先日、茨城県の県花が「バラ」であることを知ってから、自分の中での茨城県への興味が高まり始めています。
以前取り上げた「いばらきフラワーパーク」は、ローズガーデンを中心にとても充実した園内で、且つ、家族で行っても楽しめそうなスポットです。
【過去記事:年間を通じて100のアクティビティーを体感できる「いばらきフラワーパーク」が楽しそう】(2021年4月21日)
また、日本のハーブ栽培の第一人者と言われる霜多増雄さんが設立した「シモタファーム」もあるので、一度、茨城県をしっかりと巡りたいという想いも日々強くなっています。
【過去記事:日本のハーブ栽培の第一人者が75歳で海外進出。生き方に刺激を受けました。】(2020年4月30日)
今日は、茨城県の魅力が自分の中でさらに高まった情報を取り上げたいと思います。
【茨城】牡丹と芍薬の「つくば牡丹園」!ランチや園内エリアを紹介
つくば牡丹園は、毎年4月中旬~5月下旬にかけて開園される期間限定の庭園です。みずみずしい新緑が美しい季節、6万平米もある森で、約6万株の牡丹と芍薬の花が見頃を迎えます。この記事では、森に佇むテラスで楽しめるランチや、園内に設けられた7つのエリアをご紹介します。
つくば牡丹園とは
豊かな森に広がる牡丹と芍薬の庭園
平成元年にオープンし、毎年4月中旬~5月下旬にかけて開園される、牡丹と芍薬の庭園です。それ以外の期間は閉園しているため、ご訪問の際は公式ホームページやSNS等でスケジュールを確認するのがおすすめです。2021年は4月17日~5月23日の約一か月間の開催となっています。
6万平米という広大な森に、約800種類、6万株の牡丹と芍薬が咲き誇ります。花が美しいのはもちろんですが、敷地になっている森散策を楽しむこともできます。特に開園時期は新緑の季節と重なり、透明感溢れる緑を体いっぱいに感じられます。
農薬不使用で土地を管理
つくば牡丹園のテーマは「GO NATURAL」。広い園内では除草剤や殺虫剤を使わず、農薬不使用で土地を管理しているのだとか。植物同士を観察し、牡丹や芍薬と相性の良い植物を共生させることで、病害や害虫から守っているそうです。
園長さんは自然環境保護や再生に熱心な方で、タイミングが良ければ園内で会うことができます。話しかければ解説をしてくれることがあるそうですよ。地元大学との共同研究や海外からの視察も積極的に行っています。
おすすめの訪問時間・時期
花は朝開いて夜閉じるそうなので、最も綺麗な状態で見たい方は、朝早めの訪問がおすすめです。
また、牡丹は3~4日で、芍薬は7日程度で散ってしまうそうです。とても短い命のため、園内すべての花々を同時に見ることは難しいでしょう。種類によって早咲き、遅咲きが異なりますので、その時々で咲いている品種を楽しみます。おおむね牡丹は4月から、芍薬は5月から順番に咲いていきます。
開園中は何度も見に行きたい!という方向けに、シーズンパス(1,800円)の用意もあります。2度訪問すれば元が取れる計算なので、地元の方や気になる方はぜひ購入してみては。
●開園時期:4月下旬~5月下旬
●開園時間:9:00~17:00
●閉園日:荒天日
●入園料:1,000円/人、中学生以下無料
●ペット:可(リードが必要)
●トイレ:有(女性2か所、男性1か所)7つの園内エリア
園内は7つのエリアに分かれていますので、以下からエリアごとの特徴や見どころをご紹介していきます。筆者が訪れた際の散策時間は、ランチの時間を含めて、約2時間でした。
【1】ウエルカムエリア
庭園への入口は一か所です。まずは受付で入園料をお支払いし、パンフレットを頂きます。お花の販売もしています。トイレは受付近くにありますので、最初に済ませておきましょう。
ウエルカムエリアの足元にはウッドチップが敷いてあり、柔らかく歩きやすい工夫がされています。
筆者が訪問した際には、赤い芍薬が一面に咲いていました。ところどころに解説ボードがありますので、読んでみると理解が深まります。
【2】ギャラリー&テラスエリア(ランチ可)
しばらく進むとギャラリーが出てきます。ギャラリー内はとてもお洒落な内観です。壁面には写真が飾られていて、椅子に座って観覧できるようになっています。
毎年展示品は変わるそうですが、2021年は植物を使ったミニライトやガラス標本などが展示販売されていました。
東京・麻布十番生まれの自然派化粧品「江原道」の化粧水の展示も。実は江原道の化粧品に含まれるシャクヤクエキスは、つくば牡丹園で栽培されたものです。
