日々、SNS上でハーブ・アロマ関連の投稿を追っていると、「メディカルアロマ」という表現をたまに見かけることがあります。
この表現を見るとき、アロマを医学的な見地から捉えているというコンセプトはその言葉から伝わってくるのですが、あまり深く考えたことはありませんでした。
私の場合、「メディカルハーブ」からハーブ・アロマのことに関わった経緯もあり、「メディカルアロマ」という表現を相対的に軽く見ていた部分があったと思います。
どこかの協会の専売特許的な言い回しなのかな?くらい程度の認識だったのですが、
昨日見かけた記事によると、この「メディカルアロマ」という領域は、特にフランスの中でしっかりと普及している考え方であることがわかり、認識を改める必要性を感じました。
その記事を以下にご紹介します。
香りのパワーを味方につけよう!ダイエットの効果を高めるメディカルアロマの処方箋
人間の五感のひとつ「嗅覚」を刺激して、体と心にダイレクトに作用するメディカルアロマ。花や植物から抽出したナチュラルな香りをかぐだけで、人々の心身にさまざまな良い効果をもたらせてくれるというから、ダイエットやトレーニングに取り入れない手はありません。その処方箋と使い方をメディカルアロマスペシャリストの大工原 忍さんにレクチャーしてもらいます。
メディカルアロマって何?普通のアロマとどう違うの?
日本で一般的に広まっているアロマはイギリス式で、主にリラクゼーションを目的に利用されています。
一方、フランス式のメディカルアロマは、医療行為に用いられてきたアロマ。フランスやベルギーでは一部保険適用も認められていて、その効果や効能にはしっかりとしたエビデンスがあります。
本場フランスでは、実にさまざまな病気の治療や症状の緩和にメディカルアロマが用いられているそう。
もちろんダイエットにきくアロマオイルも。嗅覚は脳に近く、歯痛を感じるのに0.9秒以上かかるのに対し、香りは0.2秒以下なのだとか。効果が早めに感じられるのも嬉しいポイントです。
ダイエットの効果を高めるメディカルアロマの処方箋
複数のアロマオイルをブレンドすることで、それぞれが持つ効果効能をより効果的に引き出すことができます。早速ダイエットに役立つブレンドレシピをご紹介しましょう。
(1)甘いものが我慢できるアロマレシピ
甘いものが食べたくなったら甘い香りでコントロール。ベルガモットやカモマイル・ローマンなどの甘い香りをかぐと、脳が食べたような錯覚を起こして我慢できるそう。バニラの香りもおすすめです。【レシピ】
容器に以下の材料を入れてよく混ぜ合わせてください。材料/分量
ベルガモット 5滴
カモマイル・ローマン 1滴
ホホバオイル 10ml【使い方】
甘いものが食べたくなったら、両手首の内側に塗布して、鼻の前でこすりながら3回深呼吸します。(2)脂肪溶解をサポートするアロマレシピ
皮下脂肪には脂肪溶解作用のあるユーカリ・ディベスを使用します。メディカルアロマでは、内臓脂肪は炎症と考えるそう。抗炎症作用のあるアロマ、ユーカリ・レモンを使用します。さらに血流を良くするシナモン・カッシアと、むくみを取ってくれるサイプレスをプラスして、すっきりとしたボディを目指しましょう。【レシピ】
容器に以下の材料を入れてよく混ぜ合わせてください。材料/分量
ユーカリ・ディベス 3滴
ユーカリ・レモン 2滴
シナモン・カッシア 1滴
サイプレス 1滴
ホホバオイル 10ml【使い方】
1日1~2回、脂肪が気になる部分に塗布してトリートメントしてください。体が温まり、血行がよくなっているお風呂上りが効果的です。(3)トレーニングのやる気を高めるアロマレシピ
トレーニングには「勉強部屋の香り」とも呼ばれ、やる気と集中力をアップさせてくれるローズマリーシネオールをメインに、ピリッと覚醒するペパーミントや、強壮作用のあるシダー、リフレッシュ効果のあるオレンジをブレンドします。
【レシピ】
