日本における香りの芸道として「香道」がありますが、その歴史についてウィキペディアでは以下のように説明されています。
『日本書紀』によると、香木は推古天皇3年(595年)に淡路島に漂着したといわれる。日本の香文化の源流は古代インドから中国を経て、仏教とともに入り、香木が焚かれるようになることに始まる。平安時代になると、宗教儀礼を離れて、香りを聞いて鑑賞するようになり、薫物合せ(たきものあわせ)などの宮廷遊戯が行われた。この宗教の香・貴族の香に鎌倉時代以降の武士の香、そして禅の教えが加わり、茶道や華道、能などとともに室町時代に誕生、婆沙羅大名はじめ一部上流階級の贅を極めた芸道として発展する。なかでも香道は、それら中世芸道のエッセンスを凝縮した文化として洗練度を高め、当時としては非常に稀少な東南アジア産の天然香木を研ぎ澄まされた感性で判別するという、独自の世界を構築するに至る。このころ、それぞれに異なる香りを有する香木の分類法である「六国五味」(りっこくごみ、後述)なども体系化された。
慶長11年(1606年)ごろから徳川家康による朱印船貿易が行われるようになるが、主目的は極上とされた伽羅の買い付けに絞っており、香道の用材として必要としていたからである。
※Wikipediaの香道の説明(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E9%81%93)より抜粋
日本におけるお香文化の起点は淡路島ということもあり、個人的には西日本にお香専門店が集まっているというイメージがあります。
香りをじっくりと楽しむという行為は、心身に落ち着きをもたらすので週に何度かそのための短い時間を設けています。
今日は、日本最古のお香の専門店「薫玉堂」のニュースから感じたことがあります。まずそのニュースを以下に取り上げます。
“日本最古”御香調進所「薫玉堂」が京都に新店、お香専門店が手掛ける和のフレグランスやコスメ
京都発の老舗・お香専門店「薫玉堂」が、2022年4月24日(日)京都・寺町二条界隈に路面店をオープンする。
日本最古のお香の専門店「薫玉堂」
「薫玉堂」は、1594年に京都西本願寺前で創業以来、428年に渡って“香り”を作り続けてきた、日本最古の御香調進所だ。現在は、京都の時間や季節、情景などをテーマに、古都の様々な表情を感じられるような香りなどを提案している。
京都イメージの線香や和のフレグランス
香りは、代々伝わる調香帳(レシピ)をもとに、天然の原料にこだわりながら制作。コロンとした形が愛らしい「印香」や、和のフレグランスとして楽しめる「塗香」、京都の情景をイメージした「紙箱線香」などのお香に加えて、フレグランスオイルやディフューザー、ハンドクリーム、ソリッドソープなど、コスメや雑貨なども展開している。
“香りが選べる”線香セット&限定のお香も
新店舗「薫玉堂寺町店」は、“こころを癒やす香りを誂える”がコンセプト。好みの香りを選べて詰め合わせにできる線香セットや、寺町二条界隈の町並みをイメージした限定品の線香「寺町705」などを販売する。
香袋ワークショップも体験OK
また、体験型イベントとして、自分だけの香りを調合できる香袋ワークショップも実施。ハーブやお香をブレンドしてオリジナルの香袋が作れる、ユニークなイベントとなる。
【詳細】
薫玉堂寺町店
オープン日:2022年4月24日(日)
営業時間:10:00~18:00
住所:京都市中京区寺町通二条上ル西側要法寺前町 705–2
TEL:075–222–5860<薫玉堂寺町店 限定品>
・線香寺町 20g 1,980円
■ワークショップ
・香袋ワークショップ 2,200円
・香木のたき方ワークショップ 3,300円
※開催日程と予約方法は都度ホームページにて案内。
■ノベルティ
オープン日より、3,300円(税込)以上購入者に数量限定で、香木の香りを愉しむための道具をモチーフにした限定の栞をプレゼント。※Fashion Pressの2022年4月11日の記事(https://www.fashion-press.net/news/86758)より抜粋
私が気になったのは、「フレグランスオイルやディフューザー、ハンドクリーム、ソリッドソープなど、コスメや雑貨なども展開」という部分です。
どんな商品かをオンラインショップで確認してみました。
上記の2つのページのラインナップを見ると、「日本最古のお香専門店」というイメージがポップなイメージとなり、大きな魅力として映ります。
この傾向は、以前取り上げたことのある「DAYLILY」と重なります。
【過去記事:東京漢方・薬膳小旅行【~DAYLILY~編】】(2021年3月1日)
「漢方」という古いイメージをポップなイメージへと変化させた立役者だと思います。
「長い歴史を持つコンテンツ」+「ポップなオブラート」の組み合わせは今後より大きなマーケットとなっていく予感がします。