女性のための「ラクで、楽しい」食養生の知恵を伝える「やまと薬膳」

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年を重ねるごとに、「食の大切さ」を感じるようになってきています。

その理由は、加齢と共に身体の循環サイクルの機能(新陳代謝)が低下していくことは避けられないため、その機能を維持していく上で、「食」の役割は大きいと感じるからです。

子どもたちの生活を見ていると、乱れた食生活をしたとしても、新陳代謝レベルが40代の私と比べて明らかに格段に高いため、体調を崩したりするリスクが低いことが理解できます。

最近聞いた情報として、腸の長さの観点では、ヒトは生物学的に「肉食生物」らしいのですが、お肉を定期的にしっかり摂り入れることで、”身体が深いところから喜ぶ感覚”があることに気付きました。

コロナ禍において焼肉屋さんが繁盛しているというのも、人間の本能に関わる事象なのかもしれません。

今日は、奈良県で、”女性のための食養生の知恵”を伝えている女性の情報について取り上げたいと思います。

やまと薬膳「生姜湿布」と「浄血ドリンク」のお手当|おまもりルーム◇心とからだを整える

奈良県・初瀬の古民家で、女性のための「ラクで、楽しい」食養生の知恵を考え、提案している大先輩、「やまと薬膳」のオオニシ恭子さんに、「陰性」に傾いている体調の方や更年期の女性におすすめな、「浄血ドリンク」のつくり方 と、肩の凝りや腰の痛みなどにおすすめの、「生姜(しょうが)湿布」のお手当方法 を伺いました。

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「おまもり」の語源は“見守る”だそう。私が私らしく、居心地よく生きるための「おまもり」を分けていただきに、大段まちこ(フォトグラファー)&井尾淳子(フリー編集者)のふたりが、心とからだを整える魔法使いのような人々を訪ねます。

おまもりルームより
ふっくらとした愛を込めて。

由緒ある古民家で、女性のためのウィークエンドを

奈良の初瀬で、フード*メディスナー©(食を通じて心身のトラブルを改善するエキスパート)として活動するオオニシ先生は、ご自宅での料理教室だけでなく、長谷寺の参道にある築180年の古民家でも、女性のためのさまざまなプログラムを開催しています。

今回は、女性のためのからだのケアを目的にプログラムするヒーリングステイ女性のためのウィークエンドについてご紹介します。

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先生のつくる、おいしいお食事をたくさんいただいて、すっかりエネルギーチャージできた私たち。

インタビューの場を移し、ご自宅から徒歩10分ほどのところにある、もうひとつの古民家に案内していただきました。

ふたり:わぁ、こちらも素敵な古民家ですね!

オオニシ:ありがとうございます。ここは、やまと薬膳 源氏物語と名付けた古民家で、江戸時代に「もののあわれ」「感じるこころ」を「源氏物語」を通して世に問うた学者・本居宣長が逗留していたそうです。とっても由緒のあるお家なんですよ。

大段:ほほー。おじゃまします。

井尾:こちらでは、どんな活動をされているのですか?

オオニシ:毎月、源氏物語を読み進める朗読会を開催しています。朗読のあとは、源氏物語にちなんだお食事(お膳)をご一緒にいただきます。あと、エナジーチャージ&デトックスを目的にした、「満月・新月の茶粥膳」というプログラムも、毎月満月・新月の日のお昼の時間帯で行っていますよ。

注)新型コロナウイルス感染拡大により現在、源氏物語朗読会、満月・新月の茶粥膳はしばらく開催を見合わせておりますが、「体をととのえるお食事の会」は開催しております。

ふたり:それは気になる!

オオニシ:奈良では昔から、「茶粥」を食べる習慣があるんです。それを「やまと薬膳風」にアレンジします。満月はエネルギーチャージの茶粥、新月はデトックス効果の期待できる茶粥ね。

大段:いつか参加したいです~。

井尾:私も~。

画像: 築180年の古民家。「中庭には、“源氏物語”のなかではめずらしく幸せになった女性、夕顔の娘の玉鬘(たまかずら)のお墓があるんですよ」(オオニシ先生)
築180年の古民家。「中庭には、“源氏物語”のなかではめずらしく幸せになった女性、夕顔の娘の玉鬘(たまかずら)のお墓があるんですよ」(オオニシ先生)

ウエルカムドリンクは、「浄血ドリンク」!

