ヨーロッパ、中東エリアで「ローズ」という言うと真っ先にイメージするのは、”ブルガリア”と”イラン”です。
以前、ブルガリア・カザンラクにある「ローズ博物館」のことを取り上げたことがありますが、その施設のことが頭の片隅から離れることがありません。
【過去記事:ブルガリアのカザンラクへ行ったら「エッセンシャルオイル博物館」と「ローズ博物館」は絶対に外せないと思いました。】(2020年6月17日)
ちょっと古い情報になりますが、フレグランスジャーナル社が、「本物のブルガリアのバラとローズオイルを巡る旅」を6年前に主催しているのですが、同様の旅行が今後あれば参加したいと思っています。
また、イランとローズとの繋がりについて初めて知ったのは、東京・青山で「イランの朝食」を食べたときです。
【過去記事:ハーブたっぷりの「イランの朝食」をはじめて食べてきました。】(2019年2月14日)
この時に、イランが世界最大のローズウォーター生産国であることを知りました。
以前はローズと言うと、園芸としてのイメージがほとんどだったのですが、様々な情報に触れていく中で自分自身のローズに対する見方が大きく変化しました。
今日は今まで全く聞いたことの無かったサウジアラビアにおけるローズの情報を取り上げたいと思います。
サウジ「バラの都」の精油づくり
【AFP=時事】サウジアラビア西部の都市タイフでは、毎年春になるとバラの花が咲き誇り、広大で色味のない風景が鮮やかなピンク色に染まる。
バラは4月になると摘み取られる。イスラム教徒が巡礼に訪れる聖地メッカのカーバ神殿の外壁を清める精油をつくるためだ。今年の収穫時期は、イスラム教の断食月「ラマダン」と重なる。
タイフは「バラの都」として知られており、年間約3億のバラが咲き誇る。バラ園は800以上あり、多くが訪問客に開放されている。
期間中、ビン・サルマン農園では毎日、バラの木の手入れが行われ、バラ水や精油をつくるために花の収穫が行われる。これらは化粧品や料理の材料としても重宝されている。
農園では花の収穫や仕分け、計量が並行して進められる。その後、花は蒸留され、精油がつくられる。
ビン・サルマン農園を営むハラフ・トウェイリ氏はAFPに「バラの花を容器の水がなくなる寸前まで火にかけます。これには30~35分かかります」と語った。「その後、蒸留の工程が始まるまで15分から30分間、火を弱めます。蒸留には8時間ほどかかります」
ガラス瓶の上に精油が浮かぶと、抽出作業に入る。精油は注射器で吸い取られ、さまざまなサイズの小瓶に詰められる。価格は一番小さいもので、400サウジ・リヤル(約1万1600円)だ。
精油は、巡礼のために毎年サウジアラビアを訪れるイスラム教徒の間で人気がある。イスラム美術では古くから、草花をモチーフにした模様が用いられている。 【翻訳編集】AFPBB News
※AFPBB Newsの2021年5月2日の記事(https://www.afpbb.com/articles/-/3344240?cx_reffer=newspass&utm_source=newspass&utm_medium=news)より抜粋
サウジアラビア・タイフには800以上のバラ園があるということ知ると、サウジアラビアに対するイメージが変わり、途端に大きな興味の対象になりました。
あと、以下のサイトには、ケニアのローズの輸出量が世界1位だったという情報もあります。
中東・アフリカ地域のローズ業界の構図については今後勉強をしていかないといけないことが見えてきました。
意外な発見の連続になるような気がするので、ワクワクしてきました。