昨年の夏に、長野県茅野市の蓼科ハーバルノート・シンプルズへ行った際、店内の落ち着いた雰囲気、及び、周辺の静まり返った雰囲気を感じたときのインパクトは今でもよく覚えています。
その経験をして以来、自分も、ある程度の広さのハーブガーデンの中に作業小屋を作ったり、小さなカフェを作ったりして、静まり返った雰囲気の中でヒトの自然な笑顔があるような場所を徐々にでも作っていけたらなあと思っています。
【参考記事:長野県茅野市の「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」へやっと訪れることができ、萩尾エリ子さんにも会えました】
ハーブガーデンから生み出される「恵み」を起点にして、様々なヒトとの間で生み出される循環型のミニコミュニティーとも言えると思います。
そんな理想を抱いている為、それに近いこと(循環をテーマにしている活動)をされているハーバリストの情報が入ってくるとアンテナが強く反応します。
つい先日、そんなハーバリストを知りました。その方は、埼玉県でHerbal MOMOを主宰する園藤祐子さんです。
Herbal MOMOのホームページへ行くと、TOPページの左カラムにメニューが書いているのですが、その一番上に【『ハーブを学ぶ』とは】という項目があります。その内容を見ていると、園藤祐子さんが、ハーブを通じて何を伝えたいかということが見えてきますので抜粋します。
【ハーブとは】
ハーブは古代から世界中で食用、薬用、有用植物として、食物や薬、衣料品という形で人間の生活を支えてきました。自宅の庭やベランダで育てることができ、素晴らしい香りや風味を嗅いだり味わったりすることが出来ます。
食用のみならず、健康茶として、また季節を彩ろるクラフトや染色の材料として、そして薬理効果を生かし、生活のさまざまなシーンでの活用と、幅広い応用が可能なもの、それがハーブです。
【ハーブを学ぶということ】
クッキングハーブを学ぶ
ローズマリーにタイム、セージにパセリ…
クッキングハーブの香りは料理に風味と奥行きを加えてくれます。
ベランダから摘んだハーブの一枝が、普段のお料理に魔法をかけます。
まずは、お料理に生かすことから始めましょう。ハーブティーを学ぶ
カモミールティーの優しい香りにほっと一息つくとき、薬理効果などを知らなくても、疲れた心身を癒してくれるハーブを自然と選んでいます。
体力消耗時にエネルギーを復活させてくれるハイビスカス、
疫力を上げるエキナセア
アレルギーの体質改善に役立つネトル、
質の高い睡眠をサポートしてくれるラベンダーなど
香りのあるハーブたちの身体と心への効果を知ることにより、なるべく薬に頼らず、自然の力で日々の健康を保つ習慣が身につきます。ハーブを育てることを学ぶ
多くのハーブは、苗や種の購入が可能で自宅で栽培することが出来ます。
大きなお庭がなくても、ベランダの鉢植え一鉢からハーブガーデンは始められます。
土のこと、植物の性質のこと、種まき、鉢あげ、植え付け、管理などを学びます。ベランダの一鉢を観察しだすと、身の周りにあるさまざまな植物に感心がいき、多くの植物によって私たちの生活が支えられていることに気づきます。ハーブの歴史を学ぶ
古代から人間の生活に深く関わりのあるハーブ。
古代エジプトでは、ピラミッド作りの工人たちに滋養強壮の栄養剤としてにんにくが与えられていました。
にんにくは、現在でも、活力増強、免疫向上などの効果が知られ、私たちもよく摂取しますね。
また、ミイラ作りに使われていた、乳香や没薬。
現在は、お香の材料として、またアロマテラピーの精油のフランキンセンスとミルラとして使われています。
古代から中世、近世、現代へとハーブの歴史を辿ることは興味深く、また私たちの生活に応用できる智慧を学ぶことが出来ます。よりよく生きることを学ぶ
Herbal MOMOでは、ハーブについて学ぶことを通じて、心も身体もより健康に、周りに人や環境とも調和しながら生きていくことについてみなさまと考えていきたいと思います。
教室では、一緒にハーブを学ぶクラスメイトや、卒業生、他のクラスの方との交流をしています。
同じカリキュラムを学んでも、それぞれ個人によって響くテーマは異なります。例えば、
クッキングハーブを学び、料理に興味を持っていく方、
ご家族の健康管理にハーブを活用したいとメディカハーブに興味を持つ方、
ハーブクラフトの楽しさに惹かれ、クラフト作家を目指す方、
ハーブ染め体験から、染色の道を目指す方、
ハーブをより多くの方へ伝えたいと、講師を志す方、さまざまな方向があり、また生徒さんがそれぞれの道で活躍されています。
ハーブを学ぶことで、みなさまの個性に合った新しい暮らし方、生き方の扉が開くと思います。
Herbal MOMOでは、ハーブを通じて、そのお手伝いをしたいと思っています。
Herbal MOMOさんでは、ハーブを五感を通じて触れ合い、学んでいくことで、よりよい生き方を見つけるサポートをしていることが伝わってきます。
個人的に驚いたのが、最後の太字の部分『よりよく生きることを学ぶ』の部分の内容が、先日リリースしたPlace aux Herbes(ハーブ・アロマのプロの集合サイト)をなぜ広めていきたいかの理由とぴったりと重なっていたことです。