オオニシ:こちらの古民家と奈良県吉野山にあるお寺「桜本坊」にて「女性のためのウィークエンド」といって、ヒーリング&メディスナルステイのプログラムも開催しています。

大段:なんと、滞在できるのですか~。

井尾:そちらでは、どんなことを?

オオニシ:週末を利用して、女性のからだのケアをするメニューで、お食事やお手当を2日間で実践します。料理もしますが、ご自宅でできる「からだのお手当」として、正しいケアの方法をお伝えしています。お仕事や家事で疲れている方、活力を取り戻したい、癒されたい、そんな女性に向けたプログラムです。

ふたり:うっとり……。

オオニシ:みなさん疲れていらっしゃるのでね。まず陽の氣を上げる「浄血ドリンク」を飲んでいただいています。黒豆と、大和当帰(やまととうき)というハーブを煮出したドリンクで、これは「陰性」に傾いている体調の方はもちろん、更年期の女性にもおすすめなの。飲むと血の巡りが良くなって、顔色もほんのりピンクになりますよ。

井尾:うわー。いますぐ飲みたい(笑)。

大段:本当~。それは、私たちも自宅でつくることができますか?

オオニシ:そうですね。漢方薬局などで、大和当帰の根を入手することができれば、ご自分でもつくれると思いますよ、浄血ドリンクの正式なレシピ名は黒豆のフェミニンドリンクです。黒豆の汁には浄血作用があり、産後などに摂取すると良いと言われてきましたが、アントシアニンもたっぷりで抗酸化作用、目にもやさしいとされます。この黒豆汁に、みりんに漬け込んだ大和当帰根のエキスを入れて体を温める要素を追加し、さらに古代より薬、香り付けに使われてきた日本原種の大和橘を加えて、女性のアンチエイジングに良いドリンクに仕立てました。のぼせや抗炎症剤、抗酸化剤としても役立ちますし、香りや味が魅力的です。

◇ ◇ ◇

浄血ドリンクのつくり方

画像1: 浄血ドリンクのつくり方

<材料・2杯分>

● 黒豆(乾燥) 1/5カップ
● シナモンスティック 1本
● 大和当帰根のみりん漬け(あれば) 大さじ1
● 大和橘(またはシークワーサーか金柑でも良い) 1個
● りんごジュース 1/4カップ
● アガベシロップ 小さじ1
● しょう油 1~2滴

<つくり方>

 鍋に黒豆とシナモンスティック、水300ml(分量外)を入れて、黒豆の煮汁がしっかり出るまで煮出し、エキスが出たら大和橘を加えてさらに煮る。

 汁が赤紫に変色したら、火を止めて大和当帰のみりん漬け、りんごジュースを加え、アガベシロップを加えて混ぜ、汁を濾してから醤油を1~2滴加える。

画像2: 浄血ドリンクのつくり方

◇ ◇ ◇

井尾:おいしい……。そして、本当に身体がポカポカしてきた!

大段:お鍋ごと持って帰りたいくらいですー。

オオニシ:それはよかったです(笑)。

凝り固まったからだには「生姜湿布」を

大段:先程から気になっているのが、からだのお手当というキーワードです。それはどのようなことを?

オオニシ:よく行うのは、「生姜(しょうが)湿布」ですね。肩の凝りや腰の痛みなどがある方に、しょうがをつかった湿布をするんですよ。

井尾:私、ものすごい肩こりなんです! 原稿を書くのでパソコンで目を酷使するから、そこからだと思うんですけど、背中や肩甲骨が張って……。

オオニシ:それは職業病的なところもあるのでしょうね。凝りが強いところに生姜湿布をするといいですよ。ウィークエンドのプログラムでは、大きなお鍋があるので、背中や腰など、広い面にかけるタオルの湿布をつくることができるのですけど、ご自宅でできるサイズのタオルに合わせたつくり方をご紹介しますね。

大段:生姜湿布……。気持ちよさそう……。

井尾:自宅でやってみます! いつかこちらでも、体験したい!

