『梅雨の不調をケアできる食材やお茶』を薬膳のベースとなる中医学の観点から紹介した記事について

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薬膳のベースとなる中医学の観点から書かれた記事については、以前2度ほどアップしたことがあります。

【過去の関連記事①:「気持ちの不安定さ」に対応する食材とは。薬膳における基本的な考え方が参考になりました。

【過去の関連記事②:中国の伝統医学に基づいた「薬膳」において、『肺の調子を整える』という視点にどのような意味があるのか

季節ごとに起こりやすい身体の不調に対し、食を通じて整えるという薬膳の発想は、生活に取り入れやすいものだと感じますし、自分自身の身体を理解していく上で、薬膳の知識を深めていくことはとても大事なことだと感じるようになってきています。

一定期間、集中して薬膳の事を学びたいという気持ちが日に日に強くなってきておりますので、「これだ」というものがあれば行動へ移していきたいと思います。

ネット上でも薬膳絡みの情報について、参考になるものがあるのですが、ちょうど今の梅雨の季節に対応した内容の記事がありましたのでご紹介します。

雨の日のだるさが楽になる!?梅雨時の不調をケアする食材

「毎年、梅雨になると体調が悪い」という方も多いのではないでしょうか? 「湿度が高くジメジメしているので、身体のダルさや胃腸の不調を感じやすい」と、薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)ではいわれています。

しかし、せっかくならば梅雨の季節も楽しく過ごしたいですよね。

国際薬膳調理師の筆者が、梅雨の不調をケアできる食材やお茶を5つご紹介します。

■「梅雨の不調をケアできる食材」5選

(1)ハトムギ

胃腸の調子を整えながら、余分な水分を出してくれる食材です。薬膳のベースの考えになっている中医学においては「食べる美容液」ともいわれ、美肌づくりにも欠かせません。

ハトムギは少し硬めの食材ですので、下茹でをしておくと食べやすくなります。下茹でをしてスープやサラダ、ご飯などにプラスしていただいてみましょう。

食材で摂るのがむずかしい場合は、普段飲んでいるお茶をハトムギ茶に変えることで継続して摂取しやすくなるでしょう。

(2)白菜

水分代謝をよくしてくれる食材ですので、むくみや、梅雨の季節独特の身体のダルさを緩和してくれます。また、身体にこもった熱をとり除いてくれる働きもありますので、目の充血や、ほてり、二日酔いの改善にも良いとされています。

ただ、少し身体を冷やしやすい傾向にある食材ですので、ネギや生姜、シソなどの身体を温めてくれる食材とあわせていただくと良いでしょう。

(3)黒豆

水分代謝を整えるほか、「黒い食材はエイジングを緩める効果がある」と中医学ではいわれ古くから親しまれてきた食材です。

黒豆は煮物のイメージがあるかと思いますが、スープやご飯、サラダなど幅広く使える食材です。茹でてある便利なパックタイプのものを使えば、簡単に調理ができるのでおすすめです。

(4)レタス

体内にある余分な水分を排出し、イライラやのぼせなどを緩和してくれる食材です。寝つきを良くしたり精神を安定させる作用もあるといわれていますので、梅雨の寝苦しくて眠れない夜にピッタリです。

少し身体を冷やしやすい傾向にある食材ですので、胃腸の負担にならないように生食ではなく加熱調理でいただきましょう。

(5)とうもろこしの髭茶

「南蛮毛(なんばんげ)」という生薬にもなっている食材です。利尿作用が強いので、むくみや身体のダルさを感じる梅雨にぴったりのお茶です。

香ばしさのなかに甘みがあり食事との相性も良いですので、いつものお茶をとうもろこしの髭茶に変えてみてはいかがでしょうか。

梅雨は、湿度が高く過ごしにくさを感じることもありますが、摂り入れる食材を意識することで不調を緩和できるかもしれません。コツコツと梅雨対策をしていきましょう。

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)

※つやプラ(Tsuyaplus)の2019年6月14日の記事(https://tsuyaplus.jp/archives/142904)より抜粋

紹介されているものを見ると、”胃腸の調子を整える”という観点以外にも、水分代謝を高めるもの、利尿作用が高いものに重点が置かれているのがわかります。

薬膳においては、梅雨の季節は体内に余分な水分が溜まりがちで、そのことが身体のむくみや火照りを起こす原因となるという考えがあることが予想できます。

また、普段何気なく食べている食材を「効能」という視点から眺めるのは非常に新鮮ですし、薬膳を学ぶことはたくさんの気づきをもたらしてくれそうです。

「ハーブ・アロマ」を学ぶことにプラスして「薬膳」のことを学んでいくことは、生活の質をさらに高めていく上で、非常に重要なことなのではないかと思うようになっています。

長い期間をかけて、様々な分野の学問が発達してきていますが、今後それらを統合することに大きな価値が生まれていくと思います。

私自身の興味と重なる部分でもあるので、継続的にウォッチをしていきたいと思います。

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