「Peony Garden テラス」では食事(そば、うどん)やドリンク(抹茶、コーヒー、芍薬茶)を注文できます。小さなテラスは森の中に佇んでいて、森でピクニックをしているような気分を味わえます。
筆者は、薬膳けんちんそば(750円)を注文しました。野菜がほどよくのった上品なお蕎麦です。
アイス芍薬茶(400円)は、クセが強めのハーブティーといった感じで、健康に良さそうなお味です。自宅で芍薬茶を作ると煮出しに時間がかかるので、こちらは貴重な一杯に。ポリフェノールが多いそうで、見た目は灰色がかっています。
レジ横では芍薬茶のティーバック(1,000円/10個入)、地元野菜、手作り焼き菓子なども購入可能です。
【スポット情報】【3】ファームエリア
園内には畑もあり、2021年から野菜や果物づくりを本格始動しているそうです。洋風なガーデンといった雰囲気ですね。野ウサギがやってくることもあるそうです。
畑の脇にもたくさんの種類の芍薬が植えられていました。ちなみにパンフレットには牡丹と芍薬の名前が記載されていますので、現物と見比べてみて下さい。
ファームエリアからは園外の様子を見ることができます。地域の水田と川が広がり、その美しい風景も堪能できます。
【4】水辺エリア
水辺エリアには大きな池があります。運が良ければカワセミに出会うこともできるのだとか。
池の周りは歩けるようになっているのですが、こちらはぜひとも一周して頂きたいポイントです。4~5月の新緑が気持ち良く、森の清涼感を目一杯感じられます。
春から秋にかけて葉の色が7色に変わるという「メイプルレインボー」の木もあります。花だけでなく、木々の鑑賞といった点でも十分に興味深いですね。
【5】ヒーリングエリア
こちらのエリアでは「花いかだ」が見どころです。近隣の農家で出荷されなかった芍薬を小さな池に浮かべて観賞用としているのだとか。主に土日に見られることになっています。
赤い橋が架かっているポイントがあり、和風の雰囲気を楽しめます。敷地内は高低差があり、ヒーリングエリアは低いところに位置しているため、階段を登って次のルートへ向かいます。
【6】花ラボエリア
花ラボエリアには、一面の芍薬畑が広がります。青空と花々のコントラストが美しいポイントです。
こちらは園長ご自身の実験圃場も兼ねています。「学問と実践の融合」を合言葉に、日々学びを深められているそうです。地元大学との共同研究も行っています。
【7】ヴィンテージエリア
80歳以上の長寿の牡丹株が揃っています。なかには樹齢150年の株もあるのだとか。
ちなみに芍薬が「草」であるのに対して、牡丹は「木」なのだそうです。英語表記だとどちらも「PEONY」であるのに対して、日本語では違う名前が付いているので面白いですね。
アクセス・駐車場情報
つくば牡丹園までは、車と電車、どちらでも訪問可能です。
お車の場合は、常磐自動車道「谷田部インターチェンジ」から約5分です。駐車場は庭園入り口の目の前に用意されています。普通車300台分が無料です。近隣は住宅街のため、細い道にご注意下さい。
電車の場合は、つくばエクスプレス「みどり野」駅で下車し、バスにて約20分で到着です。バスは「牛久行き」に乗車し、「茎崎若栗バス停」で下車します。そこから徒歩約5分です。
【スポット情報】この記事を書いたトラベルライターから一言
今回スタンプラリーに挑戦してみました。園内8か所に散らばったスタンプ全てを集めると、プレゼントがもらえるとのことです。何がもらえるのかな~とわくわくしながらスタンプを集めました。今考えると、庭園を隅々まで見学するのにぴったりな配置だったと思います。おかげで庭園を120%楽しめました。ところでいくつになってもスタンプラリーは楽しいですね。周囲のお客さんもせっせと頑張っていました。(菊地早秋)
※trip noteの2021年5月12日の記事(https://tripnote.jp/ibaraki/peony-garden-tokyo-in-tsukuba)より抜粋
敷地が壮大で、園内のエリアもバラエティーに富んでおり、”いばらきフラワーパーク”と同様とても楽しめそうで魅力的です。
期間限定というのもいいですね!
牡丹と芍薬の違いの詳細な説明については、以下のページがわかりやすいと思います。
牡丹と芍薬のことを肌で体感し、知見を高める上で、「つくば牡丹園」は最適な場所だと思うので、訪問リストに入れておきます。