神奈川県横浜市のセイロン紅茶専門店「MITSUTEA」の店主が語る「紅茶の魅力」の内容が興味深いです。

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日々、ハーブティーを中心に様々なお茶に触れる中で、当然、「紅茶」を飲む機会もあります。

紅茶やウーロン茶などは、緑茶として飲んでいる茶葉(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze)と同一のものであり、その違いは「発酵度合いの相違」によるものだということは昨年取り上げたことがあります。

【過去の参考記事:チャノキを微生物によって発酵させた黒茶(ブラックティー)を初めて試飲。体感的に「身体にいい」を感じる飲みやすいお茶です。

私自身、紅茶にミルクを入れたミルクティーは好きなのですが、純粋な紅茶というのは、まだその魅力を理解していない状態です。

シングルで飲むと、タンニン系の渋みが前面に出てきて、どの紅茶も類似したものに感じられてしまうため、その世界観に対する興味が湧きにくいという感じです。

ただ、この自分自身の感覚を一旦ニュートラルにして、「紅茶の魅力」について探求していきたいと思えた記事に出会いましたのでご紹介したいと思います。

横浜の紅茶専門店で聞いた、セイロンティーの魅力

これまで、スリランカの紅茶を楽しむ旅をお伝えしてきました。セイロンティーの魅力を知るために、神奈川県横浜市石川町でセイロン紅茶専門店「MITSUTEA」を営んでいる中永美津代さんにお話をお聞きしました。

人生を変えた紅茶との出合い

 「素敵なセイロンティーとの出合いがきっとあります」と中永さん「素敵なセイロンティーとの出合いがきっとあります」と中永さん

 

20代後半まで、新聞記者として働いていた中永さん。人生を変えたのは、ひとり旅で訪れたチッペナムというイギリスの田舎町のB&Bで出された“一杯のミルクティー”。こっくりとしたキャラメル色をしていて、ココアのように濃厚で、これまで味わったことのない深い味わいだったそうです。おいしい紅茶に衝撃を受けた中永さん、紅茶の世界にどっぷりとハマります。

世界中の紅茶の産地を調べ上げ、一年中紅茶が採れ、そして一番紅茶のバラエティが豊かなのはスリランカだとわかりました。そしてなんと会社をやめて、単身でスリランカの紅茶農園に修行へ!当時は外国人を受け入れる農園はゼロ。直接農園を訪ね、一年間勉強させてほしいと直談判したそうです。そんな中永さんの熱意が伝わり、大好きな紅茶を学んだのでした。

それからも毎年スリランカを訪れては、たくさんの産地を巡り、セイロンティーの魅力を発信し続けています。そんな中永さんの活動はスリランカ政府紅茶局からも称えられ、推薦状を授与されています。

MITSUTEA中永さんに聞いたスリランカ紅茶のよさ

中永さんは市場調査も欠かさない中永さんは市場調査も欠かさない

 

―世界にはたくさんの紅茶の産地がありますが、どうしてスリランカに訪れるべきなのですか?
 「スリランカは国土こそ小さいけれど、その気候はバラエティに富んでいて、スリランカ一国で世界中の紅茶のフレーバーを楽しむことができます。ヌワラエリヤのフレーバーは、インドのダージリンに似ていて、香り豊かで清涼感あふれます。サバラマガムワは、アッサムと似たコクと甘みがあり、ケニアの紅茶は、各地のセイロンティーを少しずつ合わせたような風味なんですよ」

―セイロンティーのおすすめの楽しみ方は?
「飲める場所が限られてはいますが、産地別、農園別のシングルオリジンティーをぜひ。安定した品質、価格を守るためにブレンドはもちろん大事です。ですがブレンドされていない茶葉こそ、その茶葉自体の個性をダイレクトに味わうことができるんです」

―シングルオリジンティーの定義とは何でしょう?
「生産者が明確で、ブレンドや着香などの加工を施していないお茶のことです。シングルオリジンティーのニーズは高まっていますし、生産者と消費者をつなぐ大事な要素でもあります。みなさんがお気に入りの農家から直接野菜を買う、ということと一緒です。それは農家さんの意識の向上に、ひいては紅茶の品質の向上にもつながります。そして消費者である私たちにとって、とても奥深い紅茶の魅力を知る鍵でもあります」

スリランカ紅茶局で打ち合わせする中永さんスリランカ紅茶局で打ち合わせする中永さん

 

―中永さんはずっとスリランカに、そしてセイロンティーに魅せられていますね。
「スリランカは、とても懐が深い紅茶の楽しみ方ができる国なんです。シングルオリジンティーのように繊細に味わう紅茶もあれば、日常に溶け込んだ紅茶もそれもまた魅力です。おしゃべりの片隅に甘い温かいミルクティー、街中でもよく見かける光景ですが人と人をつなぐ飲み物だと思います。淹れ方は自分次第、決まりなんてありません。その日の気分でどんなふうにも楽しめる、それがセイロンティーです。そして紅茶を取りまくプロフェッショナルな人々も私の心を引きつけてやみません」
 

