「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」の萩尾エリ子さんとフラワースタイリスト・平井かずみさんの対話

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今から4年前の2017年7月に、長野県茅野市の「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」へ初めて訪問したときの感動は今でも鮮明に記憶しています。

【過去記事:長野県茅野市の「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」へやっと訪れることができ、萩尾エリ子さんにも会えました】(2017年7月31日)

鎮まりかえった空間の中の蓼科ハーバルノートのショップの小さな建屋の独特の存在感に心が震えましたし、”現代の魔女”萩尾エリ子さんと少しだけ会話ができたことにも興奮を覚えました。。

あの空間の引力は強く、毎年行きたい想いが高まります。

今日は、その萩尾エリ子さんの対談記事が面白かったので、早速取り上げたいと思います。

香りで、色で、手触りで。もっと知りたいハーブのチカラ。
美しいだけではなく、香りがよくて味わうこともできるハーブ。
心地よい毎日のために、もっと暮らしに取り入れてみませんか?

植物の気配を、いつも暮らしのそばに。触れることで心を温められる。

本誌連載「花に、託して。」でおなじみのフラワースタイリスト・平井かずみさんは、以前にも増してハーブに夢中だといいます。ハーブのことをもっと知るべく、早春の一日、長野県茅野市に「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」の萩尾エリ子さんを訪ねました。

平井かずみさん(以下、平井) 庭に春の小さな花々が咲き始めていますね。前回、こちらに伺ったときは初夏だったので、また違った景色を見ることができてうれしいです。

萩尾エリ子さん(以下、萩尾) 小さな花だけど、こうして花束にするといい匂いでしょう? 小瓶に入れて、瓶ごと差し上げるととても喜ばれます。

平井 本当にいい香り。疲れていたり体調が悪いときはたくさんの花を一から生けるのも大変だから、そのまま飾れる小さな花束ってすごくいい贈りものだと思います。この花束は、季節の処方箋みたいなものですね。

萩尾 それ、いい言葉ね。

平井 こんな時世なので、植物の力を必要とする人も多いと思います。お店に来るお客さんやエリ子さんご自身にも、変化がありましたか?

家で育てたハーブは 香りのごちそう。収穫する楽しみも。

萩尾 この冬、皆さんがご自分でハーブを取り入れるヒントになればと、初めてオンラインでのレッスンをしました。香りも手触りも届けられないけれど、伝えたいことはハウトゥーではなくて「心の話」です。ハーブやアロマテラピーで魂を温めることができるということ。こんなときだからこそ、植物たちの力をとくに感じています。

平井 エリ子さんはよく、「植物の気配を取り入れましょう」って言いますよね。私も花のクラスで生徒さんに「外の景色を取り入れる」という話をします。同じ気持ちなのかなと。

庭の小さな草花を摘んで、手のひらサイズの香りの束に。

 平井さんと萩尾さんは、9カ月ぶりの再会。

萩尾 そう、気配は大事。押し付けがましくなく、そこにあるというだけでいいんです。たくさんの人に会うことができなくても、植物が身近にあればちっとも寂しくありません。かずみさんもそうだと思うけど、ついつい植物に話しかけちゃうの。

平井 わかります! なかでもハーブはよりその気配を感じられる植物ではないでしょうか。香りに深く癒やされるし、薬草というくらいだから薬効にも興味があります。

 ディル、マジョラムなどの「ポテトサラダ用」寄せ植え。

萩尾 たしかに、ハーブは美しくて匂いがいいだけではなく、ちょっとした不調の手当てにもなる植物です。料理に使ったり、お茶にしたり、精油を希釈したものや蒸留水は肌につけることもできます。最近はセルフケアのためにハーブを求める人も増えました。

好きな香りやお茶が増えてハーブがだんだん身近になる。

平井 私もまさに、ハーブでセルフケアを始めました。朝起きたらセージを焚いて、ハーブティーを飲みます。顔や体に使うオイルも手作り。今の自分にはどんな香りが必要かな? と感じながら、その時々の気持ちや体調に応じて香りをブレンドしています。自分でやってみるのが一番勉強になる気がして。実験みたいで楽しいですよ。

萩尾 素晴らしいです。ハーブを暮らしに取り入れるって、難しいことではありません。料理のレシピと同じで、自分で塩梅できるような“緩み”があったほうがきっと楽しめます。でもアロマテラピーだけは、その精油がどういう物質なのかを知らないといけないので、買うときにお店の人に聞いてみるといいですね。

壁一面の棚には、ハーブティー、ドライハーブなどが並ぶ。
 萩尾さんが大切にしている美しい本『カントリー・ダイアリー』。

平井 お茶は、エリ子さんにすすめてもらったリンデン、レモンバーム、ジャーマンカモミールの3種をブレンドしています。おいしくて、大好きな組み合わせです。

萩尾 その3つは伝統的なハーブで、消化器系の不調やストレス、不眠、風邪のひきはじめなどにも飲むといい万能のブレンドです。そうそう、とくに女性は体を冷やしたくないので、季節を問わず温かいお茶を飲みましょう。

まずは鉢植えを1種類。失敗してもまた挑戦できる!

