私自身、春から夏の季節にかけての楽しみの一つとして『見たこと、聞いたことのない無いハーブに出会う』というのがあります。
私だけではなく、多くのハーブ好きにとって、珍しいハーブに出会った時の嬉しさというのは何度でも味わいたいという感じだと思います。
ミントだけでも世界規模で見ると数千種類があるとも言われていますし、ハーブの世界の広さ・深さというのは日々驚きの連続です。
毎年旅行で行く長野県茅野市の蓼科(たてしな)も、新しいハーブとの出会いを目的の一つにしています。
また、自分が住んでいる神奈川県横浜市内において、現時点で最もハーブの種類が豊富にあると思っている場所は先日ご紹介した『ザ・ガーデン本店 ヨネヤマプランテイション』です。(現時点で私が持っている情報の中でということなので、より豊富なハーブが置いてある場所は今後も探していきたいと思います)
【過去の参考記事:まさに植物パラダイス!「ザ・ガーデン本店 ヨネヤマプランテイション」へ行ってきました。】
そして昨日、ハーブ好きを刺激する場所の情報をキャッチ致しましたのでご紹介します。
自然の力に委ねて育てる『まるふく農園』のフレッシュハーブたち
高知市にある『まるふく農園』は、定番からレアな品種まで300種以上のハーブを育てる専門農家です。農薬や肥料を使わず、発酵型の栄養豊かな土で伸び伸びはぐくまれたハーブは、生で食べても安心で美味しく、香りも濃厚。最近では花や実の可愛さも注目され、切花としても人気があります。今回は、ハーブの魅力をより多くの人に伝えようとさまざまに活動されている『まるふく農園』について詳しくご紹介します。 2018年10月11日作成
ハーブの魅力を丸ごと発信する専門農家『まるふく農園』
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)出典: www.instagram.com(@marufukufarm)ハーブと言えばお料理のアクセントやアロマで使われるイメージが強いかもしれませんが、最近ではその香りや素朴な可愛さを楽しむアレンジメントもよく見かけます。食用から観賞用まで、多様な品種をニーズに応じて提供するまるふく農園は、まさにハーブのプロフェッショナル。まずは、まるふく農園がハーブ農家としてどのように歩んで来たのかご紹介しましょう。
チャレンジを楽しむことから始まったハーブ栽培
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)まるふく農園が本格的にハーブ栽培を始めたのは今から30年ほど前で、まだハーブという言葉もあまり一般的でなかった頃だと言います。もともと花農家で、新しいことに挑戦するのが好きだった楠瀬康博さん。友人のフレンチシェフに頼まれたこともあり、周囲の農家がまだ誰も取り組んだことのないハーブ栽培を手探りでスタートさせました。
300種以上が揃うハーブ専門農家に
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)試行錯誤でハーブを育てる一方、ハーブの使い方や美味しい食べ方を広く知ってもらうため、奥様が料理教室を開くなど家族ぐるみで取り組んで来た楠瀬家。今や食用のほかに切り花用や苗ものなど300種以上を育て、市場にはほとんど出回らない珍しい品種も扱う専門農家として知られています。ハーブ好きな方にとっては、農園の中はまるで見ているだけでわくわくする宝箱ですね。
出典: www.facebook.com観賞用ハーブの卸先は園芸店が中心ですが、数年前からはフラワーアーティストの方に花材として販売する機会も増えているのだそう。また、研究機関からの依頼で薬草の苗を栽培したり、幼稚園や店舗の植栽を請け負うなど、幅広いお仕事を手がけていらっしゃいます。
農薬も肥料も使わずに育てられるハーブたち
本当に健康なハーブは自然がはぐくむ
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)香り高い食用ハーブは味わいに余計な苦みやえぐみがなく、濃い芳香が特徴の切花は茎がしっかりしていて日持ちも良い。
康博さんが研究の末に辿り着いたこだわりの農法で育てるハーブたちは、その品質の高さでも定評があります。出典: www.instagram.com(@marufukufarm)まるふく農園のハーブ栽培には、農薬も肥料も使いません。
その代わり、キノコの廃菌床など炭素率の高いものを土に混ぜ、発酵型の栄養豊かな土壌を作ることで健康なハーブを育てています。植物が持つ本来の生命力を高めることを目的としたこの『炭素循環農法』は、自然まかせな部分も大きく、思い通りにならないことも多いそう。出典: www.instagram.com(@marufukufarm)でも、自然の摂理に従って育つ元気なハーブは、その品種がもともと持っている本当の香りや美味しさを教えてくれます。
