以前、東京・新大久保(新宿区)にある『イスラム横丁』へ行ったときのことをレポートしたことがあります。
【過去記事:東京・新大久保にある『イスラム横丁』へ初めて行ってきました。確かにスパイスの価格が安いです。】(2019年11月18日)
「新大久保=コリアンタウン」のイメージしか無かったので、二年前にここへ行った時に大きな衝撃を受けました。
また、同じ新宿区の高田馬場には、「リトル・ヤンゴン」と呼ばれるミャンマー料理店の密集地帯があることも昨年末に知り、近々訪問したいと思っているところです。
【過去記事:東京・高田馬場はミャンマー料理店の密集地帯であり、「リトル・ヤンゴン」と言われていることを初めて知りました。】(2020年12月26日)
今日は、冒頭の新大久保で、豊富に台湾食材を買えるスーパーがあるという情報をキャッチしましたので早速取り上げたいと思います。
台湾スパイスや調味料の宝庫!新大久保のアジア食材スーパー「華僑服務社」でお買いもの
本場の “台湾フード” を手に入れたいなら、新大久保へ
中華食材を中心にあつかう同店は、昨今ブームが加速する台湾食材を多く取りそろえているとのこと。macaroni きっての台湾好きライターである筆者が、本場の食材を手に入れるために潜入してきました!アジア食材スーパー「華僑服務社」でお買いもの開始!
じつは筆者も何度も訪れていますが、ほかでは見たことのない食材が多く、毎度新発見があって楽しいんですよね。ガイドは台湾出身の女性スタッフ、ホンさん
ここからは、ホンさんのガイドをまじえて商品を紹介していきます。スパイス・調味料
台湾料理に欠かせないスパイス「台湾 飛馬 清香 上五香粉」
まず手に取ったのは、台湾料理には欠かせないスパイス「上五香粉(ウーシャンフェン)」。八角や桂皮、茴香(ういきょう)、丁字(ちょうじ)、花椒の粉末をブレンドした混合香辛料です。「業務用なので量は多いですが、とにかく台湾料理が好きでよく作る人ならおすすめ。これを使うと、一気に魯肉飯などの煮込み料理がおいしくなりますよ」
しいたけで作られたオイスターソース「金蘭甘露香菰素豪油」
調味料で注目すべきは、オーガニックのオイスターソース「金蘭甘露香菰素豪油」。「料理好きなら、金蘭甘露香菰素豪油は必見。オイスターソースといっても牡蠣は使われておらず、しいたけ由来のソースなんです。ベジタリアンの方でも使えて、比較的どんな料理にも合いますよ。目玉焼きにかけてもいいですね」
インスタント・缶詰
人気急上昇中「味一猪肉松(ポークフレーク)」
台湾グルメ通の定番アイテム、ただ日本では売っている場所が少ない「味一猪肉松(ポークフレーク)」。「肉鬆(ロウソン)と呼ばれる肉でんぶで、ふりかけのようにごはんの上にかけたり、飯糰(ファントァン)という台湾おにぎりの具としても使える商品です。じつはパンにも合うんですよ」
肉でんぶ自体はほんのり甘みを感じる、素朴で食べやすい味わい。本場では、野沢菜や中華揚げパンの油條(ヨウティアオ)も一緒に入っているのが一般的だそうですよ。ヒット商品「台湾青葉魯肉飯料(ルーローハン豚肉煮込み)」
日本でも人気が高まり専門店も増えつつある、魯肉飯(ルーローハン)の缶詰。ことこと煮込んで作らなくても、本場の味を手軽に楽しめます。「これはぜひとも紹介したい、売れ筋アイテム!缶を開けたら、そのまま食べられるところがおすすめポイント。お肉も結構たっぷり入っているんですよ」
お肉ゴロゴロ「台湾ラーメン牛肉麺(醤油味/ピリ辛味)」
「本商品の特徴はなんといっても、かやくの牛肉のサイズが大きいこと。インスタントラーメンとは思えないくらいに、ゴロッと入っているので食べ応えがあります」冷凍・レトルト惣菜
これを食べずして台湾好きは語れない「辣味臭豆腐」
