カワラケツメイ(河原決明)茶の歴史を知り、味を感じた時、カラスノエンドウ茶の美味しさに納得しました。

※VRINDAAM社アーユルヴェーダ・アロマフレグランス日本初上陸!バナーをクリック

昨年の夏、東京・青山で毎週末開催されているファーマーズ・マーケットにて、「摘み草のお店 つちころび」というお店で買ったカラスノエンドウ茶の美味しさに感動し、記事にしたことがあります。

【過去の関連記事:”野草を生活に取り入れる”を提案する『摘み草のお店 つちころび』。魅力的なオーナーと野草茶でした。
※カラスノエンドウ茶を飲んだ時のレポートも含まれています。

このお店のオーナーである鶴岡舞子さんがとても魅力的で、後日開催された薬草大学NORMで講演をされた際も足を運び、厚みのある話に心を揺さぶられました。

【過去の関連記事:はじめての「薬草大学NORM」で、充実した時間を過ごしてきました。

最近、冒頭のカラスノエンドウ茶をまた飲みたいと思っていたのですが、先日、神戸へ行った際に、”カワラケツメイ茶”をたまたま買いました。そして、カワラケツメイのことを少し知り、味を感じた時に、カラスノエンドウ茶の美味しさに妙に納得したという経験がありましたので、そのことを説明したいと思います。

まず、カワラケツメイの情報がバランスよく纏まっているページを以下に貼ります。

カワラケツメイ(マメ科カワラケツメイ属:1年草:草丈 ~60センチ:花期 ~10月)

分布生育場所

科名:マメ科/属名:カワラケツメイ属
和名:河原決明/別名:ネムチャ/マメチャ/学名:Cassia mimosoides subsp. nomame
本州、四国、九州の日当たりのよい原野、河原、道端、荒地に群れる1年草。

見分け方・特徴

カワラケツメイの草丈は40~50センチで、茎はやや堅く毛があり、中空ではありません。葉は互生し、偶数羽状複葉で、左右不均衡に多数の小葉をつけています。
花は8~10月頃葉の脇の小枝に1~2個の小花をつけます。
花は黄色で径約7ミリ、花弁は5弁でそれぞれの花弁はほぼ同形、倒卵型をした放射状花で、一般適な蝶形花をつけるマメ科植物より原始的なものです、雄ずいは4本あります。
果実はさや果で平たく、長さ3~4センチで表面に細毛が生えています。

採集と調整

カワラケツメイは、8~9月頃、花と果実をつけた全草を採集し、水洗いして数本づつ束ねて、日陰に吊るして、2センチ程の長さに刻み乾燥させます。
これを生薬の、山偏豆(さんぺんず)をあてているが、生薬山偏豆(さんぺんず)は、北アメリカ原産(学名Cassia mimosoides L.)の草本で、中国での帰化植物で、漢名を含羞草決明と呼び、生薬名を山偏豆(さんぺんず)としている。
カワラケツメイとの違いは、路傍、水辺に自生、高さ30~45センチ、葉も似ていて、山偏豆(さんぺんず)は、雄しべが10本、カワラケツメイは、雄しべが4本が違う

薬効・用い方

有効成分:全草に少量のアントラキノン類、フラボノール類、種子には、脂肪油、ベータ・シトステロールほか

強壮、利尿、鎮咳薬として脚気(かっけ)、腎炎、黄疸(おうだん)、偏頭痛、慢性便秘、夜盲症、インポテンツなどに用います。
カワラケツメイの利用は民間薬としては、利尿、緩下薬ていどにしますが、1日量20グラムを煎じて、茶と同じようにして飲みます。布袋又は和紙の袋などに入れて煎じると細末などがでません。
少し炒った方が飲みやすく、また効き目もあります。あまり、多量に服用すると腹痛や下痢を起こすことがありますので、人によって服用の量を決めるようにします。

茎葉を摘んで茶の代用として古くから飲用され、弘法茶と呼ばれています。
そのほかにも「ネムチャ」、「マメチャ」、「ハマチャ」等の別名があり、最近の健康茶ブームでカワラケツメイもその一種として利用されています。アントラキノン系の成分が含有されていますので、緩下作用があります。エビスグサやハブソウの種子と同様の薬効が期待できます。

その他

カワラケツメイの名前の由来は、薬効が決明(けつめい・エビスグサ)に似ていて、川原に多く自生することからこの名がつきました。

また、他にも色々な呼び名があります。カワラケツメイの葉がネムノキに似ていて、お茶のように飲むことから「ネムチャ」や、浜辺の湿地に多く自生することから「ハマチャ」、種子がマメのように見えるので「マメチャ」などと、地方により色々な呼び名で広く親しまれています。

日本の古書で、飯沼慾斎(いいぬまよくさい・1783~1865)があらわした「草木図説(そうもくずせつ)」には「原野ニ多ク生ジ、葉合崩(くさねむ)ニ似テ・・・・・茎葉ヲ採テ茶ニ代ルコトアリ、故ニ之ヲ子ムチャト名ク」との記述がありますので、ネムチャと呼ばれたこともあります。
生薬名で、山偏豆(さんぺんず)とされていますがこれは誤用のようです。

e-yakusou.comのカワラケツメイの説明パージから一部抜粋

 

弘法茶と呼ばれているのは、弘法大師が全国行脚の時に広めたという逸話が残っているからとのことです。

弘法大師の余程のお気に入りのお茶だったのはないかと推測できます。

また、カワラケツメイはマメ科の植物なのですが、以下のページに、カワラケツメイの様々な写真が見られ参考になりますのでリンクを貼ります。

一方、以下にカラスノエンドウ(マメ科)の写真が色々と見られるページのリンクを貼ります。

カワラケツメイもカラスノエンドウも同じマメ科なので、やはり容姿は似ている部分が多いです。

そして先日、冒頭でご紹介した、神戸で購入したカワラケツメイ茶を飲みましたので、簡単にレポートいたします。

カワラケツメイ茶。「添加物皆無」という表記は初めて見ました。
裏面チェック。深山のかおり本舗という会社が製造しているお茶です。
お湯を注いだ後のカワラケツメイ茶。見た目は、カラスノエンドウ茶そっくりです。
早速飲んでみましたが、味はカラスノエンドウ茶に似ていて、香ばしくて心が落ち着くお茶です。

今まで、”カラスノエンドウのようなどこにでも生えている野草がこんなに美味しいなんて大発見じゃないか?”

と思っていたのですが、同じマメ科のお茶(カワラケツメイ茶)が昔から愛されていたということを知ると、カラスノエンドウ茶の美味しさはすごく自然なこととして受け取れるようになりました。

実は今回、カワラケツメイ茶を買うまで、「マメ科」という意識が全く無かったので、この経験は自分にとって意外に重要なものとなりました。

 

Like! Provence – プロヴァンスが大好きな、貴方へ。(バナーをクリック!)

名前 (必須)メールアドレス (必須)サイト

コメントを残す