平井 これから初めてハーブを使ってみたいと思う人には、まず何をおすすめしますか?

萩尾 好きな香りのものを一つ選んで、鉢植えで育ててみるのがいいと思います。春はちょうど苗を植える季節ですし、ハーブは生命力の強いものが多いから育てやすいはずです。もし枯らしてしまっても何度でも挑戦していいのだから、失敗を恐れないで。

ポプリにする花弁や柑橘の皮。乾いてもこんなに色鮮やか。

平井 一度枯れただけで諦めてしまうのはもったいないですよね。

萩尾 枯らさないためには、そのハーブのプロフィールを調べてみるのがいちばん。あなたどこの出身? 光がお好きなの? と植物に聞いてあげるの。

平井 何をするにも相手を知ることって大切。花を生けるときにも、その花がもともとどんな場所で、どんなふうに咲いていたのかを知ると見方が変わってきます。そもそもハーブは素朴な野草ですものね。日本にもヨモギ、クロモジといった、いうなれば「和のハーブ」があって、身近な存在です。

萩尾 本当にそうです。ほかに山椒、シソ、ワサビなども日本のハーブで、私たちはその殺菌効果などを当たり前に取り入れてきました。何か特別な、おしゃれなものではないですよね。ヨモギはこのあたりにもたくさん生えていますよ。葉を布の袋に入れて温めたものを肌に当てると気持ちがいいの。ぜひやってみてください。

平井 やってみます。ヨモギをハンドバスに入れても気持ちよさそう。これから暑くなってくると体がだるくなりやすいのですが、おすすめのハーブや精油ってありますか?

萩尾 ローズマリーはどうでしょう。すっきりする香りが心地いいハーブです。ミントもいいですね。私はマスクにミントの葉を少し入れています。呼吸するたびに香って気持ちがいいし、抗菌力もあるんですよ。気分が塞いでいるときにはレモンバーベナのお茶や、体と心の痛みを和らげてくれるイランイランとフランキンセンスの精油もおすすめ。病院のボランティアで患者さんの緩和ケアをするとき、この2つの精油をよく用います。

平井 体調や季節に合わせて香りの処方ができたら、楽しいですね。このお店は本当に薬局みたい。

萩尾 薬という字は「草を楽しむ」と書くでしょう? ハーブは健やかな日々のお役に立てるもの。生きる力をちょっとだけ強くしてくれます。

蓼科ハーバルノート・シンプルズ

 

萩尾さんの拠点でもある、八ヶ岳の自然に囲まれたハーブとアロマテラピーの専門店。ハーブティーなどはオンラインストアでも購入できる。
長野県茅野市豊平10284 TEL.0266-76-2282 営業時間:9時〜18時 水曜休 www.herbalnote.co.jp

 

平井かずみ さん (ひらい・かずみ)

フラワースタイリスト

花の定期クラス「木曜会」をはじめ、全国各地でワークショップを開催。著書に『あなたの暮らしに似合う花』『季節を束ねるブーケとリース』などがある。www.hiraikazumi.com

 

萩尾エリ子 さん (はぎお・えりこ)

ハーバリスト

ナード・アロマテラピー協会認定アロマ・トレーナー。45年前に東京から蓼科へ移住。諏訪中央病院でのボランティア活動も続けている。著書『香りの扉、草の椅子』(扶桑社)など。

※クロワッサンonlineの2021年6月12日の記事(https://croissant-online.jp/life/150090/2/)より抜粋

お二人の話はもっともっと聞いてみたいです。

ハーブ、お花の本質的な部分に会話が移ると、人生における普遍的な教訓に繋がるので、話に惹きこまれます。

確かに、「薬」は「草を楽しむ」ですね~、初めて気づきました。

ベニシアさんのメッセージも、やはり人生におけるメッセージが中心なので、植物との関わりは人生への思考を深めることにつながるということだと思います。


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