代表的和ハーブの「クロモジ」のお茶をはじめて飲みました。香り高く美味しかったです。

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先日、街を歩いているときに立ち寄ったお店で、気になるハーブティーが陳列されていましたので、買ってみました。以下です。

出雲「茶三代一(ちゃさんだい)」という会社が製造している『クロモジ茶』
裏面はこちらです。香り高い代表的な和ハーブで、精油でも人気が高そうなことが伺える表記です。

私自身は、「クロモジ」という名前は以前からよく耳にしていて、日本原産の和ハーブのカテゴリーの中では有名なものという認識は持っていました。

しかしながら、香りや味というものは全く体感したことが無かった為、このクロモジ茶を見たときに、すぐに試してみたいと思いました。

まずは、「クロモジ」ってどんな特徴があるのかについてわかりやすくまとまっているページがありました。このページでは、精油以外のクロモジの活用法が、お茶を含めて掲載されています。

これであなたもクロモジマスター。飛騨で噂のクロモジに迫る!

こんにちは!FabCafe Hidaの藤田です。

FabCafe Hidaと言えば、飛騨の特産の食材を使ったFabパフェやスペシャルティ―コーヒーを使ったドリップコーヒーが人気メニュー。
でもそれらと並んで人気メニューとなっているのが、クロモジ茶なのです。

「クロモジ」と聞いてピン!と来る方って少ないのではないでしょうか?
私も飛騨に来るまでは耳にしたことはありませんでした。

字面だけで見るとなんとなく地味な印象を与えがちですが、
実はこのクロモジ、奥が深く、知れば知るほど面白い植物なんです。
今日はちょっとためになるクロモジのお話を皆さんにお伝えします!

どんな木なの?

クロモジはクスノキ科クロモジ族に分類されます。
飛騨だけでなく、北海道を除く全国の山地に生育しています。
▲ヒダクマの森に生育しているクロモジ。FabCafe Hidaのクロモジ茶もここから採取しています。

高さは2~6mくらい、幹の太さは数センチにしかならないことに加え、
他の植物の陰に隠れて育つ陰樹のため、あまり目立つことなく生育します。
特徴はその名の通り、黒い樹皮!(ちなみにシロモジやアオモジと呼ばれるクロモジの仲間の木もあるそう。)
春には黄色い小さな花が咲き、秋には丸くて黒い実をつけます

▲クロモジの葉

漢字で書くと「黒文字」、英語ではspicebush(スパイスブッシュ)と呼ばれます。
spicebushの名前が表す通り、採りたてのクロモジの枝や葉からはスパイスのような爽やかな香りが漂います。
ちなみに秋になる黒い実をかじったことがありますが、こちらも痛烈なスパイスの味がしました。

ゲッケイジュ(葉っぱは煮込み料理によく使われるローリエ)やニッケイ(樹皮は乾燥させるとシナモンに)といった身近に普及している香辛料の元となる植物、さらにはアボカドもクロモジと同じクスノキ科に分類されます。クスノキ科の植物は精油を含み、良い香りを持つものが多いのですね。

どうやって使われるの?

最も一般的なのは、和菓子などについてくるあのお菓子切り用のつまようじとしての使い方。元々仏教伝来時に、お坊さんが強く爽やかな香りのするクロモジの枝を用いて歯磨きをしていたのが、つまようじとしての使い方の発端となったそう。今ではクロモジは高級つまようじとして扱われています。
和菓子を食べる機会があったら、ぜひ一緒についているつまようじの香りをかいでみてくださいね!運が良ければ、クロモジ特有の香りが楽しめるかも。

またクロモジの精油はアロマや化粧品、石鹸などに使われています。クロモジに含まれる精油は鎮静効果・リラックス効果があると言われています。精油の主成分はリナロールというもので、実はこれかの有名な香水「シャネルNo.5」にも使われていたローズウッドに含まれている成分と同じものなのだとか。

お茶はどうやって作るの?