オオニシ:生姜湿布は体を温め、血行をよくするのに役立ちます。不調の患部に血が行かないので治らない、改善しない、といった問題によく働き、患部に血を集めて血行を改善させます。

◇ ◇ ◇

生姜湿布のお手当

<材料と用意するもの・1回分>

● しょうが 200~240g
● 大きめの鍋 5Lくらい
● バスタオル 3枚(木綿)
● しょうがを絞る袋、または布、おろし金またはフードプロッセッサー
● 木べら

*患部によってしょうがの量、タオルのサイズも変わります。

<手順>

 しょうがをすりおろすか、またはフードプロセッサーにかけて細かくすった状態にする。

 水5L(分量外)を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。

 袋か布にを入れて、に絞り入れる。よく絞ったのち、袋ごと鍋に入れて木べらなどで押さえてさらに汁をよく濾し出すようにする。

 3枚のタオルをそれぞれ三つ折りにし、1枚目のタオルの両端を持ってタオルの真ん中を垂らすようにし、持ち手に熱湯が触れないようタオルをに浸してねじるように絞る。2枚目のタオルも同じようにに浸して絞る。3枚目のタオルは乾いたまま使う。

 患部に1枚目のタオルを、やけどをしないように用心しながら当てて、2枚目のタオルをその上に素早く重ね、3枚目の乾いたタオルを被せる。さらにその上から毛布などをかぶり、温度を保つようにすると良い。この状態で最低20分は保温して横たわるなど楽な姿勢で安静にする。

 20分以上経ってタオルが冷めてくるようなら、タオルを外して患部を見る。患部の肌がピンク色になっていれば、血が巡ってきたことを示し、白いようなら血がまだよく巡ってきていないということ。

*肌が白いままというのは、血行が滞った状態なので、改善していくのに間をおいてさらに何回かやってみると良いでしょう。

*やけど、出血、血管破裂などが起きているときは使えませんので、注意してください。

◇ ◇ ◇

画像: 生姜湿布のお手当

こころとからだを整えるグッズ

大段:こちらには、気になる商品もたくさん置いてありますね~。

井尾:本当に。すべて、先生おすすめの「女性のからだによいもの」ですか? この「源氏物語」に来た人は買えます?

オオニシ:はい、そうです。調味料とか、入浴剤とか、最近は雑貨のアイデアもあって。「こういうのがあったらいいんじゃないかな」って、忙しいのについつい思いついちゃうのね(笑)。

井尾:やっぱり先生はエネルギッシュ!

大段:先生のように、素敵に歳を重ねていきたい。私たちも食養生を取り入れていきますね。

オオニシ:ありがとうございます。ヒーリングステイも、ぜひまたご参加くださいね。

画像: ぬちまーす(ボトル入り150g)1080円 ぬちまーす(袋入り250g)1080円 麻炭 10g入り380円、16g入り600円、50g入り1800円 ちょう明茶1箱 2110円 (大阪・テイコク製薬社)

ぬちまーす(ボトル入り150g)1080円
ぬちまーす(袋入り250g)1080円
麻炭 10g入り380円、16g入り600円、50g入り1800円
ちょう明茶1箱 2110円 (大阪・テイコク製薬社)

画像: 薬草入浴剤(5包) 1200円 (奈良の生薬問屋・福田商店)

薬草入浴剤(5包) 1200円 (奈良の生薬問屋・福田商店)

画像: 吉野杉のお弁当2段箱 22,000円 (大阪・箱屋常吉)

吉野杉のお弁当2段箱 22,000円 (大阪・箱屋常吉)

※ 価格はすべて税込みです

みなさんもぜひ、自分を知り、必要な食べ物で補って、日々元気に過ごしませんか?

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オオニシ恭子(おおにし・きょうこ)
フード*メディスナー©。食養料理研究家の桜沢リマ氏に学ぶ。1981年渡欧。以来32年にわたり、東洋的食養法を基本としながらも欧州における素材と環境を取り入れた食養法「ヨーロッパ薬膳」の普及に努める。2013年1月より、奈良・初瀬の地に移住。女性のための食養生を考え、提案する「やまと薬膳」を主宰。それぞれのライフスタイルや体調を見ながら、その環境に適応した食事法を指導する。料理教室や各種オンライン講座等の詳細は、
https://yamatoyakuzen.com/


 

大段まちこ(おおだん・まちこ)
フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。共著に『花と料理』(リトル・モア)などがある。
http://odanmachiko.com/

井尾淳子(いお・じゅんこ)
フリーライター&編集。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。

※天然生活の2021年2月3日の記事(https://tennenseikatsu.jp/_ct/17426929)より抜粋

魅力的な体験プログラムが凝縮されていることが伝わってきます。

体験プログラムは女性向けに特化しているようですが、奈良県へ行った際にはショップだけでも足を運んでこようと思います。

オオニシ恭子さんとも色々と話ができると嬉しいなあ。。楽しみになってきました!

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