昭和40年代ころまで新潟県に根付いていた「ヨモギ文庫」を復活させるプロジェクト開始。「ヨモギ」と「新潟」の関係性は深いことがわかりました。

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先日、『漢方療法の「灸」で用いる「艾(もぐさ)」は、オオヨモギの茎葉にある白い毛(繊毛)を集めたもの』ということを初めて知り、少し驚いたことがありました。

【過去の関連記事:『もぐさスティック』が新型肺炎治癒率改善に効果? ヨモギの艾(もぐさ)のことを少し調べてみました

「日本のハーブは?」と問われた時に、ハーブのことを良く知らない人であっても、「ヨモギ」と答える人が多いのではないかと感じるくらい、日本人とヨモギの関わりは深いと思うのですが、特に日本の中でも、新潟県におけるヨモギの文化が深く浸透しているのではないか?と思う記事に遭遇しました。

早速以下にご紹介します。

ヨモギ文庫の復活を!越後のヨモギ製品から学校図書の提供

越後新潟に伝わる「ヨモギ文庫」という文化。
120年間続くこの文化を令和の時代に新たな形で。

はじめまして!越後新潟の上越・糸魚川地方出身、チームヨモギ文庫復活プロジェクト代表のコジマヒロシと申します。

大雪の降る新潟の冬は雪の中で耐え忍び、山間部は5月上旬まで雪に埋もれた生活をしています。そして初夏に芽吹き、青々とした葉をつけてくる緑豊かな自然の野草とともに暮らしてきました。

この春の恵みである野草の恩恵を受けて生活をしている里山の子どもたちは、夏休みの宿題としてヨモギの葉を袋にいっぱい学校に持って行き、学校単位でヨモギの葉を業者に売り、本や備品に換えるという、「野草を教育に活かす」という取り組みをしていました。

地元の人たちは、それを「ヨモギ文庫」と呼び、昭和40年代ころまで、地域に根ざした文化でした。

ヨモギは自宅の庭先などで乾燥させ、主にお灸の原料「モグサ」としての用途のために使用されてたそうです。集落によっては普段からヨモギを集めて乾燥させるということを内職として行い、乾燥させたヨモギの葉を業者が定期的に取りにくるという循環ができていたようです。

そんな背景もあり、新潟県上越地方は、今でも国産原料の最高級モグサの国内シェア70%を占める一大生産地です。

よもぎの葉

しかし、その後、高度経済成長の日本社会の変化とともに、ヨモギを集め、書籍の購入代に充てるという習慣はなくなってしまいました。しかし、ヨモギ文庫は地域の資源を教育に活かすという、上越地方の知恵であり、文化です。

そこで「いま一度、このヨモギの恵みを学校図書に換えた取り組みを復活させたい!」と思い、有志を集め、「チームヨモギ文庫復活プロジェクト」を立ち上げました。

現在は代表として、各地域に活動をアピールしたり、地元の他団体との連携を担当してファンディングに挑戦中です!どうぞご支援・ご協力の宜しくお願い致します!

チームメンバー
チームメンバーです

ヨモギ文庫の思い出。
この文化は、子どもにとって貴重な体験だった。

お灸の原料であるモグサ=ヨモギ取りは、今から50年ほど前までは新潟の地方の家庭に普通あった習慣でした。一時はよく売れて新潟産のヨモギだけでは材料が足りなかったそうです。

「今から50年ほど前は、モグサはよく売れていました。
国産のヨモギだけでは材料が足りず、中国産が初めて輸入されたのもその頃です。
しかし市販の湿布薬など、使用に技術の要らない商品が世に出回るにつれてお灸の需要は減っていった。
一大産地だったこの上越でも、今はモグサ生産をしているのはうち(佐藤竹右衛門商店)を入れて3店だけ。
しかし上越のヨモギはやはり質が良いし、受け継いできた製造技術もある。
丁寧にやってきたものづくりを、何とか残していきたいと思っています」

とヨモギ業者は語ります。

昭和40年代から50年代に入り、日本は高度経済成長期となり、日本全体が1次産業から2次3次産業へとシフトし、近代化して行く中で、自然の恵みを現金化するなどという古臭い文化は廃れていったのだと聞きました。

しかし、ヨモギ文庫は、地域の資源を教育資材に変えていくという、越後新潟に伝わる素晴らしい知恵であり、文化です。

「ヨモギ文庫」という文化は、子どもたちが「自分が一生懸命集めたヨモギで、自分たちの環境づくりに寄与できる」と感じられる体験です。

この体験は、自分の努力が社会に影響を与えるという視点を養うことにもつながると考えています。

だからこそ、この文化を次世代の子どもたちに伝え、今回現代版ヨモギ文庫を復活させようと決意しました。

ヨモギ摘み

ただ当時のやり方と全く同様に進めていくには、いろいろなハードルがあると感じています。加えて、「ヨモギ文庫」の価値をまずは地域の方々に理解を深めていただく必要がある考えました。

新潟県にはヨモギを使った製品が数多くあり、それらを扱うメーカーや販売店の会社の皆さまに、売り上げ価格の数パーセントでもいいので地域に還元し、野の恵みを教育に活かしていく「ヨモギ文庫」の精神性は復活させませんか、と呼びかけました。

