青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションが展開する”香り”を用いた『働き方改革』

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昨今、世の中で『働き方改革』というキーワードがよく飛び交っているので、耳にする人が多いかと思います。

私自身も、企業に対して「こういうツール、コンセプトで従業員(オフィス&在宅)の業務効率を上げていきましょう」という提案をしている立場なので、毎日とはいかないまでも、頻繁に耳にしますし、私自身も「働き方改革」という言葉を口にします。

通常、働き方改革を通じた”業務改善”と言った場合、いかに『直線時間(t)』を短縮するかという部分のみにフォーカスしている状態だと思います。

そんな中、つい最近、青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションの空間デザイン事業「parkERs」の中で、『香り』を用いた「働き方改革」に取り込んでいるということがわかり、その考え方が面白いので取り上げたいと思います。

先日の記事【車業界はじめ、「アロマ」+「(新たな)空間」の市場が大きく動き始めているようです】の中で、「アロマ」+【車】の市場が広がっていること、及び、「アロマ」+【美術館】の初の試みについて取りあげましたが、parkERsの取り組みは、「アロマ」+【オフィス】ということになると思います。

実は、parkERsが『香り』を用いた「働き方改革」に取り込むにあたり、パートナーとして選んだのは、上記の記事でも取り上げた、アロマ調香デザイナーの齋藤智子さんです。

なぜ、齋藤さんを選んだのかについて、parkERsのブランドマネージャーの梅澤伸也さんは以下のように語っています。

——齋藤さんとコラボしたのはなぜですか?

梅澤:僕たちは空間のデザインをしてるんですが、「香り」もデザインの一つだと思ってるんですね。そこの一番の想いが共感する人と作りたいなと思ったときにお願いしたいのが齋藤さんだったんです。

——「香り」もデザインの一つか……。そのあたりのお話もぜひ伺いたいのですが、齋藤さんの「香り」の魅力について教えてください。

梅澤:「引き算」がすごく上手だと思います。「香り」は、重ねて重ねて最終的によく分かんなくなっちゃうことがよくあるんです。

「香り」を作る方も自分の個性を前面に出したがることが多い。「ここの空間なら、これですよ」ってアクセントを一つ足しちゃいがちなんです。だから、空間として見たときに「実はそれって余分だな」と違和感を感じることも多いんです。

でも、齋藤さんは、「最小限」と言ったら語弊があるかもしれないですけれど、植物がある空間に寄り添う香りを最小限になるまで引き算していくんです。熱くなっていかないというか、そのバランス感覚がすごいなと思いました。

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齋藤:ありがとうございます。香りは、サラッと流されたときに「あれ? 何かいい匂いがした?」というくらいがベストだと思ってるんです。サラッと風のように流れたその一瞬で、約0.2秒の記憶や情動、自律神経とかいろいろなところに作用する。

だから、香りって一瞬で「好き」か「嫌い」かが判断できるんです。私は、何か香ったっぽいけど、何となく気持ちよい、心地よいというのがいいなと思っています。

パーカーズさんが手がけるオフィスや施設はグリーンがたくさんある空間なので、華美な香りは絶対いらないんです。もともとの植物の香りもあるので。森林も行くだけで気持ちよいですよね、そんな感じ。

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梅澤:基本的に植物って、好感度がめちゃくちゃ高いんです。100人いたら95人くらいは基本的にウェルカムなんですね。お花もそうなんですけど。植物が嫌いな人はよっぽどトラウマがある人で。

でも、せっかく植物があっても結局「何かいいよね」で終わっちゃうんです。最悪、植物がなくても、空間として成り立っちゃうので「何かいいよね」を超えていかないんです。

でも「香り」は五感だから「何かいいよね」が「あったらいいよね」に変わるスイッチの気がします。
※Wotopi(ウートピ) アロマ調香デザイナー・齋藤智子さんインタビュー最終回(2018年1月9日)より抜粋

何事においても「シンプル」という要素が重要で、その要素が無いと本質からズレてしまいがちになりますので、「引き算」の話は深いと思いました。

確かに、アロマを調香する立場だったら「足し算」ばかりに視点が行ってしまいがちになるように思いますので。

この内容を読んで、色々な業界から声がかかっている齋藤智子さんの魅力が徐々にわかってきたように思います。

また、働き方改革における”「アロマ」+【オフィス】”の部分について、以下のようなやりとりがあります。

梅澤:はい。僕たちは「働き方改革」の場を改革したいんです。「働き方改革」と言うと、労働時間や通勤時間などみんな「時間」を改革しようとしていますけれど、企業の成長ステージによって残業がどうしても発生する会社はありますよね。

クリエイティブ系だったら、「正解」がないから期限ギリギリまで仕事に没頭する場合もある。だから、時間の改革って実は難しいと思うんです。

僕たちがやってるのは、「場の改革」で、従業員が健康に働くことが会社の業績アップにつながる。いわゆる健康経営なんですが、そこにつなげていければと思います。

齋藤:香りもそれに貢献できればと思います。「集中力を上げる香り」とか、働く人がどうありたいかというご要望に応じてきめ細かく作っていきたいですね。

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梅澤:花とか緑があることで、人々が豊かになる。ヒトは猿から人になって500〜700万年くらい生きているんですけれど、99.9%森の中で生活してるんですよ。コンクリートジャングルの中で暮らすようになったのは、産業革命以降のここ200〜300年のことで本当にちょっとなんです。

そう考えると、「自然って気持ち良いよね」、「緑って気持ち良いよね」っていうのは、人間にとって当たり前の感覚なんです。だから、みなさん休日に山に行ったり、海に行ったりする。

僕たちは、都市にも緑を増やすことで、日常をより豊かにしていきたいと思っていて、僕たちはその先駆者になりたいなと常に思ってます。
※Wotopi(ウートピ) アロマ調香デザイナー・齋藤智子さんインタビュー最終回(2018年1月9日)より抜粋

「健康経営」という言葉気にいりました。

「健康経営」というと、財務状態のことだと思う人が多いと思いますが、梅澤さんが言っているのは、”人間の心身”のことです。

こういうことを真剣に考える企業が出ているということは、ものすごく世の中にとってプラスになると思います。

オフィスの中というのは、こんなことをいっちゃなんですが、悪い気で充満してるところがほとんどなのではないでしょうか。

その大きな要素として、そこにいる従業員の「脳波の乱れ」が多いのではないかと感じています。

齋藤さんの話の中で、「集中力を高める香り」という部分がありましたが、それ以外に「気分を鎮める香り」「リラックスする香り」なども活用することによって、悪い気を改善することで、従業員の【やる気】が大きく変わっていくことになり、ビジネスで結果を出すことにつながるのではないかと思います。

人間がコンクリートジャングルの中で暮らし始めたのはここ200年~300年で、ヒトの歴史において99.9%が森の中で生活していたという話は非常に本質的であり、だからこそ、植物から抽出した『精油』というのはヒトの本能に対して働きかけを行なうということがすんなり入ってきます。

「アロマ」+【オフィス】の動きは、今後もしっかりとウォッチしていきたいと思います。

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