北海道で相次ぐラベンダー畑の異変は一時的なものなのか、それとも、今後も発生しやすい状況になっているのか気になります

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最近、富良野や札幌のラベンダー畑のラベンダーに異変が起き始めているようです。

どのように取り上げられているか、少し見てみます。

キニナル〜シーズン前にラベンダーに異変!(2017年7月13日 STV どさんこワイド179)

「滝野すずらん丘陵公園(札幌市南区滝野247)」では、ラベンダー5000株のうち、1500株が枯れていました。

公園管理運営士の高橋理さんは「ラベンダーは乾燥したところを好みます。昨年は台風や雨が続いたため根が腐り、それが原因で上の部分が枯れてしまう」と推測しています。

「幌見峠ラベンダー園(札幌市中央区盤渓471)」では、畑全体の5分の1が枯れてしまいました。オーナーの佐藤涼治さんは、こうした異変は去年のうちから感じていたといいます。

佐藤さん「去年はすごくきれいに咲きました。そのあとオイルを蒸溜するのに刈り取ろうと思っていたら花がボロボロ落ちて、ちょっとおかしいなと。去年雨が多かったので、蒸れて枯れたのでは」

少しずつ新しい苗に植え替えていますが、綺麗に咲き揃うまでは2〜3年かかるとのことです。そのため、今年はラベンダー園としての営業は中止することになりました。

 昨年の札幌の4月〜10月の降水量の平均値を調べると、6月は2倍以上、8月も台風の影響もあって、かなりの降水量だったことが分かります。さらに、今年の6月も平年を大きく上回っており、来年にも影響が出るかもしれません。

ラベンダー畑に異変 枯れる被害 富良野地方(2017年7月13日 北海道新聞)

【上富良野、中富良野】夏の富良野地方を彩るラベンダーに異変が起きている。上川管内上富良野、中富良野両町の観光農園では例年以上に枯れる被害が出ており、昨夏の連続台風に伴う豪雨や今春の低温が影響したとみられる。各農園は補植などの対策を進めるなど影響を最小限に食い止めようと懸命だ。(富良野支局 古市優伍)

「きれいなラベンダー畑をご覧いただけるよう苗の新植を毎年進めていますが、追いつかないのが現状です」―。上富良野町の「丘の農園かんのファーム」(菅野秀一代表)は園内に告知を掲げた。畑には紫の花を咲かせた株が広がるが、枯れて薄茶色になった株も少なくない。

菅野代表によると、長雨などの影響で根が腐って枯れる被害は5年ほど前から出始めた。少なくとも4万本あった株のうち、2万株ほど枯れた。このうち、1万5千株は昨夏の台風の影響という。同園は水はけの良い場所に新たにラベンダーを植えるなどして花畑の規模の維持に努めているが、菅野代表は「観光客数や売り上げにも影響が出ている」と明かす。

このように、札幌と富良野のラベンダーの株について、3割~5割が枯れたというのです。

双方のニュース共に昨年の長雨、台風の影響という形で言及されていますが、もっと気になるのが、「丘の農園かんのファーム」の菅野秀一代表によると、5年前から根腐れの現象が起こっているということです。

北海道のラベンダーを愛する人たちにとっては、心配になるニュースだと思います。。

また、題名だけ取り上げますが、以下のように7月15日から16日にわたって以下のようなニュースが出ています。

2017年7月15日 日本経済新聞より
「猛暑日59地点、豪雨被災地も 北海道は11日連続真夏日」

2017年7月16日 北海道新聞より
「酷暑一転道内大雨 1時間降水量、小樽など過去最大」

私自身は、1976年~1995年まで北海道に住んでいましたが、11日連続真夏日(30度以上)なんて経験したことがありません。

地元の民放では、28度を越えると「今年一番の暑さ!」と取り上げられていたのを記憶していますから。

30度を超えて、しかもそれが11日間も連続するというのは、20年前に比べると激変という印象です。

あとここ数年、雨の被害や、台風が北海道に直撃というニュースもよく目にするようになりました。台風自体が北海道を直撃するというのも、私が住んでいたころは非常にまれだったので、状況はかなり変わっているという印象があります。

このミクロの変化を見ると、地球規模(マクロ)で何が起きているのかが気になります。

調べていたのですが、、

「地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に」

というタイトルが記載されているブログを発見しました。

個人的に、このような不安を煽るホームページは、なんだか色々な意図を感じてしまうので、嫌いなのですが、実際に起こっている現象として正しい情報ではないかという部分がありましたので参考にします。

要約すると、北半球のジェット気流には寒帯ジェット気流(Polar Jet Stream)と亜熱帯ジェット気流(Subtropical Jet Stream)の2種類あり、それらは本来、赤道よりも上(北側)を常に流れてる。

そのジェット記入が赤道を越えて南下して、南半球のジェット気流に合流するという現象が起きている。

この現象が過去に一度も見たことがないものということで、気象学の専門家の間で騒がしくなっているそうです。

この現象により、どのような異常気象や異常気温をもたらすかはわからないが、ここ数年、日本や世界の異常気象が報告されているから、ジェット気流の変化が原因ではないか。

という感じの主旨です。

様々な要素で決まる気象現象なので、どのくらいこのジェット気流の変化が異常気象に関わっているのか等については今後の研究に期待したいと思います。

札幌では、5年前からラベンダーの根腐れ現象が起きているということですから、明らかにミクロの変化継続しているので、マクロの変化が影響を及ぼしている可能性はかなり高いと思います。

9年前に行ったファーム富田もいい思い出として残っていますし、あの風景はずっと続いて欲しいので、定期的に状況をウォッチしていきます。

長男が生まれて、初めてファーム富田に行ったときの写真です。今は長男と毎晩ハーブティーを飲む関係になりました。
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