「富山を日本一の食用バラの都にしたい。」フラワーショップチェーン社長の大きな野望

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環境問題対策に対して、世界全体として取り組まなくてはいけない時勢となっているなか、モノの移動を減らして環境負荷を減らすための「地産地消」的な考え方が世界的に広まっているように感じます。

非常に大切な考え方だと思うのですが、個人的には、「環境によさそうなイメージ」が先行してしまっていて、「本質的にどの程度の効果があるのか?」という部分の議論が足りないように思います。

小さなアクションは大切なのですが、ちょっとしたことを全て”環境にいい”という方向性に持っていくことで自己満足に陥ってしまい、気が付くと社会全体としての環境問題対策貢献度はそうでもなかったという結果になる可能性が大いにあるのではないかと感じます。

なので、環境問題というのは、産業として、国として、大きな枠組みで取り組んでいくことが必須だと感じます。

例えば、ハーブの世界でいうと、”特産化”というのは、一時的に地産地消になりますが、その後野望が大きくなって世界に売り込みたいとなり、日本以外から需要が大きくなった場合、環境負荷が大きくなるという話になります。

化石燃料を燃やし二酸化炭素が発生することが温暖化要因として大きいのであれば、(製造過程、及び、移動過程で)二酸化炭素が発生しないエネルギー源を使って移動をすることが本質的な解決になります。

地球全体として根本的な発想転換を図らないことには、最終的に地球を救うことができないと思うので、すべてを”環境にいいから”に結びつける風潮は、逆に自分たちの首を絞める事になるのでは?と感じる部分があります。

今日は、”特産化”の話題なのですが、環境問題とは切り離して取り上げます。

食用バラを富山の特産に 漢方薬メーカーと連携

富山県を拠点にフラワーショップチェーンなどを展開しているジャパン・フラワー・コーポレーション(JFC)は、観賞用で人気が高いバラの食用(薬膳)としての展開を目指している。地元の漢方薬メーカーなどと連携して、「地方創生の観点も含めて富山を日本一のバラの都にしたい」(松村吉章社長)と意気込む。

松村吉章社長

同社は、2018年に伊藤忠商事の子会社である婦人アパレルメーカーのレリアンから、バラ専門店「ローズギャラリー」を事業譲渡。美意識の高いラグジュアリーなバラ専門店として生まれ変わらせ、銀座本店を中心に百貨店などで店舗展開している。バラの食用展開に至ったのは、「世界トップ水準の本物のバラを追求していく中で原種に近い品種にたどり着く」(松村氏)ことがきっかけだ。

2019年5月に「バラの町」との異名を持つ中国山東省平陰県を視察。ここのバラの作付面積は3500ヘクタール、年間生産量9000トンとバラ生産では世界一の規模を誇り、中医薬(漢方医薬)や食用を中心に栽培され、香水用途としても欧州などに出荷されているという。

バラのお茶

現地ではお茶、チップスなどのお菓子といった食用のほか、香りを楽しむアロマテラピーなどさまざまな用途がある。中医学理論によると、バラは「行気解鬱」「和血散淤」といった効能が知られ、ストレス緩和、月経不順改善などに日常的に愛飲されている。

一方、富山は北緯37度に位置しバラの栽培には適地であることも重なり、バラの潜在的な可能性に魅了され、本社で食用バラの試験栽培に着手した。順次、栽培面積を増やしていく計画で、まずは100ヘクタールを目指し、将来的には平陰県に匹敵する規模まで拡大したい考え。

中国平陰県のバラ農園

観賞用と違い、食用バラは「SDGs(持続可能な開発目標)の観点も含めて無農薬で育成することがポイント」(松村氏)。富山は米どころとして有名であり土壌環境としては最適で、「コメからの転作を検討している生産者もいる」(同氏)ことからバラの栽培面積を拡大できる可能性は十分にあるとみている。ただ、食用バラの普及には課題もあり、安定した栽培技術の確立や生産の教育指導体制、流通手段などが挙げられる。

こうした課題を乗り越えるには種苗メーカー、生産者、漢方薬メーカー、行政などとの連携が必要となる。中長期目標としては食用バラにとどまらず、アロマテラピーやコスメ、セルフメディケーションなども含めてバラを富山の特産物に育て上げたい考え。「桜に人が自然と引き寄せられて集まってくるように、多様なバラを目的に富山に人が集まってくることを願っている。人々が忘れていた自然への畏敬の念を思い出させるような象徴的な事業にしていきたい」(松村氏)と力を込める。

(藤村顕太朗)

※日本食糧新聞の2021年2月15日の記事(https://news.nissyoku.co.jp/news/fujimura20210203085304494)より抜粋

これは非常に楽しみなニュースです。

バラ生産で世界一の規模を誇る中国山東省平陰県の3500ヘクタールに匹敵する規模を目指しているというのは凄い野望ではないでしょうか。

富山県がバラで有名になった場合、日本、及び、世界からお客さんを引き寄せることになると思いますし、様々な産業と連携していく中で面白い商品が生まれてくると思います。

5年後、10年後どうなっているのか。今からワクワクが止まりません。

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