今まで、【ハーブ・柑橘】が【お酒】に取り入れられた、いわゆる”ボタニカルアルコール”については、いくつかの角度から記事にしてきました。
まずは今年から始動する、千葉県いすみ市の大多喜薬草園蒸留所「mitosaya」。日本初のボタニカルブランデーの蒸留所です。ボタニカル・ブランデーというのは、ヨーロッパでは「オー・ド・ヴィー」とも呼ばれる、フルーツやハーブからつくられる蒸留酒のことで、梨やぶどう、ベリーなどの果物を発酵させ、複数回蒸留することでできるお酒です。
【参考:Mitosaya 大多喜薬草蒸留所のFacebookページ】
次に、洋食に合う日本酒を提案している、山形県に本社を置くWAKAZE。ここは、柑橘・ハーブが入った日本酒を最近リリースしてきました。ゆず・レモン・山椒が入ったタイプと、ゆず・生姜・山椒が入ったタイプの2つがあります。
【参考:WAKAZEのホームページ】
さらに、昨年末に行った、焼酎ベースの様々な薬膳酒が飲めるお店 One’s Bar TOKYOです。ここは柑橘色は薄く、漢方系のハーブが多く取り入れられています。柑橘色は薄いと言っても、飲む直前にレモンなどの柑橘を絞って飲むという飲み方がたくさんありました。もちろん、ラベンダーなどの洋ハーブが入った薬膳酒もたくさんあります。
以上のように、ボタニカルアルコールの領域は広く好奇心が常に刺激されています。そして、ついにビールの領域も、日本の中で本格的始動するようなニュースが流れてきました。
もっとビールにワクワクを!“フルーツビール”の新提案 「SOUR Citrus(サワーシトラス)」を発売
スプリングバレーブルワリー株式会社(社長 和田徹、以下SVB)は、酒税法改正に伴うビール定義の変更にあわせたフルーツビールの新提案として、「SOUR Citrus(サワーシトラス)」をSVB東京・横浜・京都の各店舗、およびキリンの通販サイト「DRINX」で、4月26日(木)から数量限定で販売します。
今年4月のビール定義変更によって、ビールの製造に使用できる副原料の幅が広がります。果実や香辛料、ハーブを用いて醸造したものは従来発泡酒に分類されていましたが、4月以降ビールとして認められる※ようになります。
当社としても、定義拡大によって様々な味覚や香りの商品をビールとして提案することで、お客様に、今まで以上にビールの多様性や楽しさをお届けできるようになります。
「SOUR Citrus」は、酸味や渋味に着目した爽快な飲み口のフルーツビールです。すだちとかぼすの爽やかな柑橘の香りが特長で、和食などの食事に合わせやすい味覚に仕上げました。
※果実や一定の香辛料が副原料として認められる。ただし副原料として使用できる量を超えた場合、また適用外の副原料を使用した場合は、ビールとしては認められない。記
1.商品名:「SOUR Citrus」
2.発売日:2018年4月26日(木)
3.販売場所/容量/価格
(1)スプリングバレーブルワリー東京、横浜、京都/レギュラーサイズ(360ml)/1杯880円(税込)
(2)キリン通販サイト「DRINX」/330mlびん×6本セット/2,332円(税込)
DRINX URL リンク
4.酒税法上の分類:ビール
以上
※キリン株式会社 2018年02月01日 16時00分 From Digital PR Platform
スプリングバレーブルワリーは約150年前に横浜において、ノルウェー生まれのアメリカ人”ウイリアム・コープランド”によって設立されたビール醸造所です。
スプリングバレーブルワリーのホームページにある【歴史】についてのページが面白いので、以下に貼ります。
ビール醸造所として日本で初めて商業的な成功を収めたのみならず、”ウイリアム・コープランド”の自宅の庭を改造して日本発のビアガーデンを作るなど、大きな功績を残していることがわかります。
SOUR Citrusが販売されるスプリングバレーブルワリーは、東京の代官山、横浜の鶴見区のキリンビール工場内、京都の中京区の3拠点にありますが、併設するレストランが非常に魅力的です。
雰囲気も素晴らしいですし、当然クラフトビールの種類も豊富にあり、且つ、食事メニューも拠点ごとに特色があって本当に楽しめそうです。
今回の動きは4月以降の法律改正に伴う動きでもありますので、他社が追随する可能性は非常に高いと思います。
今後のビール業界における、ボタニカルビールへの取り組みは目が離せません。
スプリングバレーブルワリーのHP
キリン通販サイト DRINX