月桃精油の”肌の老化”を抑制する可能性について

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今年2月に植物採集家が、沖縄の月桃農場を訪問した際のレポートを取り上げました。

【過去記事:植物採集家による沖縄の月桃農場の訪問ストーリー。沖縄に根付く月桃文化の魅力が伝わります。】(2021年2月16日)

この情報に触れたことで、沖縄に根付く月桃文化についてまだまだ知らない部分が多いことを思い知らされたため、次回沖縄訪問する際は、”月桃”を訪問テーマの一つにする予定です。

先日、その月桃に関する記事を見ていた時、気になる情報を目にしたので早速取り上げたいと思います。

肌の老化を防止する?月桃の知られざる力とは【イギリスのハーバルライフに学ぶ】

Photo by Chelsea shapouri on Unsplash

私たちの肌は、気温の変化や紫外線、摩擦など日々さまざまな刺激を受けています。肌や心にも大きく作用すると言われる不思議な植物「月桃」。今回は月桃ついてご紹介します。

月桃(ゲットウ)とは

月桃は亜熱帯地方で育つショウガ科の多年草のハーブ。沖縄や東南アジアに生息しています。沖縄では月桃を「サンニン」と呼び、料理の香りづけや肉や魚、餅などを包んで調理したり、アイスクリームのフレーバーにもなるほど身近な植物として親しまれています。

葉から取れる精油は少量しか取れず、とても希少価値の高いスッキリとしたハーブ系の香りです。ショウガ科の植物のため、血液の循環をよくし身体を温めてくれる作用や強い抗菌・抗炎症作用があることから古くから虫除けとして使用されてきました。

近年では美肌に効果的と注目されていますが、高い抗酸化作用と豊富なビタミンE、赤ワインの30倍ほどのポリフェノールが含まれていると言われています。公益社団法人日本アロマ環境協会調べによる研究データによると、コラーゲンやエラスチン(コラーゲンを支える弾力繊維)の分解を抑える効果があると報告されました。エラスチンを分解するエラスターゼの活性を阻害することで、肌のハリや弾力を保つとともに皮膚のしわやたるみなどの老化の兆候を引き起こす原因を防ぐと言われています。

また月桃には月の満ち欠けに深い関わりがあり「浄化」「再生」「循環」と女性の身体のリズムに寄り添ったパワーのある植物なのです。

 
 
 
 
 
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エッセンシャルオイル

月桃精油は脳を刺激し、ストレスや緊張を和らげてくれるリラックス作用があります。血圧の降下作用もあり、集中力を高めたい時など仕事や勉強の時にもおすすめ。記憶の感覚を鋭くするとも言われています。

ゼラニウム精油と相性もぴったりなのでブレンドして使用するのも良いでしょう。自立神経のバランスを整え、心をオープンにし気持ちが明るくなるのを手助けしてくれます。月経前のイライラ解消にも役立ちます。ディフューザーなどで香りを楽しんだり、キャリアオイルと希釈してフェイシャル・ボディオイルとして肌に使用できます。

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash
Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

ハーブティー

月桃はハーブティーとしても飲用できます。アンチエイジングや脂肪吸収作用があると言われており、女性が不足しがちな栄養素もたくさん含まれています。からだのむくみが気になる方、女性ホルモンへの働きかけもあるので体調に応じて生活に取り入れるのも良いでしょう。

※妊娠中や授乳中、婦人科系に治療を行なっている方、薬を服用されている方は医師と相談するなど使用にご注意ください。

女性の身体のリズムに深く関わりがある「月桃」。女性をより輝かせてくれるパワフルなハーブです。是非お試しください。

成瀬美紀

2010年にピラティス・ヨガを始める。その後、国内外でピラティスやヨガ・サップヨガなどのインストラクター資格を取得し、東京にてインストラクターとして活動。現在はイギリスロンドンに在住。https://www.instagram.com/mknrs02/?hl=ja

※Yoga Journal Onlineの2021年5月5日の記事(https://yogajournal.jp/9220)より抜粋

月桃は、女性のリズムに寄り添った素晴らしいハーブであるという情報は以前から知っていましたが、この記事を読み返してみると、月桃の持つ可能性について改めて認識ができます。

記事中にある、”コラーゲンやエラスチン(コラーゲンを支える弾力繊維)の分解を抑える効果があることが報告されている”というくだりですが、個人的に注目ポイントだったので、公益社団法人日本アロマ環境協会のホームページで確認してみました。

月桃精油が肌の老化を抑制する可能性

気温の変化、摩擦などの刺激や紫外線、埃…… 。肌はさまざまなダメージを受けています。気温も湿度も低下する冬は、肌にとっても過酷な季節。そこで今回は、2種類の月桃精油の肌への作用をご紹介します。

実験方法

精油 タイリン月桃※1、島月桃※2
対照 オレアノール酸※3
方法 タイリン月桃と島月桃の2種類の葉から得られた精油を使用して、コラゲナーゼとエラスターゼの阻害をインビトロ※4で実験。

※1 タイリン月桃:長い茎を持つ背の高いショウガ科の植物
※2 島月桃:生い茂る背の低いショウガ科の植物
※3 オレアノール酸:皮膚コンディショニング剤として化粧品に用いられる有機酸
※4 インビトロ(in vitro):試験管や培養器などの中で、ヒトや動物の組織を用いて反応を観察する実験

【コラゲナーゼ阻害】
コラゲナーゼとはコラーゲン(肌のハリ・弾力を保つ成分)を切断する分解酵素。コラゲナーゼ活性を阻害することで、コラーゲンの分解を抑えると考えられます。

【エラスターゼ阻害】
エラスターゼとはエラスチン(コラーゲンを支える弾力繊維)を特異的に分解する加水分解酵素。エラスターゼ活性を阻害することで、エラスチンの分解を抑え、肌のハリを保つとともに皮膚の老化(しわ・たるみ)の兆候を引き起こす原因を防ぐと考えられます。

実験結果

タイリン月桃精油と島月桃精油はコラゲナーゼとエラスターゼの活性を阻害しました。特にタイリン月桃精油はコラゲナーゼ活性において、すでに効果が報告されているオレアノール酸よりも低い濃度で阻害作⽤を⽰しました。

論文 Tu PTB, Tawata S(2015) Anti-Oxidant, Anti-Aging, and Anti-Melanogenic Properties of the Essential Oils from Two Varieties of Alpinia zerumbet. Molecules 20(9):16723-16740.

※公益社団法人日本アロマ環境協会の「アロマの研究・調査」のページ(https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol35.php)より抜粋

この内容を見ると、月桃を用いた化粧水というのは合理性があり、様々な商品を妻に試してもらいたくなります。

沖縄へ訪問するタイミングまで、月桃に関する知見には幅広く触れ、準備をしていきたいと思います。

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