるタウリンが豊富な貝類や、木の芽やウドなどの香りのいい山菜、カロテンの多い菜の花やニンジンなどもいいようです。

旬のものは身体によい、という考え方はやはりアーユルヴェーダやマクロビオティックにも通じますね。

そんな風にして、まだまだ薬膳は勉強中なのですが、毎日の食事に取り入れていきたいと思っています。

写真は、韓国のソウルを旅したときに頂いたかわいらしい薬膳料理の一品と、NYのチャイナタウンにある薬膳のお店の火鍋です。

次回、また機会がある時は、我が家の薬膳料理レシピなども紹介できたらいいなと思っています!

※MYLOHASの2019年3月20日の記事(https://www.mylohas.net/2019/03/187563kahimikarie.html)より抜粋

 

薬膳には、冬病夏治(冬に罹りやすい病気を夏のうちに対策をしておく)という考え方のベースがあり、冬は気管支炎などを起こしやすいので、夏のうちに肺の調子を整える食材などを取り入れておくという考え方があるんですね。

この知識を知ることにより、漢方系の生薬には「肺の調子を整える」という記載があることの意味が理解できました。

上の記事を書かれたカヒミ・カリィさんというかたも、薬膳だけではなく、アーユルヴェーダやマクロビのことを学ぶ中でそれぞれの相関性に興味を持っていることがわかります。

自然界に起こっていること、人体の中で起こっていることの本質を突き詰めていく上で、紀元前から人類が積み上げてきた学問の知識を深めることの重要性を強く感じ始めています。



 
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