ホンさんがニコニコと笑顔でおすすめしてくれたのが、臭豆腐!数メートル離れたところからでも、強烈な匂いを放つアレです。日本人にとっては、挑戦しづらい台湾料理ナンバーワンではないでしょうか(笑)「苦手な方がほとんどかもしれませんが、騙されたと思って食べてみてください~!クセになる味で、慣れるとおいしく感じてくるはず……? 口に含むと、意外と香りは気になりません」
日本でもファンが急増中「葱油餅(ネギパンケーキ)」
日本で人気沸騰中の台湾グルメのひとつ「台湾ネギパンケーキ」は、冷凍コーナーに販売されています。葱油餅(ツォンジュアビン)といい、ネギパンケーキのほかにネギパイ、ネギクレープとも呼ばれていますね。「日本の方に買われることの多い商品です。馴染み深い葱の香り、もちもちした食感が好まれやすいんだと思いますよ。ベーコンやチーズと一緒に食べれば、立派な一品料理に!」
お菓子・スイーツ
夏の定番デザート「金莱香愛玉果凍(愛玉ゼリー)」
台湾の植物「愛玉子(オーギョーチー)」の種から作られたゼリー。台湾では夜市で販売されている定番スイーツです。「金莱香愛玉果凍は、わたしたち台湾人にとって懐かしいゼリー。しっかりと甘みがついているため、そのままでも十分ですが、レモンやシロップをかけるとおいしいんです。いまの暑い時期にぴったりですよ」
伝統菓子「台湾製造芋円(タロイモもち)/台湾製造地瓜円(サツマイモもち)」
「芋圓(ユーユェン)」という台湾の伝統的なスイーツで、簡単にいうとタロイモもちとサツマイモもち。もっちりと歯ごたえのいい食感とほのかな甘みが特徴です。「豆花(トウファ)やかき氷のトッピングとしてかけて食べるのが一般的。日本の方でもおやつ用に買われることが多いですね。最近は “芋に園という字を書くスイーツはありますか?” という問い合わせのお電話もありました(笑)」
昔ながらの「乖乖孔雀餅乾(ピーコックプレーンビスケット)」
ホンさんが子供のころから食べているという「孔雀餅乾(クジャククッキー)」。製造元は「乖乖股份有限公司」で、台湾では知らない人はいない大手のメーカーだそうです。「乖乖(グゥァイグゥァイ)」とは、“いい子いい子” という意味でおまじないのようなものなのだとか。「孔雀餅乾はシリアルのような感じで、毎朝牛乳と一緒に食べていました。素朴な味でちょっと甘め。台湾人は本当にみんなこれが好きなんです」
まるで葱油餅「台湾喜年来香葱蘇打餅乾(オニオンソーダクラッカー)」
「店員の間でも評判で、サクサクとした食感と葱の香りがいいんですよね。チーズをのせて食べるのもおすすめですよ」ドリンク・スープ
若い女性がこぞって買う「馬玉山山藥黒芝麻糊(インスタント黒ごまスープ)」
日本のスーパーではなかなか見かけない、インスタントの黒ごまスープ。何種類かのフレーバーがありますが、山芋が入っているタイプがよく売れるそう。「基本的には朝に飲むスープです。お湯を入れるだけで簡単に作れますし、温かくても冷たくてもおいしいですよ。栄養満点の黒ごまや山芋が入っており、美容にもいいので若い女性が買われることが多いですね」
台湾のお酒といえばこれ!「金牌台湾ビール」
「台湾の方も日本の方もよく買われていきますね。最近はフルーツフレーバーのマンゴーとパイナップル味が人気で、よく女性のお客さまが手にしていますよ」日本にいながら、台湾がもっと好きになる
お買いものは以上で終了!冒頭でお伝えしたとおり、これまでも華僑服務社には何度も訪れていましたが、実際に台湾の方におすすめしてもらう商品は、どれも興味深いものばかりでした。店内を巡って本場の食材に触れていたら、気分はすっかり台湾旅行。ちなみに華僑服務社にはオンラインストアがあるので、本記事で紹介した商品も購入できますよ(一部取り扱いなし)。
まだまだ掲載きれなかった商品もあるので、また機会があれば紹介したいと思います。お楽しみに♪
取材・文/岩田知夏※macaroniの2021年7月24日の記事(https://macaro-ni.jp/102937?utm_source=kddi&utm_medium=kddi&utm_campaign=kddi)より抜粋