ゴールデンウィークが間近に迫ってきましたが、庭のハーブ達の成長スイッチが入り、日々庭を見回ることが楽しくなってきました。
この時期になってくると、やはり、ジャーマンカモミールの動向が気になり始めます。今年は一つだけ苗を買って育てているのですが、茎が長く伸び始めましたので、開花のタイミングはもうそろそろだと思います。
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「そのカモミールの花言葉は?」と問われたら、ハーブを愛する人にとっては即答できる人が多いかもしれませんが、私は思い浮かびませんでした。「花言葉」というのを今まで軽視して生きてきたからだと思います。
昨日出会った記事で、カモミールの花言葉を題材にしたものを見たのですが、今後の自分自身の考え方に影響を与える内容でしたので、ご紹介したいと思います。
カモミールの花言葉は?世界最古のハーブには力強い花言葉があった!
ハーブティー、アロマセラピー、薬用湯などに用いられるカモミールは、世界最古のハーブとして親しまれています。そんなカモミールの代表的な花言葉は「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」ですが、白くて可愛いらしい花を咲かせるカモミールからはイメージしにくい花言葉が付いているのはなぜなのでしょうか?
ここではカモミールの花言葉とその由来、そしてハーブとしていかに長い間愛されているのかをまとめてみました!カモミールとは?
カモミールは、キク科の耐寒性一年草です。ロシアでは国花とされる他、ヨーロッパをはじめ世界中でハーブとして使用されている馴染みのある花です。特徴
カモミールは直径2~3㎝くらいの頭花を多数咲かせます。白い花びらと黄色い花托(かたく)を付けるのが特徴で、リンゴのようなフルーティーで爽やかな香りが心を癒してくれます。
この香りもあってハーブとされるほか、消炎や発汗に効果がある薬草としても用いられてきました。
そんなカモミールの花を乾燥させたハーブティーは、安眠、発汗、鎮静、消化促進、リラックス効果があると言われています。また、カモミールの花から採取されたエッセンシャルオイルはアロマテラピーに広く使用されています。
一般的にカモミールと呼ばれているのは「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類がありますが、この2つの違いについては後述で詳しくご紹介します。
開花時期
開花時期は春から初夏にかけてですが、「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」では若干花を咲かせる時期が異なります。
ジャーマンカモミールは3~5月に花を咲かせます。一方、ローマンカモミールは6~7月が開花シーズンとされています。
原産
原産は北ヨーロッパおよび西アジアです。基本的には一年草ですが、秋蒔きの時は二年草になります。
日本へは江戸時代(19世紀初め)にポルトガル人もしくはオランダ人によって伝えられ、鳥取県や岡山県で栽培が始められました。
花の名前の由来
カモミールはギリシア語で「地上のリンゴ」を意味します。
これはカモミールの花が、リンゴに似た特有の強い香りを持つことに由来しています。
和名はカミツレ
カモミールの和名は「カミツレ」と言います。
カモミールのオランダ語「カーミレ」の綴り字に、「加密列」「加密爾列」などの漢字を当てたのですが、結果カミツレとして誤読されてしまいました。
これが和名「カミツレ」のはじまりとされています。
カモミールの花言葉
白い花びらに黄色い花芯が特徴のカモミールの花は、小さく可憐な印象があります。しかしその見た目とは違い、カモミールの花言葉はとても強く、花の姿とはギャップを感じます。
全般的な意味の花言葉
カモミールの花言葉は以下の4つです。
・逆境に耐える
・逆境で生まれる力
・清楚
・あなたを癒すカモミールのほとんどが群生しながら成長し、生きている限り芽吹きます。雨や風に吹かれ、太陽に照りつけられて枯れても、カモミールはその付近から再び芽吹き、花を咲かせるのです。
また、カモミールは踏まれても再び生えてきて、踏まれるほど丈夫になるとも言われています。その繁殖力の高さ、生命力の強さから「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」など力強い花言葉がつきました。
他の2つの花言葉、「清楚」「あなたを癒す」には、使用された歴史やハーブとしての作用に由来します。
古代エジプトでは太陽神に捧げられたカモミールは「清楚」というイメージがぴったりですね。そしてハーブティーやアロマオイルとして利用されるカモミールにはリラックス効果があるので「あなたを癒す」という花言葉がつきました。
色による花言葉
カモミールもダイヤーズカモミールのように黄色い花弁の品種もあるのですが、色別や種類別の花言葉はつけられていません。
カモミールは4000年という長い歴史のあるハーブ
カモミールは世界最古のハーブと言われており、その歴史は4000年以上といわれています。一般的にカモミールと呼ばれるのは「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類があり、それぞれ特徴やハーブの効果が異なります。
ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールは、キク科シカギク属の一年草です。花の中心の黄色い花托が盛り上がっているのが特徴。薬用は抗炎症作用で、苦みがないのでハーブティーにした時に飲みやすいです。お風呂にカモミールを入れると疲労回復、リウマチ、神経痛、腰痛に役立つと言われています。
またジャーマンカモミールは、園芸療法で扱われる代表的なハーブでもあります。近くに生えている植物を健康にする働きがあるので害虫予防のコンパニオンプランツとして利用されています。
ローマンカモミール
ローマンカモミールは、キク科カマエメルム属の多年草で、古くから薬草として用いられてきました。古代エジプト時代には太陽神への捧げものにされたと伝えられています。6~7月に3㎝程度の小さい花を咲かせ、茎は地面をはうように伸びていきます。ジャーマンカモミールと違い花托が盛り上がっていません。
薬用は鎮静作用、リラックス作用です。ハーブティーにすると苦みを感じますが、リンゴに似た香りが特徴です。
まとめ
リンゴのような甘い優しい香りで心をほっと和ませてくれるカモミールの花言葉は、「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」「清楚」「あなたを癒す」です。白くて小さい可憐な花のイメージとは異なり、力強い花言葉を持っていますよね。また、古くからハーブティーや精油、ポプリなど幅広く利用されてきたカモミールは私達の生活には欠かせない代表的なハーブです。
カモミールは、忍耐強い人やこれから何かにチャレンジする人に似合う花言葉だと思います。
※Fundoの2020年4月20日の記事(https://fundo.jp/306126)より抜粋