こちらはダストと呼ばれるスリランカ国内でよく飲まれる茶葉こちらはダストと呼ばれるスリランカ国内でよく飲まれる茶葉

中永さんおすすめ!スリランカの紅茶の種類

  • ディンブラ紅茶
    木の実のようなウッディーなコク。まるで製茶工場にいるかのような奥深いアロマを感じられます。なめらかでメロウ。軽やかな余韻が残る。茶葉の量を2倍にしてミルクティーにするとカフェオレのよう。ストレート、ミルクティー、アイスティー向き。
  • ヌワラエリヤ紅茶
    スリランカの最高峰。ハーブを思わせるような華やかな香り。レモンのような柑橘系のすっきりとした飲み心地。ストレートティー、水出しアイスティー向き。
  • キャンディー紅茶
    杏のようなフルーティーさ。透明感のある甘みの余韻が幾重にも広がる。ストレートティー向き
  • サバラガムワ紅茶
    シンハラージャ森林保護区付近の肥沃な大地から作り出された紅茶。蜂蜜に包まれたかのような濃密で甘い香り。ローストしたような風味。ストレート向き。
  • ルフナCTC紅茶
    ナッツのような香ばしいアロマ。しっかりボディーの濃厚な紅茶にミルクをたっぷり入れて、ミルクティーに。アーモンドのような風味を満喫。

横浜にある、セイロン紅茶専門店「MITSUTEA」

MITSUTEA店内の様子MITSUTEA 店内の様子

 

中永さんは、オンラインショップをオープンした後、2012年に神奈川県横浜市の中華街近くの石川町に、紅茶専門店「MITSUTEA」をオープン。人工的な香料は一切不使用で、茶園で飲む自然そのままの味と香りの紅茶を届けたいと、スリランカより直輸入したさまざまな茶葉を販売しています。また、店内ではすべての紅茶の試飲ができます。

そして中永さんは、紅茶の販売だけでなくワークショップや、セイロンティーの種類や淹れ方について学ぶ紅茶教室を開いています。年に1度スリランカの茶園を巡るツアーも主催。紅茶コースレッスンを受け、基礎知識を身につけた上で紅茶の産地を訪れると、見えてくる景色がまったく変わるそう。

基本的には、中永さんが主催する紅茶コースレッスンを受講した方が参加できるツアーですが、あわせて一般募集もするとのこと。中永さんが長年かけて信頼関係を作ってきた最高のシングルオリジンティーを作る農園や、紅茶づくしの特別なホテルに宿泊したりと紅茶好きにはたまらない内容のツアーです。そしてプロフェッショナルな中永さんが同行してくれることも、心強いのではないでしょうか。

中永さんが2019年7月に日本で出版した『SRI LANKA TRAVEL BOOK』はセイロンティーに特化したガイドブックです。紅茶にまつわる旅のコツが盛りだくさん、シングルオリジンティーが楽しめる場所も紹介されています。私もほんの数枚ですが、写真を載せてもらっています。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょう。

■MITSUTEA
住所:〒231-0868 神奈川県横浜市中区石川町2-69
電話:045-263-6036
営業時間:平日・土日祝12時~17時
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)

〝紅茶の聖地を巡る旅” SRI LANKA TRAVEL BOOK 中永美津代
https://www.mitsutea.com/tea-book

※ハルメクTravelの2020年2月22日の記事(https://halmek.co.jp/travel/c/rplan/1921)より抜粋

紅茶の世界の壮大さを感じ取れる記事だと思います。

長野県茅野市の「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」でも、紅茶と柑橘・ハーブのブレンドティーが色々と置いていましたので、店主の萩尾エリ子さんも、紅茶の世界を深く探求している方というふうに想像しています。

【過去の参考記事:長野県茅野市の「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」へやっと訪れることができ、萩尾エリ子さんにも会えました

【過去の参考記事:(蓼科旅行記)災い転じて「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」へ行けたという幸運

MITSUTEA』のある神奈川県横浜市中区石川町は、ハーブと魔女グッズの専門店『GREEN THUMB(グリーンサム)』のある神奈川県横浜市中区元町と非常に近く、且つ最寄の駅は、JR石川町駅で同じです。

【過去の参考記事:ハーブと魔女グッズの専門店『GREEN THUMB(グリーンサム)』(横浜元町)へ行き、 飯島都陽子さんにやっと会えました。

また、グリーンサムに行きたいと思っていましたので、次回行くときは、両方のお店に立ち寄りたいと思います。

今年は、紅茶の世界の理解も広げていければと思います。わくわくしてきました。

【MITSUTEAの場所】

【GREEN THUMB(グリーンサム)の場所】

 
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