オレガノというと、スパイスコーナー設置されているスーパーであればほぼ置かれており、非常にポピュラーなハーブです。
バジルと並びトマトとよく合い、私も非常に好きなハーブあり、「オレガノが嫌い」というひとに今まで出会ったことがないです。
過去にいくつかオレガノに関連するニュースを取り上げたことがありますので、以下に一部を貼ります。
【過去記事:自宅ハーブガーデンの「オレガノ」の香りが薄いことについての考察。及び、今後のオレガノ栽培の方向性について。】(2020年8月11日)
【過去記事:「オレガノ」は、秋サケ不漁の救世主? ハーブは「養殖業」の切り札になるかも】(2018年3月29日)
今日はオレガノの活用法(海外記事の和訳)について、内容が新鮮だったので取り上げたいと思います。
料理以外にも使える、オレガノの6つの使い方と効果
何世紀もの間、料理の香りづけや、その抗菌性から食品保存に利用されてきたオレガノ。ハーブが防腐剤として使用されていた古代ギリシャやローマ時代から、医療用にも使われていたという。 実際、アリゾナ州テンペにあるサウスウェスト自然医療医学大学の生薬学・植物化学教授であるヤルダ・ショコーヒニア博士によると、オレガノには抗酸化物質のカルバクロールとチモールが含まれており、これらの物質には抗炎症効果があることが研究によって分かっているとか。
そもそもオレガノって?
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オレガノとして知られている植物は、実は60種類もあるって知ってた? もっとも一般的なオレガノは、ミントと同じシソ科に属するオリガナム・バルゲア(学名)というもの。 今では世界中で栽培されているけれど、元々は地中海が原産。ほとんどの気候で多年生なうえ、一度根付くと干ばつにも強く、病気や害虫に対しても自然の耐性をもっている。日当たりの良い(直射日光が6時間以上当たる)庭に置いたプランターや地面に植えれば簡単に栽培できるうえ、収穫後長く使えるように乾燥するのも簡単だ。 健康上のメリットに関していうと、オレガノには薬剤耐性病原体の治療に効果がある可能性が研究で示唆されている。たとえば、ある研究の試験管内実験では、口内で発生するカンジダ種に対して、チモールが抗真菌活性を示したという。また犬を使った別の試験管内実験では、薬剤耐性を持つ耳の感染症に対して、オレガノオイルが抗菌および抗真菌活性を示した。 ほかにも皮膚の炎症に対する抑制効果や、のどの痛みといった上気道感染症の症状を和らげる効果についての研究も行われている。ショコーヒニア博士、そして彼女の同じサウスウェスト自然医療医学大学の助手研究員ナージェス・キヤニ博士に聞いた、オレガノの使用法をさっそく伝授!
活用法1. オレガノオイルとして
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関節や筋肉の痛みを和らげたり、そのほかの活用法のベースとして(これから紹介するお茶やマッサージオイルなど)使用できるオレガノオイル。 オリーブオイルまたはアーモンドオイル1と2分の1カップに、大さじ2杯の乾燥オレガノまたは大さじ4杯の生のオレガノの葉を加える。オレガノがオイルに浸かっていることを確認し10~15分間なじませたあと、蒸し器の上部に移し弱火で2時間蒸す。途中、ときどきかき混ぜて、空焚きしないよう水位を確認して。 その後少し冷ましてから、ふた付きのガラス瓶に移せば完成。関節が痛む際に、大さじ約1杯のオイルを塗布しマッサージしてみよう。保存期間は約2ヶ月。 注:このオイルは体の内外で使用可能だが、オレガノエッセンシャルオイルの場合は、成分がより強力で摂取するのは安全ではない。オレガノ
活用法2. おなかにやさしいお茶として
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月経痛、腹部膨満、消化管の不快感を緩和するには、痛みや不安を和らげてくれるオレガノ茶がおすすめ。 2カップのお湯を沸かして、小さじ2杯の乾燥カモミールのつぼみを加え20分間おいたあと、濾してから、オレガノオイル(前述のレシピ)を1~2滴、はちみつを小さじ1杯加える。 オプション:さらに風味を足すなら、オレンジピールを一切れ追加しよう。1日3回まで飲んでOK。
活用法3. スキンスーザーとして
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オレガノのデコクション(濃縮ハーブの植物薬)は、炎症を起こした肌を鎮めるのに使える。2と2分の1カップの水に、大さじ2杯の乾燥オレガノまたは大さじ4杯の生のオレガノの葉を入れて10分煮てから、弱火にして10分おく。濾したあと、バラのエッセンシャルオイルを2~3滴加えればできあがり。 オレガノのデコクションで湿らせた綿の布を、かゆみを伴う炎症の部分に20分間押し当てる。塗布後は洗い流さず、必要に応じて1日数回使用する(敏感肌の人は、まずパッチテストを行って副作用を確認してから使用するのが安全)。
活用法4. フェイス用抗炎症湿布
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抗炎症効果をもったロスマリン酸とコーヒー酸を含むこの湿布で、酒さ(しゅさ:顔に生じる皮膚疾患)または赤ら顔を和らげよう。 作り方は、沸騰したお湯2と2分の1カップに乾燥オレガノ大さじ2杯を加え、5分間煮沸。その後冷ましてから、15分間冷蔵庫で冷やすだけ。 この液でやわらかい布を湿らせて、顔を5分間軽くパッティングし(布が乾きかけたら、再び湿らせる)、5分待ってから洗顔。 残った液体はふた付きガラス瓶に入れて、冷蔵庫で最大3日間の保存が可能。数週間毎日続けてみれば、症状が緩和されるかも(敏感肌の人は、まずパッチテストを行って副作用を確認してから使用するのが安全)。
活用法5. マッサージオイルとして
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筋肉痛や胸の息苦しさがあるなら、オレガノのマッサージオイルで患部をマッサージしてみて。 前述のオレガノオイル12滴と、大さじ2杯のキャリアオイル(アーモンドオイル、オリーブオイル、ココナッツオイルなど)をふた付きのガラス瓶に入れシェイクする。 できあがったマッサージオイルを少量使い、肌になじむまで筋肉または胸部をマッサージ。1日2~3回、最大3日間使用する(敏感肌の人は、まずパッチテストを行って副作用を確認してから使用するのが安全)。
活用法6. 咳を和らげるお茶として
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このお茶を飲めば、軽い咳やのどのイガイガが和げられるはず。沸騰したお湯2カップに、乾燥オレガノ大さじ2杯または生のオレガノ2分の1カップ、皮をむいたにんにく1~2片を加え、5分間煮る。 濾してから、小さじ2杯のはちみつと絞ったレモンを加え、かき混ぜながら約5分間かけてゆっくり飲み干す。咳がひどい場合は、このお茶に前述のオレガノオイル2滴を加えると、有効成分がアップするみたい。
translation : Mutsumi Matsunobu ※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
※ELLEの2021年11月22日の記事(https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-healthyfood/g38159695/oregano-21-1122/?slide=1)より抜粋
これを見ると、ハーバルライフにおいては絶対に手放せないハーブだと感じるようになります。
香りもよく刺激の強いハーブではないので、多くの人に適用できるのではないかと思います。
オレガノの持つパフォーマンスを改めて意識しなくちゃいけないと感じました!