「思い通りにならないこともまた面白い」と話す康博さん。
毎日の料理をはじめ実生活の中にたくさんのハーブを取り入れて暮らしている楠瀬さん一家は、仕事としてだけでなく、ハーブとの付き合いを心から楽しんでいらっしゃるようです。ハーブに注がれる丁寧な手間と愛情
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)豊かな土のお蔭で健やかに育ってくれるハーブたちですが、商品として綺麗に仕上げるには人の手も必要です。切り花用と食用で育て方を変えたり、切り花用はまっすぐな姿になるように鉢植えにしてラインを整えたり。はさみを入れる箇所ひとつひとつを慎重に見極めながら、それぞれのハーブにはたくさんの愛情と手間ひまが注がれています。
まるふく農園のハーブとおいしいものたち
まるふく農園では、フレッシュハーブのほかにもハーブを使ったさまざまな加工品を製造・販売しています。各種イベントで購入できるものもあるので、うまく巡り合えたらぜひお試しになってみて下さいね。
フレッシュハーブ
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)タイムやイタリアンパセリといった定番ハーブから、 カレーリーフ、ローゼル(ハイビスカス)等、南インド料理などに使われる少し手に入りにくいものまで、とにかく幅広いフレッシュハーブが揃っています。こちらのグリーンはすべてバジルだそう。バジルひとつにもこんなに種類があるんですね。
ハーブや野菜の苗
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)食用から観賞用ハーブ、宿根草まで約200種類の苗を栽培し、県内のホームセンターや日曜市で販売しています。
常設の苗コーナーでは時期によって種類を入れ替えているので、店頭で思わぬ出会いがあるかも。お願いすれば寄せ植えや植え込みの依頼にも対応していただけます。ハーブブーケ
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)最近は特に注文が多いというハーブの切花。いろいろなハーブを組み合わせてそのままお部屋に飾ったり、リースやスワッグに仕立ててみるのも素敵ですね。フラワーアレンジメントのワークショップ等へ、まとめて素材提供もされています。
ハーブ入りクッキー
出典: www.facebook.comまるふく農園では、ハーブを使ったクッキーもいろいろ販売されています。中でも人気なのは、カラフルなハーブや花びらをあしらったこちらの『お花畑クッキー』です。ザラメ糖の楽しい食感と優しいハーブの香り、そして何より見た目の可愛さがたまりません。ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。
天然酵母のパン
出典: www.facebook.com農園のハーブをたっぷりと生地に混ぜ込んだ、天然酵母のパンです。厳選したシンプルな材料で作られたパンは、しっかり噛み締めるほど小麦の味とハーブの香りが広がります。
(※現在販売を行っておりません。再開はいまのところ未定。)
ハーブ入りジャム
出典: www.facebook.comパンに合うものといえば、やっぱりジャムは欠かせませんよね。こちらはハーブとフルーツを使った農園のオリジナル商品です。ほのかに薔薇の香りがするりんごとローズゼラニウムのジャムなんて、市販品ではなかなかお目にかかれないのでは?
ほかにもピリリと辛みのきいたジンジャージャムや、高知産の果実を使った季節のジャムが登場することもあります。ギフトセット
出典: www.facebook.com予算や用途に合わせて、お好きな商品を詰めたギフトセットを作ってもらうこともできます。ハーブ好きのお友達へのプレゼントにもいかがでしょうか?
県外発送もしていただけるそうなので、お気軽に問い合わせをしてみて下さい。『まるふく農園』おすすめのハーブアレンジ
見た目も華やか!ハーブウォーター
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)たくさんのハーブをサーバーに詰めて冷水を注ぎ、3~5時間ほど置いて味と香りを抽出したハーブウォーターは、なんといっても見た目の華やかさにときめいてしまいます。炭酸水で作っても美味しいそうですよ。
フレッシュハーブがあればおうちでも簡単にハーブウォーターを作ることができます。抽出時間は、夜冷蔵庫にいれて朝に完成というのがおすすめです。夏の暑い日のドリンクにいかがですか?
