「アールグレイ」のあの香りは、なんの香りなのか?というお話

JAMHA(日本メディカルハーブ協会)のハーバルセラピスト養成講座を「生活の木」で受講したということもあり、ハーブ・アロマ関連の最新商品を確認しに行きたいときや、ドライハーブの補充が必要になったときは、なにかと”生活の木”に立ち寄ります。

また、”生活の木のFacebookページ”もフォローしており、新たな情報が届くのを楽しみにしていたりします。

そんな中、先日の”生活の木のFacebookページ”の投稿で、驚いた記述がありました。

皆さん、ベルガモットと言われどんな香りを想像されますか?
甘さと苦さ、爽やかさをあわせ持つフレッシュな柑橘の香りは、紅茶のアールグレイの香りとしてもおなじみです。

アロマテラピーやフレグランス用途の植物香料としては欠かすことのできないベルガモットの故郷イタリアのレッジョ・カラブリア地方を佐々木薫が訪ねた際のお話です。

ベルガモットの収穫から精油の製造、歴史的な活用など様々な視点からベルガモットの魅力をお届けします。
ヨーロッパ中で人気を博した、オーデコロンの主原料でもあるベルガモット。その香りは、文豪ゲーテやナポレオン、モーツァルトにも愛されたと言われます。

そんな多くの人に愛される香り、ベルガモットについて生活の木の調香師チーフアロマブレンダーの津田啓一郎が香りの印象や相性の良い精油、その特長についてもお話しています。ぜひ、ご覧ください。
※2018年1月30日の生活の木のFacebookページの投稿より一部抜粋

 

「ベルガモットの香りは、紅茶のアールグレイとしても”おなじみ”」ということなので、私のように知らなかったというのはマイノリティーということなのかもしれません。

いまアールグレイが手元にないので、改めて香りを確かめてみることができないのですが、まさか「柑橘系」の香りだったとは全く想像できていなかったことに割とショックでした。

でも、今年の”生活の木”の福袋に入っていたベルガモット精油の香りをじっくりと嗅いでみると、「なるほど! 確かにアールグレイの香りだ」とわかりました。

全く想像ができていなかった理由は、ベルガモットの香りの本質的な部分を自分の中で認知出来ていなかったからだとわかりました。

レモンの皮を絞った時のあの「酸っぱさ」=「柑橘系」という感覚を持っている人は割と多いかもしれませんが、それは一過性のものであって、それが通り過ぎたあとに漂うものがその柑橘系のもつ中心的(本質的)な香りなんだということがよくわかりました。

Wikipediaで「アールグレイ」の由来についての記述でちょっと面白い部分がありましたので一部抜粋します。

アールグレイの名前は、第二代グレイ伯に由来すると言われることが多く、アールグレイの発祥には下記のように様々な伝承がある。

●ある外交官から中国の着香茶を贈られたグレイ伯が、それを気に入り類似品を茶商に作らせた。
●グレイ伯が中国に赴任した際、グレイ伯自らが考案した。
●中国において、グレイ伯の部下が中国の高級官僚の息子が溺れているのを助け、そのお礼としてアールグレイの製法を教わり、イギリスに持ち帰った。
●同様に、グレイ伯の部下が虎に襲われたマハラジャの息子を助け、そのお礼としてアールグレイの製法を教わった。
●グレイ伯が気に入った香港の紅茶の味を、ベルガモットのフレーバーを用いて再現した。

しかし実際には、グレイ伯はインドにも中国にも赴任したことがなく、 当時中国やインドにはベルガモット着香は存在しなかったことなどから、これらは全て事実ではない可能性が高い。

ベルガモット着香の紅茶については少なくとも1820年代には存在しており、当時高価であった中国茶を模倣するために着香されていた。 こうしたベルガモット着香の紅茶がいつ、どうしてアールグレイと呼称されるようになったかは定かではない。

なぜ、ルーツに関しての話がいくつも出てきているのかについては、恐らく、「アールグレイ利権」によるものではないかと思っています。

そう思う理由は、Wikipediaの同じ、アールグレイの由来の部分に、以下の記述があったからです。

グレイ伯がアールグレイの開発を命じたという伝承の茶商をめぐって、ジャクソン社とトワイニング社が元祖争いを起こしたことがある。

ジャクソン社の主張する所によれば、第二代グレイ伯の出入り商人の店をジャクソン社が吸収したとのことである。

一方、トワイニング社によれば二代目の頃は違うものの、代々のグレイ伯とトワイニングは親しく付き合っており、第五代グレイ伯がトワイニングを元祖として認めていることが根拠として挙げられている。

1990年ごろジャクソン社はトワイニングと合併し元祖争いは終結した。

 

我々にとってどうでもいいように思える話かもしれないですが、製法を代々引き継いでいる老舗間のルーツについての論争は絶えないのかもしれませんね。

ベルガモットの香りによって、高級な紅茶というイメージが付いたアールグレイ自体が大きな市場になっているということも戦いが起きやすい一因かもしれません。

今回、アールグレイについてのいくつかの視点に触れたことで、今後、アールグレイの世界も探求を深めていきたいという気持ちになりました。

最後に、冒頭の”生活の木のFacebookページ”の投稿に話が戻るのですが、そこの佐々木 薫さんのベルガモットについての記事が非常に勉強になる内容ですので以下に紹介します。

世界のベルガモット精油の90%は、南イタリア・カラブリア州で作られているというのも驚きでした。

本当に無知な自分に気づかされる日々でございます。

名前 (必須)メールアドレス (必須)サイト

コメントを残す