こちらはカフェにいらっしゃったお客様からもよく聞かれる質問。
FabCafe Hidaでは、短く切ったクロモジの枝を煮出してお茶にしています。
枝を煮出すととっても鮮やかで綺麗なピンク色のお茶に!
クロモジの葉っぱを煮出す方法もありますが、枝を煮出す方法と比べ、
お茶自体の色も緑色に、風味も緑茶のようになります。

突然ですが、ここでクロモジ茶の煮出し方講座!
そう言えば、自分の家の山にクロモジ生えてると言う人はぜひ参考に。(めったにいないかな?)

1.ひとつかみの枝と2Lの水とやかんを用意

▲使う枝はこれくらい。根元に近くて太い方がよく色と香りが出ます。

2.沸騰するまで強火にかける

3.沸騰してから20~30分程弱火にかける

4.火からおろして冷めるまで待つ
▲綺麗なピンク色が出ているか確認。出ていなかったら枝を少量足して、再度煮立たせる。

5.フィルターで濾して完成!
▲灰汁が出るため、お湯でさっと流して紙の匂いをとったコーヒーフィルターで濾すとよりクリアでスッキリした味わいに。

ほっと気持ちを落ち着けて一息つきたい時はホットで、より爽やかな香りと風味を味わいたいときはアイスで飲むのがおすすめです。

お茶以外のクロモジ活用メニューはないの?

あります!
FabCafe Hidaで今まで生み出されてきたクロモジメニューたちを公開します。

その1.クロモジウォッカ

その名前の通り、クロモジの枝をウォッカに漬け込んだもの。
飛騨の桃のフレッシュジュースと組み合わせた”桃クロモジウォッカ”は、衝撃の美味しさ!
いつもとは少し違う大人のクロモジの味に酔いしれる人続出でした・・・

その2.クロモジミルクティー

2016年秋の「飛騨の森でクマは踊るケーキ」と一緒に登場したクロモジミルクティー。
枝から煮出したクロモジ茶とミルクをベースにしながら、香りづけにクロモジの葉っぱを使った、秋限定のドリンクでした。

3.クロモジご飯

ヒダクマ秋祭り2016にて、マクロビシェフ・藤原会美さん作のランチBOXで提供されたクロモジご飯。
クロモジの枝を入れて炊き混むとは!FabCafeスタッフも想像していなかったクロモジ活用法でした。

4.秋のトマトとキノコとクロモジのカレー

こちらもヒダクマ秋祭り2016にて、言わずと知れたヒダクマのカレー職人・松本によって提供されたカレー。
カレーにクロモジ!?と少々びっくりしますが、カレーに入っているスパイスも植物から採取すると考えたら納得。

以上、クロモジ活用メニューでした!

FabCafe Hidaより抜粋

 

上記の内容では、北海道を除く全国に生えているという記載がありますが、私が持っている一般社団法人和ハーブ協会が出している「和ハーブ図鑑」では、北海道にも分布しているという記載があります。

ネットで調べてみると、北海道に自生しているクロモジは「オオバクロモジ」という品種で、北海道以外の全国で自生しているクロモジの変種という情報があります。詳しくは専門家に聞いてみたいです。

クロモジの活用法も色々あって面白いです。クロモジの属するクスノキ科のハーブには、ローレルやシナモンがあり、確かに香り高いものが多いですね。

植物としてのクロモジの詳細情報は以下のページが充実していると思いますので、貼っておきます。

ではでは、冒頭の出雲「茶三代一(ちゃさんだい)」の『クロモジ茶』を試飲してみたいと思います。

ティーパックになっているのですが、私はいつも中身を取り出します。特に今回はクロモジを視覚で確認したいこともあり、2パック取り出しました。

記載どおり、枝と葉が入っているのがわかりますが、香りが物凄くいいです。これは絶対に美味しいというのが香りだけでわかりました。

お湯を入れると深い黄色に染まりました。

早速の飲んでみたのですが、非常に香り高く、切れ味鋭く心身の奥底にスッと入り込んでくる香りと味で、自律神経が整っていくのを感じることができるお茶です。

これは今後常備していきたいお茶です。

クロモジのことは、まだまだ知らないことだらけですので、徐々に知見を深めていきたいと思います。

因みに、ご紹介した出雲「茶三代一(ちゃさんだい)」のオンラインショップでは、このクロモジ茶は掲載されていませんでしたので、HPのリンクだけ以下に貼ります。


 

以下にAmazonで購入できるクロモジ茶についてピックアップします。

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