先日の記事、
『【2018年12月24日】”英国在住ハーバリスト&アロマセラピストが贈る ハーバルライフ虎の巻 in 横浜” 開催』
の中でも少し触れたのですが、2011年の東日本大震災で被害を受けた宮城県の山元町で、震災後に荒廃した土地でハーブガーデンをつくるプロジェクト「鎮守の森ハーブガーデンプロジェクト」が進行していることを知りました。
今後の長い自分自身のハーバルライフの中でも、非常にヒントとなる活動で、素晴らしい内容だと思ったのですが、そのプロジェクトのことについての概要の情報しか先日は見つかりませんでした。
でも昨日、宮城県の河北新報のニュースで、このプロジェクトのことが取り上げられており、少し具体的な情報が見えてきましたのでご紹介します。
<震災7年半>被災跡地をハーブの庭に 神社周辺に来春植栽
東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県山元町花釜地区で、地区住民らが今月、地元の青巣稲荷神社にハーブを中心とした庭を造る「鎮守の森ハーブガーデンプロジェクト」を始めた。神社周辺はかつて集落があった場所で、住民らは被災沿岸部に庭仕事を楽しむ人々が集う日を思い描いている。
神社で2日に行われた地鎮祭に、プロジェクトを進める同町の非営利団体「ノワイヨノットハーバルアーツ」のメンバーや住民ら約30人が参加。来春のハーブ植え付け開始に向け、スタートを切った。
花釜地区で夫とデザイン会社を経営する岩佐ゆみさん(49)がノワイヨノットの代表を務める。専門の資格を生かし、ハーブを使う植物療法などを仕事として続けてきた。津波で自宅が浸水しながらも、震災後は地元で、ハーブ製品などを使った支援活動を行った。
造園予定地は神社境内北隣の数十アール。元宮司の居宅や畑などがあった場所で、現在は住宅建築が制限されている第1種災害危険区域(津波防災区域)に指定されている。
構想を知った地元の普門寺住職坂野文俊さん(55)が計画を後押ししようと、岩佐さんに神社関係者を紹介した。坂野さんらは既に土の搬入を始め、今後は庭師にアドバイス受け、計画を具体化する。
氏子総代長の渡辺正俊さん(77)は「ここを離れた人も、荒れ地のままでは寂しいと感じると思う。植物が植えられるのはとてもいいことだ」と期待する。
プロジェクトの中心となるノワイヨノットのノワイヨはフランス語で種、ノットは英語で結び目を意味する。岩佐さんは「さまざまな人が垣根なく集い、植物に触れ合える場にしたい」と話す。
※河北新報の2018年9月11日の記事より抜粋
地域の期待も感じる内容で、今後の活動状況についてしっかりと追っていきたいと思いました。
記事の中で、ノワイヨノット代表の岩佐ゆみさんは、夫とデザイン会社を経営されているという表記がありますが、そのデザイン会社のホームページを見ると、この震災跡地でハーブを通じたプロジェクトを始められたというのが妙に納得できました。
NOYAU design studio
ノワイヨ デザインスタジオ
私たちはそれぞれ1990年よりグラフィックデザインの仕事に携わり、
2001年にノワイヨを設立しました。
コンピューターがまだ普及していないアナログの時代からの経験をベースに
デザインを通じた表現を積み重ねてきました。
デザインも印刷もデジタル化が主流となりましたが、
手作業の美しさも織り交ぜて。それが、私たちらしさです。
シンプルに、ていねいに。美しく、楽しい作品をお客様とご一緒に、
心を込めてつくるデザインワークをポリシーとしています。グラフィックデザイン | ブランディング
広告、販促ツールのデザイン、ロゴマーク、ショップカード、名刺、フライヤー、チラシ、リーフレット、パンフレット、カタログ、ポスター、キャラクターデザイン、パッケージ、DM、はがき、WEBサイト、ブックレット、小冊子、会社案内、装丁、CDジャケットなどのグラフィックデザイン、エディトリアルデザインのほか、雑貨、インテリア、ファッション、ガーデンなどのデザイン企画、およびカフェ、フードビジネスにまつわるメニュー開発、店舗プロデュース。ワークショップ及びイベントの企画、運営、アートディレクション全般。
ハーブ&アロマデザイン | ワークショップ
ハーブティー、スパイスブレンドの企画、アロマ製品、香水などのブレンド企画、
ハーブクラフトデザイン(リース、サシェ、ポプリ、ハーブ染め、ハーブ料理ほか)、ハーブ及びアロマ、料理、占星術、タロットに関する執筆、レシピブックの編集、ライフスタイルデザインのための講座・ワークショップなど。
岩 佐 新 吾 shingo iwasa
デザイナー、アートディレクター、
代表取締役岩 佐 ゆ み Yumi iwasa
クリエイティブディレクター、ライター、
デザイナー、植物療法家※ノワイヨ デザインスタジオのAbout Usより一部抜粋
「クリエイティブ」×「ハーブ」、及び、岩佐さんのご自宅が震災で実際に被害を受けたという背景を想像すると、このプロジェクトを着案されたというのは自然な流れのようにも感じます。
また、岩佐ゆみさんのことについて、私自身驚いたのは、勉強されていることの幅が広いことです。以下に貼ったページの一番下の<資格・活動>を見てみてください。
このような見識の広い方が率いられているプロジェクトは、間違えなく素晴らしい成果物ができるだろうなあと、私自身すごく期待しています。
恐らく、来年春以降にハーブの植え付けが始まっていくと思うのですが、非常に楽しみです。
来年以降、適宜アップデート情報を記事にしていきたいと思います。