南米パラグアイにて糖尿病や腎臓病を中心に昔から用いられてきた「パロアッスル」という機能性ハーブについて

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昨年、南米コスタリカへ行った時に、日本では全く馴染みのない「アチオテ」というハーブが料理の味付けとして使われており、それが家庭でごく一般に使われているものだと知った時に、

「南米で広く生活に浸透しているハーブで、まだまだ知らないものがあるんだな」

と感じ、その時以来、南米ハーブのキーワードに対して、高いアンテナを張るようになりました。

【過去の参考記事:コーヒー以外の事も色々知ることができるコーヒープランテーション「Cafe Tio Leo」@コスタリカ

※↑の記事に以下の2枚の写真が出てきます。

アチオテの調味料
キャッサバをアチオテで味付けし、フライにしたもの。非常に美味しかったです。

日本に住んでいると様々なメディアがハーブ・スパイスの情報をしているのですが、意外に南米ハーブに関する情報というのは少ないです。

個人的に南米の住民とコネクションを作り、その人から情報を入手するということが必要というのが徐々にわかってきました。

そんな中、つい先日、南米パラグアイの「パロアッスル」という聞き慣れないハーブについての情報が入ってきたのでご紹介します。

「パロアッスル」日本薬理学会にて抗糖尿病作用を発表/IHM

株式会社IHM(東京都品川区:TEL 03-5435-8657)の独自原料であるパラグアイ産機能性ハーブ:パロアッスルについて、第92回日本薬理学会年会内の公募シンポジウム「ユニークな天然物資源を活かした、地域産業、国際化、医療に貢献する薬理学研究」にて共同研究者である千葉大学大学院薬学研究院が発表を行った。

パロアッスルは南米パラグアイにて糖尿病や腎臓病の方を中心に古くから用いられてきたハーブである。

今回は「エタノール抽出したパロアッスルの抗糖尿病効果」という演題にて、特にインスリン抵抗性に焦点を当てて、これまでの共同研究内容を発表した。

パロアッスルの脂肪細胞分化の作用機序としては、主要な調節因子であるPPARγにはたらきかけ、3T3-L1脂肪細胞やヒト脂肪細胞における脂肪細胞分化を促進し、善玉要素であるアディポネクチンの発現の上昇とともに、レジスチンやレプチンといった悪玉要素を減少させた。

また、インスリンシグナル伝達分子には影響を及ぼさないが、糖輸送体であるGLUT4を介し、インスリン刺激下で2-DG取り込みを増加させることを紹介した。

続いて、ヒトでの骨格筋量増加を確認した裏付けとして、他のインスリン標的細胞として筋肉分化への影響を検討した結果、パロアッスルはC2C12マウスによる筋芽細胞の分化を増加させ、AMPK活性化を増加させることを紹介した。

最後に、PPARγ分化剤でもあるピオグリダゾンの副作用としても挙げられる体重増加に関連する事項として、C57BL/6Jマウスを用いて14週間高脂肪食を同時に与えながらパロアッスルを投与した結果を紹介した。

パロアッスルを投与したマウス群は、脂肪体積を減少させる傾向を示したが、同時にPPARγmRNA発現の増加、および血糖値の減少が認められた。

以上のことより、パロアッスルは、PPARγ経路を介してインスリン抵抗性を調節することによって抗糖尿病効果を有する可能性があるという結論で締めくくった。

本学会の内容は日本薬理学会雑誌の特集号に収載される予定である。

(パロアッスルとは)
現地語で「青い小枝」という意味を持つ南米パラグアイ共和国のチャコ地方のみに自生するキク科の多年生植物。

現地ではパロアッスルの地上部を乾燥し、熱湯で煮出したお茶を伝承的に糖尿病や腎臓病のケアとして飲用されてきた。

日本には1999年に輸入を開始後、複数の研究機関、クリニック等にてヒト試験を実施し、健康長寿ホルモンであるアディポネクチン分泌量の増加や骨格筋量等の上昇、血糖コントロール等の生活習慣病予防作用を確認してきた。

また、美容分野にも影響が大きい抗糖化作用のエビデンスも有する。

※健康美容EXPOニュースの2019年4月19日の記事(http://news.e-expo.net/news/2019/04/post-102.html)より抜粋

上記の抜粋記事にある”ヒト試験”の内容については、以下の記事で少し詳しく見ることができますので貼っておきます。

先程、アマゾンで確認すると「パロアッスル茶」が売っていましたので、先程注文いたしました。試したあとに改めてレポートします。

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