ラベンダー精油の「腎臓と肝臓を保護する作用」が認められた実験について

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ハーブ・アロマを愛好するほとんどのひとにとって、毎年6月~7月のラベンダーが咲くシーズンというのはとても楽しみな季節だと思います。

私にとっても楽しみな季節で、4月~5月くらいには「今年はどこのラベンダー畑に行ってみようかな」と無意識のうちに考え始めていることが多いです。

ラベンダーの人気の源泉は、なんといってもあの香りの良さと、神経系に働きかける癒し効果が大きいと思いますが、人によって幅広い楽しみ方があると思います。

そんなラベンダーの”意外な効能”を見出した実験が2015年以前に行なわれていたことを知りましたので、ご紹介したいと思います。

※因みに、過去の「ラベンダーに関する実験」についての記事を以下に貼っておきます。

【過去の参考記事:ハーブの「効能」「調整作用」とは何なのか。ラベンダーが血圧等に与える影響の実験から見えてくるもの

【過去の参考記事:鹿児島大学が行なった(ラベンダー等に含まれる)リナロールの不安軽減効果の実験について

2019年01月16日

ラベンダーの精油の新しい効能

美しくいい香りの花を咲かせる半耐寒性の小低木です。
たくさんの種類があり、中でも紫の花が定番です。


精油の世界でも
ラベンダーはとても人気です。

ラベンダーの中でも
最も人気なのは
真正ラベンダー(Lavandula angustifolia、Lavandula officinalis)
の花と葉から抽出した精油です。
私もお風呂に入れるのが大好きです。
まだ精油が日本にほとんどないころ
1980年代から愛用しています。

私は海外から輸入していましたが
当時の日本では
精油が驚くほどの高額で販売されていたことに驚きました。

ラベンダーの精油は
世界的に人気があり、
心身への効能も百数十種類が知られています。
その成分には100を超える成分が分析研究されており、
たくさんの作用が知られています。
鎮静作用、抗不安作用、抗炎症作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、抗がん作用、鎮痛作用、抗酸化作用、抗高脂血症作用、
抗リウマチ作用、鎮經作用、心臓強壮作用、胆汁分泌促進作用、血圧安定作用、
安眠作用、呼吸器系強壮作用、・・・・など。
そしてまた新しい効能が発見されました。

今回の研究で使用したのは
スパニッシュラベンダー (Lavandula stoechas)の精油。
動物を用いた研究です。

有機リン・有機硫黄系の農薬であるマラチオンを注射されたマウスにおいて
ラベンダーの精油によって
腎臓と肝臓を保護する作用が認められました。

マラチオンを含んだ商品は、
農業のほかにも、住宅地での使用も一般的で
ホームセンターなどで印鑑なしで購入可能であり、
多くの人が暴露される可能性のある農薬です。

日本では
過去に冷凍食品からマラチオンが検出されたことがあり、
大騒ぎになりました。
ラベンダーの精油は
このような農薬の中毒症状から肝臓や腎臓を保護して
中毒を軽減する作用があるようです。

※「http://shindenforest.blog.jp/archives/77767045.html」より抜粋

上記の引用元の記事について、Google翻訳で訳したバージョンをそのまんま以下に貼ります。(※不自然な部分がありますが、概要を理解する上ではそんなに障壁は無いと思います。)

若い雄マウスにおけるマラチオン誘発酸化ストレスに対するラベンダー(Lavandula stoechas L.)精油の肝保護作用および腎臓保護作用
スライメンセルミ、 Manel Jallouli、 ナジョア・ガルビ、そして ランジェド・マルゾウキ

抽象
本研究ではLavandula stoechasの肝保護効果および腎保護効果を調べることを目的とした。このような保護に関与する可能性のあるメカニズムと同様に若い雄マウスにおけるマラチオン誘発酸化ストレスに対する精油(LSEO)。

動物をそれぞれ12の8つのグループに分けた:対照、マラチオン(200 mg / kg bw)。

さまざまな用量のLSEO(10、30、および50 mg / kg bw)、マラチオン+さまざまな用量のLSEO。

マラチオンおよびLSEOは、30日間胃内強制経口投与により毎日経口(po)投与された。

本発明者らは、マラチオン治療が、有意な相対的な肝臓および腎臓の体重増加ならびに関連する血行動態パラメーターの規制緩和によって評価されるように、体重増加の減少ならびに明らかな腎毒性および肝毒性を誘導することを最初に見出した。

マウスのマラチオン曝露も代謝パラメータのかなりの混乱を引き起こした。

一方、2O2)レベルならびにスルフヒドリル基含有量(-SH)およびカタラーゼ(CAT)およびグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)、全スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、Cu / Zn - SOD、Mn-などの抗酸化酵素活性の枯渇腎臓および肝臓におけるSOD、およびFe-SOD。

より重要なことに、LSEO治療は、マラチオン誘発性の体の体の減少、肝臓と腎臓の相対的な体重増加、血行動態と代謝の障害、そして肝臓と腎臓の酸化ストレスをすべてなくしました。

結論として、我々のデータはLSEOがマウスのマラチオン誘発酸化ストレスに対して潜在的な肝保護効果と腎保護効果を発揮したことを示唆している。

LSEOの有益な効果は、部分的にはその抗酸化特性に関連しているかもしれません。

ラベンダー自体が世界的に人気があることもあり、成分に対する分析・評価が昔からされているというのは自然なことだと思います。

故に見い出されている効能というのもそれだけ多いと思うので、『ラベンダー精油に腎臓と肝臓を保護する作用がある』と言ってもインパクトが薄く感じてしまうかもしれませんが、

この知識を持っておくことで、もし「肝臓・腎臓が昔からあまり強くないなあ」という実感を持っていたら、日々の生活の中でラベンダーを活用していくことで意味のある情報となっていく可能性があると思います。

ハーブの効能というのは常に優しく多面的に働きかけるものなので、特効薬というものではなく、毎日摂取して心身のバランスを維持し、病気の予防に役立てるという意識が大切だと改めて感じました。

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