すると、中には「昔ヨモギを取って学校に持ち寄った」という方も多数おり、賛同いただける企業と出会うことができました。

そこで、「ヨモギ文庫」を復活させる第一歩として、従来のやり方ではなく、業者の収益から寄付をもらう仕組みにしました。また、絵本を作ることで、子どもたちに「ヨモギ文庫」という文化がどういった意義のあるものかを、伝えていきたいと考えました。

ヨモギ文庫が復活すれば、子どもたちが特産品であるヨモギのこと、そして昔、ヨモギを活用して本や文具といった学校の備品を購入していた、という歴史、昔の人の想いを知ることができます。

ヨモギ製品を扱うメーカーを中心に、この運動に賛同いただける企業や団体とともに寄付金を集め、地域の小学校に学校図書を寄付する活動、それが「ヨモギ文庫復活プロジェクト」です。

図書館

ヨモギ商品で新たな「ヨモギ文庫」のかたちに。
「ヨモギ文庫」という文化を絵本にして残していく。

今回のプロジェクトでは、皆さんからご支援をいただき、ヨモギたっぷりの野草酵素ドリンクとヨモギたっぷりのヨモギジェラート、そして、この「ヨモギ文庫」そのもののストーリーを知って感じられる絵本を製作します。

このプロジェクトの肝である、「ヨモギ文庫」という文化を伝える絵本の製作については、新潟上越市在住のイラストレーター・絵本作家であるひぐちキミヨ氏に依頼し、越後の野草文化を題材にした郷土の誇りである「ヨモギ文庫」という文化を伝える絵本を製作します。

この絵本を見て読み聞かせていくことで、越後の昔の暮らしや知恵を親子ともに知ってもらいたいと考えています。

クラウドファンディング成功のあかつきには、まずは新潟県上越市内・糸魚川市内の各所、図書館や学校図書としてハードカバー絵本を50部寄贈する予定にしております。スマホを見る子どもたちが増える中で絵本や書籍に触れる機会を増やしたいと思います。

イラストレーターひぐちキミヨ氏の絵
イラストレーターひぐちキミヨ氏の絵

プロフィール:ひぐちキミヨ
東京生まれ上越市在住。武蔵野美術短期大学生活デザイン科卒、主に上越地域のまちなみ、里山、古き良き情景を描いている。2006年中越地震復興絵本「木沢いつまでも」、2016年直江津物語絵本「なおくんと居多にゃんのふしぎな夏祭り」制作。上越市の各種マップ、冊子イラストなども多く手掛ける。

さらに、過去にこのヨモギを利用した生活をしていた越後の文化を継承して未来につなげたいと考え、今回、地元企業の協力をいただき、ヨモギのオリジナル酵素ドリンクを開発します。

このクラウドファンディングの返礼品としてお返ししますし、今後のドリンク販売収益の4%は今回寄贈する絵本の制作費に活用しようと考えてます。それが、「ヨモギ文庫」という文化を残していくための、新しい仕組みです。

ヨモギドリンク
ヨモギドリンク

百日百草

また、この活動に賛同いただいた企業であるジェラート工房VOCEさんに、昨年の初夏に摘んでおいたヨモギを利用し、特性ヨモギジェラートを限定製作していただきます。

よもぎの野草風味豊かな薬草感のある味わいとミルクにて割った甘みがクセになります。普段は店頭では販売しておりません。本プロジェクト限定品です。

本プロジェクトは、2020年6月30日までに、ヨモギ酵素ドリンクとヨモギ文庫絵本を作成したことをもって、プロジェクトを終了とします。

ヨモギジェラート

ジェラート

地域文化を守ることが、地域おこしの第一歩

このプロジェクトはクラウドファンディング終了後も継続し、協力業者や地域の方々の協力をいただきながら、ヨモギ商品の販売収益の4%(ヨモギなので=4ヨンモギ運動として)を継続的にヨモギ運動として市内学校図書への寄付運動として広げてゆきたいと考えています。

過去のヨモギ収穫→業者への提供→学校図書という形態の復活とともに、ヨモギ関連商品購入→賛同業者からの4%寄付→学校図書提供という野の恵みを地域に還元する仕組みをつくっていきたいと思っています。

地域の企業や子どもたち、教育関係者とともに、継続的に“野草を教育に活かす”運動を展開することで、子どもたちに上越の人たちの知恵を伝え続け、未来につなげたいと思っています。

地域文化を守ることが、地域おこしの第一歩だと、私たちは思っています。

皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

クラウドファンディングの詳細はこちら

ReadyFor(クラウドファンディングサイト)のプロジェクト説明ページ(https://readyfor.jp/projects/moxa100100)から抜粋

新潟県において、このようなヨモギの文化が広く・深く根付いていたということを今まで全く知りませんでした。

地域の魅力の発信力を高めるためには、まずそこで育った人達がその地域の文化・歴史を理解し、そのうえでの活動をしていくことがとても大事なことなので、このヨモギ文庫の復活プロジェクトはとても素晴らしい内容だと思いました。

このプロジェクトに出会ったことで、”新潟とヨモギの関わり”の歴史、及び、文化の探求をしていきたいという気持ちになりました。

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