今朝目覚めたときの体感温度は、今までで一番涼しく、秋が一段と深まってきていることを感じました。
このような体感になってくると、徐々に冬に対する備えの意識が芽生えてきます。
特に、風邪・インフルエンザに対する予防の意識なのですが、昨年の反省として、その意識が薄く、ハーブ・アロマでの対策が後手後手に回ってしまったというのがあります。
実際、ハーブ・アロマでの対策をせずに、自分自身も昨年インフルエンザにかかってしまったこともあり、ハーブ・アロマの効果検証をしていなかったことは大きな不覚でした。
今年は、自宅のエキナセアを収穫済なので、来月あたりにチンキを仕込もうを思っています。
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そして、昨年末から少し時を遡った、昨年6月に、養命酒製造が、和ハーブ『クロモジ』のインフルエンザウィルスの増殖抑制効果を実証したことを発表しました。
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この情報を得て以来、クロモジの実際の効果を自宅で検証をしていきたいと考えていたのですが、この実験の続編について発表されましたのご紹介します。
和製ハーブ「クロモジ」エキスの、インフルエンザウイルス増殖抑制効果は、長時間持続する可能性があることを解明
養命酒製造株式会社(本店:東京都渋谷区 代表取締役社長 塩澤太朗)と信州大学農学部(河原岳志 准教授)(長野県上伊那郡南箕輪村)の共同研究グループが執筆した論文「クロモジ熱水抽出物の持続的なインフルエンザウイルス増殖抑制効果」が、『薬理と治療』(2019年47巻8号、2019年8月29日発刊)に掲載されました。
■クロモジエキスの持続的な抗ウイルス効果を培養細胞で確認
2018年、養命酒製造と愛媛大学医学部附属病院は、看護師を対象としたヒト試験を行い、クロモジエキスを摂取した群のほうが有意にインフルエンザの発症数が低くなることを確認しました(『薬理と治療』 Vol.46(8) ,2018年)。この結果を受け、クロモジエキスの機能性を詳細に検討するために、養命酒製造と信州大学が共同研究契約を締結しました。
農学部(河原岳志 准教授)においてクロモジエキスがインフルエンザウイルスの増殖を抑制できるタイミングと、その効果の持続性について調べたところ、
・ウイルスによる細胞の異常(*1)を顕著に抑制する。
・感染前の細胞に作用してウイルスの増殖を抑制する。
・その作用はクロモジエキスが無くなっても持続する。
・すでにウイルスに感染してしまった細胞にも効果がある。
クロモジエキスを取り除いた24時間後にウイルス感染させても、ウイルス増殖指標の抑制が確認できたことから、クロモジエキスがウイルスの感染に対して予防的な働きをする可能性が示されました。
*1ウイルスによる細胞の異常:感染したウイルスが引き起こす培養細胞の形の変化や脱落。【実験の概要】
培養細胞を使用し、A型インフルエンザウイルスの増殖による細胞の異常と、ウイルスの増殖の指標(ウイルスRNA量)を測定しました。
クロモジエキスを細胞のウイルス感染後に添加するか、または感染と同時に添加したところ、どちらの場合にもウイルスによる細胞の異常をほぼ完全に抑制しました。
また、あらかじめ細胞をクロモジエキスで処理してから、ウイルス感染させた場合のウイルス増殖抑制作用も確認しました。さらに、細胞をクロモジエキスで処理した後にエキスを培養液から取り除き、その24時間後にウイルス感染した場合にも、ウイルス増殖は抑制され、クロモジエキスのインフルエンザウイルス抑制作用は持続性を持つ可能性があることがわかりました(前出グラフ)。本試験結果をまとめた論文は、『薬理と治療』(2019年47巻8号、2019年8月29日発刊)に掲載されています。
■実験の意義
信州大学農学部 河原岳志(かわはらたけし)准教授インフルエンザの感染予防には、ワクチンや抗インフルエンザ薬が有効ですが、抗原性が変化しやすく、耐性株の出現もあることから、それらとは異なる作用機序を持つ素材の開発が期待されています。
天然物由来の成分には、インフルエンザウイルスに直接働きかけて不活化させるものや、標的細胞に作用してウイルス増殖を抑制するものなど、多様な機序による感染抑制作用が報告されています。
クロモジエキスにも同様の働きがあることが明らかになっていますが、具体的な機序は明らかになっておらず、抑制効果の持続性についても研究報告はなされていませんでした。
今回の研究によりクロモジエキスが宿主細胞に働きかけて感染抑制効果を示すことが示唆されました。また持続的なウイルス抑制効果をもつ可能性も示されました。
インフルエンザウイルスは細胞との接触により速やかに感染します。そのため、感染前に細胞に感染抑制効果を持たせておくことが望ましく、クロモジエキスはその条件を満たす素材であることがわかりました。今後、クロモジエキスの抗インフルエンザ作用について、有効成分や生体における成分濃度・存在時間と作用との関係性、それらの現象を説明する分子機構のより詳細な解明が望まれます。■クロモジについて
クロモジは、日本の山地に自生するクスノキ科の落葉低木です。リラックス作用が期待されるリナロールを主成分とするよい香りがあり、古くから楊枝や香木、生薬(烏樟:うしょう)として使われてきました。
養命酒製造は全国のクロモジ事業に携わる自治体や団体らとともに、クロモジ資源の保護と産業の発展に寄与し、人々の健康増進に貢献することをめざしています。2018年9月に「クロモジ研究会」を発足し、クロモジの研究成果や事業活動を一般に向けて認知啓発する活動を行っています。
・クロモジ研究会webサイト https://www.kuromoji.jp養命酒製造株式会社
代表者名:代表取締役社長 塩澤太朗
東京都渋谷区南平台町16-25 https://www.yomeishu.co.jp/
国立大学法人 信州大学
学長:濱田州博
長野県松本市旭3-1-1 https://www.shinshu-u.ac.jp/
担当教員:信州大学農学部(河原岳志 准教授)
長野県上伊那郡南箕輪村8304 http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/※PRTIMESの2019年9月20日の記事(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000023613.html)より抜粋
信州大学農学部 河原岳志(かわはらたけし)准教授のコメントの部分を見ると、クロモジのインフルエンザウィルス増殖抑制に対する特有の性質は大きなポテンシャルを秘めていることがわかります。
クロモジは、日本で昔から広く生活の中で活用されてきたハーブで、香りがよく、私も大好きなのですが、インフルエンザウィルス増殖抑制に対しても確実に効果があることが明らかになってくると、クロモジに対する需要は今後さらに盛り上がってくるように思います。
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今後の研究のアップデートが楽しみです。