※プロが掲載するカテゴリーを幅広く設けているのはそのためです。
次に、園藤祐子さんのプロフィールについて。
園藤祐子(えんどうゆうこ)Herbal MOMO主宰
立教大学法学部卒業後、金融機関、人材派遣会社人事部勤務を経て、南房総にある有機栽培を行う農園にて、約6年、ハーブや野菜の栽培に従事。
農村部での生活と、無農薬無化学肥料で米や野菜の栽培、養鶏を通じて、「自然」「植物」の力を体感、実感しました。
農園の縮小に伴い、地元さいたま市に戻り、2008年より『五感で学ぶハーブ教室』をスタートしました。
『ハーブ』をテーマに、園芸、農業、食、自然療法、Well Being(よりよく生きる)ことまで考える講座を各地で主催しています。
どんな講座を主催されているかが気になります。Herbal MOMOのホームページから取り上げます。
■暮らしに生かすハーブ講座 さいたま
◇三橋の森カルチャースクール ハーブ教室
クッキングハーブをテーマとし、クッキングハーブの使い方、レシピなどをご紹介したりハーブソルトやドレッシングなど調味料を作る講座です。
開催日 毎月第2日曜日 10:00〜12:30
場 所 三橋の森カルチャースクール(さいたま市大宮区三橋)
◇けやきファームハーブ教室
三室ガーデン内に作っているハーブガーデンのお手入れと、ハーブの栽培、収穫、利用について実際のハーブに触れながら学びます。
実習後は、大古里公民館での座学と、クラフト作り。
ハーブのお話をしながらのティータイムです。
開催日 毎月第3土曜日 13:00〜15:30
場 所 けやきファーム 三室ガーデン(さいたま市緑区三室 大古里公民館そば)
■暮らしに生かすハーブ講座 房総
今年で8年目を迎える公民館でのハーブ倶楽部です。ハーブのおしゃべりとティータイムを楽しむ講座です。ハーブの育て方や使い方や工夫したレシピなど、倶楽部員みなさまで情報をシェアする楽しい倶楽部です。どなたでもご参加頂きます。
開催日 毎月第4火曜日 13:00〜16:00
場 所 西条公民館(千葉県鴨川市八色)
■畑ワークショップ
Herbal MOMOハーブ畑での栽培実習(月2回開催)。
さいたま市見沼区にある約150坪のハーブ畑で、実際に生育するハーブの様子を観察したり、栽培のポイントについて学ぶことのできる実習の場です。栽培品種は、約70種。キッチンハーブ、クッキングハーブから、メディカルに使うハーブまで幅広く栽培しています。
開催場所 Herbal MOMOハーブ畑(さいたま市見沼区南中丸)
交通 JR大宮駅東口よりバス10分 西中野バス停より徒歩10分
東武アーバンパークライン大和田駅より徒歩20分
時間 10:00〜12:30
内容
■ハーブウォーク
150坪の畑に50種余りのハーブが植栽されています。ハーブの名前や、由来、使い方、収穫の時期や方法、薬効などハーブに関することをいろいろご説明しながらご案内します。
■栽培実習
季節の栽培実習を行います。種まき、苗の植え付け、草刈り、収穫、施肥などハーブのお手入れ作業のお手伝いをして頂きます。
■ハーブ摘み
季節のハーブ摘みを楽しんで頂きます。
【実習の内容】
4月 ハーブ苗の植え付け、種まき、夏野菜の植え付け
5月 カモミール摘み バラの開花
6月 セントジョーンズワートの開花
7月 夏野菜の収穫、各種バジルの収穫
8月 除草した草による堆肥作り
9月 秋植えハーブ、秋蒔きハーブ
10月 秋の収穫、採種
11月 園芸セージの開花、最後の採集
12月 半耐寒性ハーブの寒さ対策
その他に資格取得講座も開講されているのですが、上記の講座の内容を見て気づくのは、自然とハーブの事が楽しめるようになる工夫が盛り込まれていることです。
また、Herbal MOMOのオリジナル商品も販売されているとのことです。ただ、一店舗のみでの販売となっているようです。
【お買い求めについて】
現在、「つどい屋」さんのみでお取り扱いして頂いております。
(さいたま市北区盆栽町〜東武アーバンパークライン大宮公園駅そば)
〒331-0805 埼玉県さいたま市北区盆栽町79光ビル1F
電話:048-780-2418
営業時間 10:00 – 19:00
定休日 日曜日
ハーブソルト 25g入り 400円
ハーブペースト ディル 100ml入り 780円(+消費税)
バジル 100ml入り 780円(+消費税)
こちらも非常に気になる味です。
また、2015年からは埼玉県のさいたま新都心駅にあるコミュニティーカフェ『ギャラリーカフェてらこや新都心』で”薬草すうぷ屋”も始め、月に数回、ハーブを出汁にしたスープをメインに、ランチと身体に優しいスイーツを提供されているようです。ネトルやスギナ、エキナセア、エゾウコギ、ダンディライオン、ドクダミなどを使用しているとのこと。
ハーブの楽しさを存分に伝えている園藤祐子さんにぜひお会いしてみたいです。
最後に、You Tubeで、園藤祐子さんの動画が見られますので以下に貼ります。
Herbal MOMOの情報
■住所
〒330-0805 埼玉県さいたま市大宮区寿能町2−40
■電話番号
TEL 048(645)7273
FAX 048(645)7273
■メールアドレス
herbal-momo@jcom.home.ne.jp