梅雨の時期は「脾」の機能が低下しがち。「脾」のパワーアップが梅雨の不調を乗り切るコツ。

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関東の方では、ジメっとした日が続いていますが、九州北部・四国・中国・近畿は昨日ようやく梅雨入りしたというニュースを聞いて、驚きました。

梅雨入りって、日本の場合、沖縄から順次梅雨入りしていくというのが過去の常識だったので、不思議な感じがします。

先日の記事【『梅雨の不調をケアできる食材やお茶』を薬膳のベースとなる中医学の観点から紹介した記事について】の中で、

梅雨の不調をケアする食材とお茶を紹介したのですが、その不調がなぜ起こるのかという部分の説明にはほとんど触れられていませんでした。

梅雨に突入してからの自分自身の体調を振り返ってみると、「疲労が溜まり、抜けにくい」というのが体感として強いです。

そういった意味で、確かに「不調」ということができると思いますが、その不調がなぜ発生するのかということを説明した記事があり、面白いと感じたのでご紹介します。

「重い、濁る、粘る、滞る」。やる気も急降下な梅雨時の体調不良をマネジメントせよ

雨雲が重く垂れ込める梅雨の季節がやってきた。スカッとしない空模様と同じく、気持ちが晴れない人も多いのではないだろうか。頭も痛いし、体も重い。そういえばこのところやたらと眠いし、疲れやすくてついタクシーばかり使ってしまいそうになるのは、きっと梅雨のせいに違いない。

仕事のパフォーマンスを著しく低下させてしまう梅雨時の体調不良。できることなら、自力でマネジメントしたい。多くの人が悩む症状とその対処法について、国際中医薬膳師の資格を持つ、池田陽子さんに助けを求めた。

体に溜め込んだ「水分」が「気圧の変化」に反応してしまう

池田さんによれば、「梅雨は1年で最も体調を崩しやすい季節」だそう。その犯人はズバリ「湿気=湿邪」だ。

梅雨の時期に体調不良が起きやすい人の特徴は、「体に余分な湿気を溜め込みすぎている」こと。

雨が降って空気中の湿度が高い日々が続くと、人間の体にも梅雨の湿気が入り込み、逃がしにくくなる(湿邪)。その水分が、めまぐるしく変化する気圧に反応することで、さまざまな体調不良が引き起こされるのだ。

運動不足などで、普段から水分代謝が良くない人は、特につらい症状が出やすくなるので注意が必要だ。

「湿気によるトラブルの特徴を言葉にすれば、『重い、濁る、粘る、滞る』。具体的には、頭や身体が重だるくなる、頭もすっきりせずに物事に集中できない、軟便、目やに、じんましん、化膿しやすくなる、などの症状が出やすくなります」(池田さん)。

さらに、この湿気は、中医学でいうところの五臓六腑「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の中の「脾」のパワーを弱めてしまう。「脾」は、消化器官と水分代謝を司る臓器。ここが弱ると、体力の低下やだるさ、むくみ、下痢、食欲不振を引き起こすと言われている。

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また『脾』は、取り込んだ栄養を『気』に変えて全身に送る働きがあります。元気ややる気を生み出す『生命力の要』とも言える臓器なのです」(池田さん)

湿気によって「脾」の機能が弱ると、「気」まで生み出せなくなってしまう。すると、必然的に疲れやすくだるい、朝起きられない、やる気が出ない、睡眠時間に関係なく食後に眠くなるといった症状に悩まされることに。思い当たる人も多いのではないだろうか。

さらに、湿気は「下にたまりやすい」のも特徴だ。下痢や吐き気などさまざまな「下る」身体的症状に加えて、気分も急降下。しかも「粘り」を発揮して停滞し、ねちねち治りにくいという厄介な状態に陥ることも多いという。これが続くと、気分の落ち込みを解消したくて甘いものを欲したり、胃が弱って口内炎ができやすくなったり、と、雨の日に弱い身体になる悪循環に陥って、抜け出しにくくなってしまう。

「高温多湿の地に住む日本人にとって、『脾』はウイークポイント。梅雨の時期、中医学的にはこの『脾』の機能を強めて、身体に溜まっている湿気を取り除く食養生が大切です」(池田さん)。

「モロコシ」「ハトムギ」大作戦!身体の除湿・乾燥・脱水にいそしめ

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梅雨の体調不良を改善させるには、とにかく溜め込んだ余分な水分を体外に排出すること。そして、弱りがちな「脾」の機能を強化することが近道だ。

『脾』をパワーアップし、体内の水分を取る効果が期待できるのが、豆類やトウモロコシ、そしてハトムギです。トウモロコシ・冬瓜・緑豆もやしは、梅雨の『除湿三大横綱』。利尿作用でギュギュッと水分を絞ってくれます」(池田さん)

また、香りの良い食材は、その香り自体が水分の代謝を促してくれる「芳香化湿』作用があるという。パクチーや青じそ、三つ葉やパセリなどを、湿気を取り除く食材と組み合わせると、より効果が期待できる。

枝豆やソラマメなら、居酒屋などでも気軽に注文できるだろう。トウモロコシも、「スプーンで食べる焼きともろこし」(セブン−イレブン)など、いつもの生活圏内で、手軽に取り入れられるはずだ。

湿気を払ってさっぱりしたいからといって、この時期に冷たい飲み物をガブ飲みするのはNG。水分代謝を促すには、温かい飲み物がいい。ハーブティーやハトムギ茶、コーン茶などがおすすめです」(池田さん)

まだまだ続く梅雨の季節。いつでもやるべきことに集中できるよう、体調と気力のゆらぎに負けない食養生という対策を取り入れてみてはいかがだろうか。

お話をきいた人:池田陽子(いけだ・ようこ)◎国際中医薬膳師の資格をもつ薬膳料理研究家、薬膳アテンダント。体と心の不調は食事で改善できることを薬膳の知識をもとに発信。著書に『食べ方を変えればキレイ&元気になる ゆる薬膳』(日本文芸社)、『不調に効く食べ方 外食だけでスッキリ改善!』(イーストプレス)などがある。http://www.yuruyakuzen.com/

※Forbes Japanの2019年6月22日の記事(https://forbesjapan.com/articles/detail/27893/2/1/1)より抜粋

この記事を見て、今年の梅雨の残りの時期を、上記の視点を取り入れて過ごしていこうという気持ちになりましたし、来年は梅雨入りの前にしっかりと備えたいという気持ちになりました。

ハーブティーを飲む時も、梅雨の時期は特に利尿作用が強めのものを意識して取り入れていきたいと思いました。

人体の多くが水分からできているとはいい、水分をため込みすぎると気圧の変化に反応してしまうという考え方は、個人的にとても刺激的です。

来年以降、「梅雨の時期を如何に快適に過ごすか」ということも一つのテーマになってきました。

薬膳の視点から教えられることは多いです。



 
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