【ペパーミント】”免疫力アップ・抗菌”に関連するハーブの説明をJAMHAのホームページでじっくりと読み返してみるシリーズ-Part3-

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今日は、【”免疫力アップ・抗菌”に関連するハーブの説明をJAMHA(日本メディカルハーブ協会)のホームページでじっくりと読み返してみるシリーズ】の3回目となります。

(1回目)エキナセア
(2回目)シソ(赤紫蘇)

過去2回の中で、ハーブの持つポテンシャルを改めて実感しています。

3回目の今日は、「ペパーミント」です。ミント全般の知識習得は、今年1年のテーマの一つとなっており、先日も以下の本を購入しました。

では、早速、「ペパーミント」の記述を見てみたいと思います。

ペパーミント

Peppermint Mentha piperita

和名:西洋ハッカ / 科名:シソ科 /使用部位:葉部

ペパーミントはハーブティー、香味料、キャンディーなどに使用される最も一般的なハーブである。ペパーミントの葉と精油(ペパーミント油)は米国国民医薬品集(U.S. National Formulary)に掲載されており、ペパーミント水とペパーミント酒精剤(peppermint sprits)は米国薬局方(U.S. pharmacopeia)にも掲載されている。米国はペパーミント油の世界的な生産国であり、毎年4,000,000kg以上のペパーミント油を供給している。ペパーミントは最も売れている単一ハーブティーの10位以内にランクされている。伝統的には、ペパーミントは主に消化を助けるハーブティーとして使われてきた。多くの臨床試験では、過敏性腸症候群に対してのペパーミント油の腸溶カプセルの服用、また、緊張性頭痛に対してのペパーミントの外用について、その作用を調べている。

【適応】

  • 内用:消化不良/腹部膨満感の緩和/消化管、胆嚢、胆管の痙攣(粗製剤)非潰瘍性消化不良または機能性消化不良/過敏性腸症候群(精油)
  • 外用:緊張性頭痛(精油を希釈したものを額とこめかみに塗布する)
  • その他:口腔粘膜の炎症/呼吸器系カタル/バリウム注腸時の結腸痙攣/大腸内視鏡検査時の結腸痙攣(精油の服用)/筋肉痛/神経痛/人工肛門形成患者の便臭(精油の外用)

【作用】

  • 内用:消化管平滑筋の抗痙攣作用/胆汁分泌促進作用/駆風作用(粗製剤)
    抗痙攣作用/駆風作用/胆汁分泌促進作用/抗菌作用/粘液溶解作用/平滑筋緊張緩和作用/結腸痙攣緩和作用(精油)
  • 外用:緊張性頭痛緩和作用/メントールの蒸気による鼻の冷レセプター刺激

【主な使用法】

Health Canadaの表示基準はペパーミントを2週間以上続けて服用してはいけないと警告している。専門家の指示を受けず、消化不良の症状が回復しても2週間以上服用してはならない(注:カナダでは、すべての非処方箋薬には徴候に応じた服用期間が記されている。これは、この期間内に症状が改善しないのであれば、病気の原因を知るため、医師の診察を受ける必要があることを考慮しているからである)。ドイツ標準認可モノグラフ(The German Standard License Monograph)では、1週間以上続く場合、または定期的に症状が現れる急性胃腸障害は専門家の診察を受けるべきであるとしている。

内用

  • 〔乾燥葉部〕鼓腸と消化器系の痛みに1-4gを1日3回食後に服用する。
  • 〔ハーブティー〕乾燥葉部1.5gに熱湯150mlを注ぎ、蓋をして5-10分間浸す。胃腸の不調には、ティーバッグを用い、1日2-5回を空腹時に服用する。
  • 〔チンキ剤〕1:5(g/ml)の割合で、45%エタノールで抽出したチンキ剤2-5mlを、1日3回服用する。
  • 〔精油〕1日総量6-12滴(注:ペパーミント油は非常に濃縮されているので、3回に分けて水やジュースで希釈する);0.05-0.2mlを1日3回
  • 〔精油の腸溶カプセル〕過敏性腸症候群に対して、精油0.2ml(187mg)を1日3回、水で食前に服用する。
  • 〔吸入〕精油3-4滴を熱湯に入れて、蒸気を深く吸い込む。
  • 〔組み合わせ製剤〕非潰瘍性の消化不良に、ペパーミント油90mgとキャラウェイ油50mgの腸溶カプセルを1日3回食前に服用する。