香り豊かなハーブティー
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)まるふく農園のワークショップでも登場することが多いという、小さなハーブブーケ。ハーブウォーターに添えてもいいですし、ハーブティーにしても美味しくておしゃれです。
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)ブーケに小さなお花が少し混ざっていると、見た目も本当に可愛いですね。ブーケに使うハーブの種類によって香りもいろいろ変わるので、自分好みの組み合わせを探すのも楽しそう。
季節の移ろいに合わせた旬のフレッシュハーブで味わってみたいドリンクです。冷たいデザートもお花畑に
出典: www.facebook.com真っ白なパンナコッタにカラフルな花びらをあしらった冷たいデザートは、まるでお花畑クッキーを思わせる華やかさ。こんなデザートなら手軽に真似できそうです。ちょっとした手土産やお客様へのおもてなしに作ってもきっと喜ばれますね。
(※まるふく農園で通常販売している商品ではございません。)
出店・ワークショップなどの活動も多彩
出典: www.facebook.comハーブ栽培に情熱を注ぐ研究熱心な父の姿を小学生の頃から見てきた長男の健太さん。季節を通じた農園での作業に家族で励む傍ら、さまざまなイベントに出店して、暮らしの中のハーブをもっと多くの人に身近に感じてもらうための活動にも精力的に取り組んでいらっしゃいます。
日曜市
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)高知城が見える追手筋で毎週日曜日に開かれる日曜市は、元禄三年(1690年)から約300年以上続く高知の伝統的な生活市です。野菜や果物をはじめとする農産物、衣料品や雑貨など、品揃えは実に多彩。まるふく農園さんもちょっと珍しいハーブなどを出しておられるそうなので、日曜市に立ち寄った際はぜひ覗いてみましょう。
3時のおやつと日々のもの
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)高知市鴨部にあるパンと焼き菓子のお店、『3時のおやつと日々のもの』では、まるふく農園の鉢物を中心に販売されています。こちらのお店は、シンプルな材料を使った優しい味の焼き菓子などが人気で、内装や小物使いもとってもおしゃれ。
味のある看板前に並ぶハーブたちは、店舗の雰囲気とも相性ぴったりです。お店の営業日や営業時間は不定期なので、インスタグラムをチェックしてみて下さいね。ワークショップや地域イベントへの参加
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)まるふく農園のハーブを愛用しているフラワースタイリストさんや料理家さんとの繋がりもあって、各種イベントやワークショップへも積極的に参加もされています。ハーブについてのお話をしたり、特製のハーブウォーターやドリンクなどを提供することも多く、毎回大好評です。
今後の活動予定
出典: www.instagram.com(@marufukufarm)11月にもいくつかのイベントに参加予定だそうですが、詳細がわかり次第、インスタグラムにて順次告知されるとのこと。
ぜひこまめにチェックしてみて下さいね。イベントへの出店状況や詳細はこちらで告知されています。暮らしの中のハーブを、もっと楽しんでみませんか?
まるふく農園の魅力が「これでもか!」というほど、ぎっしりと詰まった記事だと思います。
園内の雰囲気を見ていると園主のハーブへの想いが強く伝わってきます。
ハウスのなかのレモンユーカリ、樹齢25年であんな大きさになるんですね。自宅で植えているレモンユーカリも今後の成長が楽しみです。
私がこの記事で最も注目したところは
『300種以上のハーブを育てていて、市場にはほとんど出回らない珍しい品種も扱う専門農家として知られている』
という部分です。
四国へ行ったら、絶対に行く場所と決めました。香川県の小豆島へ行った時に、頑張って立ち寄ってこようかな、、とも考えています。。
それほど、この『まるふく農園』は個人的に魅力を感じます。
自分自身へのメモ書きの意味でも今回の記事を残しましたが、『まるふく農園』はしっかりと頭に焼き付けておきます。
まるふく農園の情報
高知県高知市福井町512-1
TEL・FAX:088-875-3826
ホームページ:http://www.marufuku.noen.biz/
Facebookページ:https://www.facebook.com/Marufukunoen
営業時間:11:00~17:00 (定休日:日曜日)
高知県高知市にあるハーブ専門農家『まるふく農園』のハーブは、自然のたくましい生命力を象徴するようにどれも生き生きと育っています。ハウスの天井を越え、立派すぎる姿で堂々と枝を伸ばしているのは植えて25年になるというレモンユーカリ。予想外の成長に苦笑しつつもあたたかく見守っている農園の主、楠瀬さん一家のハーブへの愛情がうかがえる光景です。