スプレー容器にまず無水エタノールとアロマオイルを入れてよく混ぜ合わせ、さらに精製水を加えて混ぜ合わせます。先に精製水を加えてしまうと分離してしまうのでご注意ください。材料/分量
ローズマリーシ・ネオール 7滴
ペパーミント 4滴
シダー 3滴
オレンジ 6滴
無水エタノール 10ml
精製水 40ml【使い方】
トレーニングの前に部屋にシュッと一吹き。香りをかぎながらトレーニングすることで集中力が高まります。抗菌作用もあるので、トレーニングマシンの消毒にも最適。アロマを購入する際の注意点
「精油(アロマオイル)は成分の分子が非常に小さく、塗布すると、表皮や真皮を通りぬけ、毛細血管を流れて全身に行きわたると言われています。体に入ることを考えて、できるだけ、良いグレードの精油を使ってください」と大工原さん。
植物から抽出したオイルという意味では、イギリス式のアロマオイルもメディカルアロマオイルも変わりはありませんが、日本ではアロマオイルはすべて雑貨扱い。医療行為に使える高い品質のアロマオイルも、合成香料を用いたアロマオイルも同じように雑貨として販売されているので、購入する際は以下の4つのポイントを満たした信頼できるメーカーのものを選ぶようにしてください。
【安心して使えるアロマオイルの見分け方】
① ロットごとの成分分析表をサイトなどで公表している。
② 残留農薬の検査を行っている。
③ 防腐剤や酸化防止剤などを加えていない。
④ 学名を明記している※。※例えば、「ラベンダー」と一口にいっても、「ラベンダー・アングスティフォリア」、「ラベンダー・ストエカス」「ラベンダー・スピカ」など、実に様々な種類があり、固有の学名がついています。効果効能や禁忌事項の有無もそれぞれ異なるので、必ず学名を確認して購入するようにしてください。一般的にラベンダーの香りはリラックス効果があり、妊婦さんに良いと言われていますが、「ラベンダー・ストエカス」に含まれるケトン類という成分は堕胎作用があるといわれ、妊婦さんの使用はNGです。
「メディカルアロマの処方箋」まとめ
良い香りをかぎながらダイエットできるなんて最高ですよね!
ですが、「アロマオイルさえ使っていれば何を食べてもいいのかというと、そんなことありません。日ごろの食生活やトレーニングももちろん大事なんですよ」と大工原さん。アロマオイルは日々のダイエット効果をより高めてくれるもの。日ごろのダイエットやトレーニングにメディカルアロマをプラスして、相乗効果を狙いましょう!
[記事提供:HOWZAP 【ハウザップ】 ライザップが運営するボディメイク情報マガジン (http://how.rizap.jp/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
※CoCoKARAの2019年9月18日の記事(https://cocokara-next.com/lifestyle/medical-aroma-that-enhances-the-effect-of-diet/)より抜粋。
この記事は、メディカルアロマスペシャリストの大工原 忍さんが、ライザップが運営するボディメイク情報マガジン向けに提供した内容なので、ダイエットに特化した内容になってしまっていますが、処方箋の部分の内容は、「メディカルアロマ」の本質を理解する助けになると思いました。
特に、”(1)甘いものが我慢できるアロマレシピ”と、”(2)脂肪溶解をサポートするアロマレシピ”の部分は、「こういう活用の仕方があるのか」と非常に参考になりました。
現在、週4回くらい妻に対してアロマハンドマッサージ(スイートアーモンドオイル+ラベンダー)をしているのですが、マッサージを終えた後に、(2)のレシピに変更して、私のお腹周りのマッサージをしてみたいと思いました。
メディカルアロマの考え方を深く理解し、日々の生活シーンで活用できるレシピをたくさん取り入れていくとハーバルライフの充実度が上がっていきそうですので、今後、この領域はしっかりと知見を深めていきたいと思います。