キャットニップ (Nepeta cataria) に、なぜ猫が反応するのか?について書かれた記事が興味深いです。

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現在、自宅の庭では様々なハーブを育てていますが、葉をさすって香りを嗅いだり、ちぎって香りを嗅ぐというのが無意識に日課のようになっています。

手を擦るだけで、手に香りが付着しやすいハーブとしては、センテッドゼラニウム系と、キャットニップがすぐに思いつきます。

葉をちぎることで良い香りが出てくるものは、ローレル、ミント系がすぐに思いつきます。

また、フレッシュの時はあまり香りを感じないけども、ドライにすることで急激に良い香りが出てくるものはレモンユーカリです。

あとは、風に揺れているだけで香りをふんだんに振りまくハーブとして思い付くのは、ホーリーバジルです。

香りの違い以外に、香りの表出の方法の違いもハーブそれぞれなので、非常に面白いです。

販売されている精油の香りを嗅ぐことしか体験していないと、このような世界観に触れることはできないので、ハーブが身近に存在していることのありがたみを感じています。

先程取り上げた「キャットニップ」ですが、名前の通り、”猫が好むハーブ”ということを知識として持っている人は多いと思います。

キャットニップの香りを嗅ぐ度、明らかに独自の成分が含まれていることが認識できるのですが、これは何なのかといつも思っていました。

先日、このキャットニップになぜ猫が反応するのか?について書かれた記事があったのですが、興味深い内容でしたのでご紹介します。

(注)以下の記事は、英語の記事を要約したものですが、原文では、”キャットニップ(Nepeta cataria) ”のことを述べた内容になっていて、”キャットミント”とは区別【Catnip (Nepeta cataria) /  Catmint [another cat-attracting plant in the Lamiaceae family] 】しています。ただ、下記の日本語版記事では、キャットニップという表現が無く、キャットミント(イヌハッカ)で統一されていますので、注意が必要です。

Wikipediaの「イヌハッカ」のページが、頭を整理しやすいと思いますので、リンクを貼ります。

ネコをひきつけてやまないハーブ「イヌハッカ」に含まれる成分とは?

by TeamK

ハーブの1種であるイヌハッカはネコを引きつけることで知られていて、「西洋マタタビ」「キャットミント」という別名で呼ばれることもあります。なぜネコがイヌハッカに反応するのかについて、科学系メディアのLive Scienceが解説しています。

Does Catnip Really Make Cats ‘High’? | Live Science

https://www.livescience.com/does-catnip-get-cats-high.html

イヌハッカは日本を含む世界中に自生するシソ科イヌハッカ属の植物。古くから薬草として利用されているイヌハッカは、ネコに対しても大きな効果を持つハーブとしても知られていて、イヌハッカの香りを嗅いだネコは体をこすったり、地面を転がったり、声を出したりします。

by rebeck96

イヌハッカには「ネペタラクトン」と呼ばれる物質が含まれています。コーネル大学獣医学部のネコ科保健センターに勤めるブルース・コーンライヒ氏によると、ネペタラクトンはネコの鼻にある受容体に結合し、神経伝達物質に影響を及ぼし、中枢神経系の活動を阻害するとのこと。イヌハッカを嗅いだネコが酔っ払ったような行動を取るのは、ネペタラクトンが原因というわけです。

ネコがネペタラクトンに反応している姿はまるで麻薬で陶酔感を覚えている人間のようであり、多幸感に包まれているように見えます。しかし、「ネペタラクトンを摂取したネコの脳内で具体的に何が起こっているのかについては具体的にわかっていません」とコーンライヒ氏が述べる通り、ネペタラクトンがネコにとって大麻やモルヒネのように作用しているかどうかは証明されていません。

ただし、中枢神経系のオピオイド受容体を遮断するナロキソンのような化合物をネコに投与すると、ネペタラクトンの作用が抑制されることがこれまでの研究で示されていることから、ネペタラクトンにネコが反応するメカニズムにはオピオイド受容体が関係していることが示唆されています。

また、これまでは「およそ3分の1のネコはネペタラクトンに反応しないため、すべてのネコがネペタラクトンの影響を受けるわけではない」と考えられていたとのこと。しかし、一見すると何も起こっていないようでも、ほとんどのネコはネペタラクトンに反応している可能性があると、コーンライヒ氏は指摘しています。

2017年に発表された研究では60匹の飼いネコを対象に、イヌハッカに対する反応の調査が行われました。その結果、イヌハッカに対して寝転がったり声を出したりという能動的な反応を示したネコは全体のおよそ20%で、残りの80%のネコが「まるでスフィンクスのような体勢でうっとりする」という受動的な反応を示したことが判明。「この研究の結果は、ほとんどのネコが何らかの形でイヌハッカの影響を受けていることを示唆しています」と、コーンライヒ氏は論じました。

by NadineDoerle

なお、研究ではライオンやヒョウ、ジャガーなどのネコ科の動物もネペタラクトンに反応することが示されました。ただし、トラだけはなぜか影響を受けないことがわかっています。

※Gigazineの2019年11月5日の記事(https://gigazine.net/news/20191105-catnip-nepetalactone/)より抜粋

この記事をみて、「あのキャットニップの独特の渋みのある爽快な香りは、ネペタラクトンに起因している可能性が高い」と思いました。

このネペタラクトンの香りが猫に影響を与えているというのは、割と一般的な知識として普及しているようですが、上記の実験のように、具体的にどの程度影響を与えるのかという部分についての研究は今まで聞いたことが無かったので、とても興味深いです。

自宅の庭にあるキャットニップに対する見方が少し広がり、キャットニップに対する興味が高まったので、今回の記事に出会えてよかったです。

 

 
 
 
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