外用

  • 〔精油〕数滴をぬるま湯又は植物油で希釈して患部の皮膚にすり込む。
    90%エタノール溶液に10gを入れて、額からこめかみにかけて塗布する。緊張性頭痛には15-30分後に再度塗布する。
  • 〔軟膏〕鼻のための軟膏剤としてペパーミント油を1-5%含むものを用いる。
  • 〔チンキ剤〕ペパーミント油5-10%を含む、水性アルコール製剤を患部に塗布する。

【禁忌】

胆石や食道逆流には用いない(粗ハーブ)。
無塩酸症(胃酸の中に遊離塩酸が無い)、胆管閉塞、胆嚢炎症、重い肝障害には用いない。胆石の場合、ペパーミント油を使用するときには、専門家に相談しなければならない。ペパーミント油を小児、乳幼児の顔に使ってはならない(特に鼻)。ペパーミント油は小児、乳幼児の舌の痙攣や呼吸停止を引き起こすことがあるので使ってはならない。
妊娠と授乳:制限なし。

【副作用】

ペパーミント油またはメントールによる舌の苔癬様反応、再発性口腔潰瘍、口が焼けるような症状などの接触性の口腔過敏症が12件報告されている。

【薬物相互作用】

胃酸が食道に逆流して起こる夜間の胸やけに対する消化機能改善剤(シサプリド)はメントール含有製剤と相互作用する。ペパーミント油を食事の時に摂取したり、あるいは、胃酸分泌抑制剤と併用摂取したりすると、ペパーミント油が早くカプセルから流出してしまい、効果がなくなる。

【臨床的展望】

1,186名を対象とした23の臨床試験では、1試験を除いてすべての試験で胃腸症状や神経的な症状にペパーミントの有効性が証明された。そのうちの14の二重盲検(DB)試験では、非潰瘍性または機能性消化不良、過敏性腸症候群、バリウム注腸時の痙攣、緊張性頭痛に対する効果が調べられた。1998年、DB、プラセボ対照試験のメタ分析の結果ペパーミント油は過敏性腸症候群の症状緩和に有効であることが示されたが、著者は多くの試験での方法が正しくないことを指摘している。2000年、無作為、対照試験の全体的な再評価の結果、過敏性腸症候群に対するペパーミント油の治療にはさらなる研究が必要であるとの結論がなされた。

2009年2月発行
編集:特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会・学術調査研究委員会
提供:アメリカン・ボタニカル・カウンシル

このモノグラフはAmerican Botanical Councilにより2003年に発行されたThe ABC Clinical Guide to Herbs, Mark Blumenthal (senior editor), © を翻訳したものです。

Translated from The ABC Clinical Guide to Herbs, Mark Blumenthal (senior editor), © 2003 by the American Botanical Council (www.herbalgram.org). Courtesy of American Botanical Council.

日本メディカルハーブ協会のMedical Herb Libraryの「ペパーミント」の記述(https://www.medicalherb.or.jp/archives/3033)より抜粋

ペパーミントは、米国が世界的な産地であることについては全く知りませんでした。

以下のサイトに、ペパーミントの原産地、及び、アメリカの生産地域についての記述があります。

ペパーミントはどうやって生まれたのか
ペパーミントはスペアミントとウォーターミントを自然交雑したことで作られたミントである。原産地は分からないが大雑把にはユーラシア大陸だといわれている。中でも、とくに地中海沿岸というような説もある。そんなペパーミントは現在いろいろなところで栽培されている。日本でも手軽に家庭菜園で栽培することができることから、育てたことがある人もいるのではないだろうか。世界的な産地としてはアメリカが挙げられる。

栽培される地域で香りが異なるペパーミント
ペパーミントの世界最大生産地であるアメリカは2ヶ所に分かれて栽培されている。アメリカの西海岸近くであるファーウェストと呼ばれる地域と五大湖周辺のミッドウェストと呼ばれる地域である。栽培される地域ごとに香りが微妙に変わるというおもしろい特徴がある。
そのため、ハーブティーとしてペパーミントを楽しむときには、産地が異なるものを飲み比べてしてみるというのもおすすめなのである。

 

世界的に人気の高いハーブだけあり、様々な研究が行われてきたことが、JAMHAのホームページから伺えます。

ペパーミントは、メンソールの刺激が強い特徴があるため、特に内用の際の手段についてはしっかりと細分化されていると感じました。

また、私自身も「消化促進」というイメージが強いハーブなので、「ちょっと食べ過ぎちゃったかな」と思うときや、「なんかムカムカするなあ」という時は、ペパーミントのシングルティーを食後にガブガブ飲みます。

今後、ペパーミントについては「産地」にこだわりを持って、色々と試してみたいと思います。

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