今から1年前に、ハンドクリーム用途でよく使用されている「シアバター」の性質を取り上げた記事を紹介したことがあります。
【過去記事:なんとなく気になっていた『シアバター』のことを知っていくと、すごく気になり始めたので検証していくことにしました。】(2020年1月19日)
どんなPHレベルの肌の乾燥を抑えることができ、且つ、肌のコラーゲン生成を促すことも科学的に証明されていたり、ススチマステロールという植物ステロールによる炎症抑制の機能性も有しているという情報に触れたことで、シアバターへの見方が大きく変化したことを記憶しています。
今日は、このシアバターを使用したアロマハンドクリームのレシピが紹介された記事を紹介します。
シアバターでアロマ香るハンドクリームを手づくり!おすすめレシピを紹介
乾燥しがちな冬は、手も荒れやすいのでハンドクリームが欠かせません。
「アロマを使ってハンドクリームを手づくりすれば、気持よく冬を過ごせますよ」と話すのはNARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザーの加藤展子さん。
さっそく、簡単にできるハンドクリームのつくり方や、おすすめの精油を使ったブレンドレシピを紹介してもらいました。
手づくりハンドクリームに必要な材料は精油、シアバター、植物油の3つ
まずは、ハンドクリームづくりに必要な材料をご紹介します。
準備するもの(容量40g、精油濃度2%)
- 精油 16滴以内
- シアバター 30g
- ホホバ油またはアルガン油 10g
- 容器 1つ(アロマクラフト用のポリ容器など)
- ビーカー(ガラス容器でも)
- かき混ぜ棒
- はかり
精油を購入するなら高品質なものが揃っているアロマテラピー専門店がいいでしょう。種類によって価格は変わりますが、3ml入りなら1000円前後から購入できます。
シアバターは、無香に近いホワイトタイプを選びましょう。100ml入りのものが3000円前後で販売されています。
ホホバ油やアルガン油を選ぶ際は、着色や香りづけされていない「化粧品」グレードを使用します。成分も検査され、問題ないことを確認しているブランドがおすすめです。ホホバ油は100ml入りで3000円前後、アルガン油は50ml入りが3000円前後で購入できます。
こうして見てみると「材料費が気になる…」という人もいるかもしれません。でも、今回のハンドクリームの材料は、別のアロマクラフトにも使うこともできるんです。
たとえばシアバターは、ボディクリームやリップクリームづくりにも活用できます。また、酸化しにくいホホバオイルは、精油を希釈するキャリアオイルとしても活躍。1本持っておくと、精油をスキンケアや髪のトリートメントなどに使いたいときに重宝します。アルガンオイルは、美容液をつくる際に最適です。
このように、一度材料を揃えておけば、さまざまなアロマクラフトができるようになります。
手づくりしている時間も癒される!ハンドクリームのつくり方
次にハンドクリームのつくり方を説明します。
つくり方
- 手指や用具類を消毒する。
- ビーカーにシアバター30gとホホバ油またはアルガン油を10g入れ、かき混ぜ棒でよく混ぜ合わせる。
- 香りのイメージを決め、「2」に精油をブレンドしながら合計16滴加える(精油を加える際は、「2」とよく混ぜ合わせ、香りを確認しながら少しずつ加えるようにしましょう。ブレンドの失敗が起こりにくくなります)。
つくり方のポイント
ホホバ油とアルガン油はどちらか1つだけ使用してもいいですが、混ぜ合わせてもいいでしょう。
ホホバ油には保湿効果が期待できるだけでなく、肌に馴染みやすいのが特徴です。アルガン油にはアンチエイジングによいとされるビタミンEが含まれています。肌の乾燥や手の冷えに悩んでいる人におすすめの精油ブレンドレシピ
おすすめブレンド1 乾燥肌に人に
- ラベンダー・アングスティフォリア5滴
- ゼラニウム・エジプト6滴
- ホーウッド5滴
日々のスキンケアに役立つといわれている精油を用いてブレンドしましょう。
おすすめブレンド2 手の冷えが気になる人に
- マジョラム7滴
- レモングラス5滴
- マンダリン4滴
手先の冷えが気になる方には、血管拡張作用があるといわれているマジョラムやレモングラスがおすすめです。
つくったハンドクリームはよく伸びるので、少量ずつ使いましょう。アロマの香りに癒されながら手肌が潤うのはうれしいですよね。ホホバ油とアルガン油の比率や精油のブレンドを変えて、自分だけのオリジナルハンドクリームを手づくりしてみてくださいね。
*ハンドクリームを使用する際の注意
・精油はつくり方で記した濃度を守って添加しましょう
・手づくりしたハンドクリームは、冷暗所に保存し2~3週間を目途に使い切りましょう
・精油は体調や体質などによって合わない場合もあるので、万が一異常がみられた場合は使用を中止してください。また、甚だしい異常が発生した場合は医師に相談してください●教えてくれた人/加藤展子さん
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー。4歳の男の子と1歳の女の子を育てながら、WEBライターとして活動中。生活にアロマテラピーを取り入れながら過ごしている
冬場に手元に置いておきたいですね。
シアバターと一緒に使用されている「アルガンオイル」は実はモロッコの南西部にしか育たないアルガンの木から採取されたオイルであり、上記のビタミンEが含まれていること以外に、メラニンの生成を抑制するという研究結果を以前ご紹介したことがあります。
【過去記事:モロッコの南西部にしか育たないアルガンの木から採取された「アルガンオイル」。知らないことばかりで驚きました。】(2019年12月12日)
今の乾燥しやすい時期だからこそ、植物オイルの知識を強化していこうという気持ちになりました。