イラクにおけるデーツ(ナツメヤシ)産業の問題点について

街のスーパーで一般的に売られている「野菜」と違い、ハーブ・アロマ関連の市販の商品は、日本以外の土地で採取された輸入品が多いというのは一つの特徴だと思います。

アロマの世界ではファンの多い「フランキンセンス(乳香)」について、その産地の実態をを取り上げた記事をアップしたことがあるのですが、非常に衝撃を受けたことがあります。

【過去の参考記事:精油市場の拡大と比例する乳香(フランキンセンス)の木のダメージ。幅広い視点でアロマと付き合っていく必要性を感じました。】(2019年12月25日)

この内容を見たときに、ハーブ・アロマを心の底から楽しむためには、産地の実態に目を背けることなく、それに向き合い、寄り添っていく姿勢が大切だと感じました。

長期的&グローバルに、ハーブ・アロマ業界における問題解決に取り組んでいきたい想いが個人的に強いため、上記のような記事には高い関心を持っています。今日は、イラクにおけるデーツ(ナツメヤシ)産業における問題点を扱ったニュースを取り上げたいと思います。

イラク古来の「デーツ収穫人」存続の危機 特産品輸入も?

イラク南部ディワニヤで、ナツメヤシの木に登るアッバス・アッブードさん(2020年10月16日撮影)

【AFP=時事】イラクの秋の日差しのもと、アッバス・アッブードさん(48)はナツメヤシのゴツゴツした木の幹を巧みに登っていく。アッブードさんの使命? それは頭上のみずみずしいデーツ(ナツメヤシの実)を収穫し、昔から続くこの職業を存続させることだ。

 アッブードさんは、イラク南部の農業の中心地ディワニヤでデーツを過去6000年にわたって刈り取ってきた「パーム・クライマーズ(ナツメヤシに登る人々)」の異名を持つ共同体の最も若い世代に属する。

 しかし、何十年もの間戦争が相次ぎ、気候が変わり、農家への支援がほとんどなされなかったせいで、イラクを象徴するナツメヤシとその実の収穫者は大幅に減ってしまった。

 毎年10月から12月、アッブードさんはデーツを刈り取るため、綱をつけ、なたを片手に木に登る。ナツメヤシは高いもので23メートルにもなる。

 アッブードさんがナツメヤシの木1本の収穫で得る収入は、わずか2000イラク・ディナール(約175円)だ。今年の貧困率が40%に達すると予測される中、アッブードさんにはデーツの収穫期を見過ごす余裕はない。

■「輸入デーツ」に現実味?

 サダム・フセイン政権下で、イラク政府は農家からデーツを市場価格よりも高い金額で購入し、包装、流通させ、遠くは米国まで輸出していた。その時代は、イラクのデーツ産業の黄金期として記憶されている。

 ディワニヤの農業協同組合のムハンマド・カシャシュ代表はナツメヤシについて、ほんの20年前は全国どこにでも生えていて3000万本ほどあったが、現在はその半数にも満たないと指摘。事実上途絶えることのない内戦、低迷する経済、政府の不十分な支援を非難した。

「政府からの支援がないので、生産と販売は落ち込んでいる」とカシャシュ氏はAFPに語った。

 イラクの農家の人らは、湾岸地域で大量生産されたデーツが高級品のように包装され、1トン当たり約3500ドル(約37万円)で売られている世界の市場では、もはや競えないと言う。

 国内生産が著しく減少する中、イラクは農家の人らが決して想像もしなかった「輸入デーツ」という現実に直面している。

 アッブードさんにとって大事なことは、ナツメヤシの木に登り、実を刈り取り、無事地上に戻って来られることだ。

 昨年、アッブードさんの父親はナツメヤシの木から落ちて亡くなった。しかし、アッブードさんは、デーツ産業の低迷にもかかわらず、デーツの収穫人として一族の伝統を続けることを選んだ。 【翻訳編集】AFPBB News

※AFPBB Newsの2020年11月29日の記事(https://www.afpbb.com/articles/-/3315176?cx_reffer=newspass&utm_source=newspass&utm_medium=news)より抜粋

デーツを収穫することの大変さを理解すると、今後デーツを口にするときの気持ちが大きく変わってきます。

以下のサイトによると、2018年のデーツ生産量の世界ランキングにおいて、イラクは第5位であることがわかります。

圧倒的に中東の国々が多いです。

メージャーな生産国であるイラクにおいて、先程の抜粋記事のような実態があるということを知ると、他の国の実態も気になってきます。

デーツ生産国へ行き、直に一次情報を取得することは自分として重要なことだと感じているので、訪問までに様々な視点で情報収集していきたいと思います。

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