〇〇薬科大学の薬用植物園というと、あくまでも薬剤師を志す学生向けのもので、仮に一般開放するとしても、年に数回のイベント時のみというのが通例だと思います。
ですので、私自身は、大学の薬用植物園のニュースが流れてきてもあまりピクッとしないというかアンテナが立ちにくい状況でした。。
しかしながら、最近、東京薬科大学の薬用植物園は、常に一般開放しており、且つ、その面積が41,000㎡というニュースを見て俄然興味が沸きました。(だいたい、200m × 200mの広さ)
早速、東京薬科大学のホームページを見てみると園内地図に意外性がありました。
大学の薬用植物園と聞くと、景観に気を配るイメージはなく、機械的に配列され、「研究色」が前面に出ており、余程のハーブ・薬草好きでない限り、一般の人が楽しむ雰囲気がないのではという考えるひとも多いと思います。私もそうでした。
でも、上の園内地図を見ると、正直、都内の大学であることを忘れるような雰囲気です。
ホームページには、薬用植物園の紹介として以下の記載があります。
薬用植物は何千年も前から人々の病気の治療に利用されてきました。現在でも医療品の原料として大量に使われています。また、薬用植物から新薬を開発する研究も盛んに行われています。
本植物園は面積が41,000㎡あり、東京都で最も広い薬用植物園です。ここで、見られる野生植物は約500種、栽培している植物は約1,500種です。
本植物園は薬用植物に関する教育と研究を目的として設置していますが、現在では一般の方々への公開も大切な役割になっています。
約2000種類の植物に出会えるというのは魅力的! うずうずしてきました。
以下のブログでは、園内の雰囲気が伝わると思います。
精油(アロマ)として使われるハーブも非常に多いそうで、以下のブログで、ナード・アロマテラピー協会アロマ・トレーナーのかたもおススメしています。
ブログ内で、この薬用植物園の初代園長がナード・アロマテラピー協会の指田豊会長(東京薬科大学名誉教授)だそうなので、精油に使われる植物が多く植えていることも納得できます。
以下のハーブの写真がブログ内にあります。その他も沢山、精油に使われるハーブが見られるようです。
ラヴィンツァラ、ホーウッド
クスノキ科 学名Cinnamomum camphora
オレンジビター、ネロリ、プチグレン
ミカン科 学名Citrus aurantium
ラベンダー
シソ科 学名Lavendula angustifolia
クラリセージ
学名Salvia sclarea
セージ
シソ科 学名Salvia officinalis
イランイラン
バンレイシ科 学名Cananga odorata
パチュリー
シソ科 学名Pogostemon cablin
シナモン・カッシア
クスノキ科 学名Cinnamomum cassia
あと、お花関係については、以下のブログの写真(お花)の数が多かったので情報として集められると思います。
※東京薬科大学 薬用植物園のホームページにある花の見頃カレンダーも参考になると思います。
また、公開講座は年2回やっているようで、こちらのページから申し込みができます。
ちなみに今月、以下の内容で行なわれるようです。
日時:2017年9月30日(土)13:00~16:00【受付開始 12:30~】
■公開講座(13:00~15:00)
「自然が生んだ薬 – 2億人を救った薬から漢方薬まで – 」
(特非)顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ(DNDi)Japan理事長
東京薬科大学客員教授 / 北里大学名誉教授 山田陽城 先生「植物と甘味」
東京薬科大学 三宅克典 先生■薬用植物園見学(15:00~16:00)
自由見学。適宜、本学職員と学生が質問等に対応させていただきます。
(雨天の場合はスライドによる紹介になります)
ネットで調べると、大学が所有している薬用植物園がヒットしますが、東京薬科大学のようなオープンさが見受けられません。
今後、大学自体も年数回だけ一般解放するというのではなく、常時一般開放することによって、大学にとっても色々な情報が入ってくると思いますし、業界の発展につながるような気がします。
東京薬科大学は自宅からあまり遠くはないので、実際に行ってきましたら、詳細をレポートしたいと思います。
【東京薬科大学 薬用植物園】
〒192-0355 東京都八王子市堀之内1432−1
電話番号:042-676-6702
開園時間:平日 月曜~土曜の9:30~16:00
(ただし、温室は11月~3月の間、15:00まで)