イスラム教を信仰する中国少数民族が生み出した「蘭州牛肉麺」を食してきました。

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今年の一月に、東京都広尾にある『ザムザムの泉』というお店を取り上げたことがあります。

【過去記事:シルクロードの要所で培われた中国少数民族による伝統の味、”蘭州料理”が食べられる【ザムザムの泉】(東京・広尾)】(2021年1月26日)

↑の記事中にある『ザムザムの泉』の要旨を以下に抜粋します。

中国の西北部にある甘粛省蘭州市は、シルクロードの要所として栄えた場所。この街には少数民族、回族が多く暮らしています。回族はイスラム教を信仰する人たち。宗教上の理由で清真食(ハラルフード)を食べることから、中国でも独特の食文化が発達し、蘭州料理はおいしいとして知られています。その代表格が蘭州牛肉麺です。

蘭州市には蘭州牛肉麺店が3,000件以上もあるといいます。日本でいえば町の回転寿司店と有名ホテルにある高級寿司店のように、価格帯もさまざまなのだとか。

埼玉のチャイナタウン、西川口で人気を博した〈蘭州料理 ザムザムの泉〉が広尾で提供するのは現地の高級ホテルに引けを取らない丁寧に作られた味。蘭州市の名店で長年腕をふるってきた回族の職人が伝統的な手法を用いて調理しています。

蘭州牛肉麺というものがどういうものか、そして、ザムザムの泉がどういうお店かがイメージできると思います。

今年2月に、神奈川県藤沢にある「茶馬燕」というお店で、主に雲南省の少数民族料理を食べてきたのですが、その味が想像を超える美味しさだった為、それ以降、中国の少数民族料理への探求欲求が急上昇しました。

【過去記事:『中国旬菜 茶馬燕』で”絶品”中国少数民族料理をはじめて味わってきました。】(2021年2月15日)

その後、冒頭の”ザムザムの泉”へずっと行きたいと思っていたのですが、昨日実現しましたので早速レポートします。

広尾駅(出入口2)から歩いて4分ほどで、お店に到着しました。
では早速メニューを見てみます。目的は牛肉麺なので、金城セットをオーダーしました。
麺の太さはこの中から選択します。私はEの一番細い麺にしました。
回族の店主が、オーダーが入ってから麺を作り始めます。これを見て、このお店のレベルの高さをすぐに実感しました。
食事が届くまで、メニューに記載されている情報で勉強。イスラム教を信仰する中国少数民族というのは回族以外にもあり、それらの民族が蘭州には多く住んでいることがわかりました。
回族料理は、「牛肉と羊肉料理の調理技術に長けている」という部分に注目しました。読んでいるうちに唾液が出てきました。。
店主のこだわりがビンビン伝わります。
食事の前に、蘭州回族のお茶「三泡台(サンパオタイ)」が届きました。棗・龍眼・葡萄・杏・枸杞・ハマナス・菊など8種のドライフルーツや花に氷砂糖を加えたお茶です。とても美味しいです。おかわり自由なのはありがたいっす。
お茶を飲んでいると、金城セットが届きました。こちらは逸品伝統牛肉麺。コクのある澄んだスパイスたっぷり牛骨スープ、その出汁が浸み込んだ大根、そしてアクセントになる葉ニンニクや香菜、そして弾力のあるコシがしっかりとした麺等、あらゆる構成要素が完璧です。とにかく美味しく、且つ、薬膳効果で身体がポッカポカ。
季節の薬膳スープ料理。こちらは牛肉はつみれ風になっていて、きくらげの歯ざわり加わり、牛肉麺のスープとは雰囲気の違う薬膳たっぷりのスープです。
蘭州開胃涼菜。アピタイザーとしてのサラダ。味付けもサッパリしていて、筍の食感とパプリカ、ピーマン、ニンジンの食感との組み合わせがすごくいいです。「開胃」というのは「食欲を増進させる」という意味の中国語とのことなのですが、まさにその通りです。
スープもおかわり自由となっているので、薬膳スープ大好きな自分にとってはたまりません!

今回、ザムザムの泉へ訪問をしてみて、店主の料理に対するこだわり・愛を強く感じ、まさしく一流のお店だということを実感しました。

定期的に通いたくなるお店です。

ザムザムの泉の情報

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