世界の様々な食文化に触れていくと、食の要素の中に「ハーブ」が関わっていることが本当に多く、その国の人々とハーブとの深い関りが見えてくることがよくあり、とても面白いです。
私のブログの中では、日本以外の内容が含まれている記事については「グローバル」というカテゴリー(以下)に分類しているのですが、下にスクロールしてタイトルを眺めているだけでも個人的に興味が掻き立てられ、世界に飛び立ちたい気持ちが毎回沸いてきます。
今日も、日本以外の内容が含まれている記事を取り上げたいと思うのですが、「体と心を癒すアジアのお茶 6選」という記事の内容の一部が、今まで触れたことがない情報で刺激を受けましたのでご紹介します。
台湾・タイ・インド……世界で飲まれている体と心を癒す【アジアのお茶】6選
年間を通じて気温の高いタイや地域によって気候が異なるインド、高地に位置し、空気が乾燥して日差しの強いチベット、日本とはなじみの深い中国、韓国、台湾。それぞれの自然環境や人々の暮らしに思いをはせながら、お茶を楽しんでみて。
風土や食文化による各地の個性が際立つお茶
【台湾】擂茶(れいちゃ)
●客家(はっか)に古くから伝わる「食べる」お茶
中国大陸から台湾、アジア各地へ移り住んだ客家の伝統茶。素材をすって粉末にし、湯で溶いていただきます。滋養強壮、美容にもよいといわれます。白ごま、黒ごま、かぼちゃの種、ピーナッツ、茶葉、抹茶などをすり鉢ですり合わせてペースト状にし、湯を注いでとろっとしたところで米パフを浮かべて飲む。
【チベット】バター茶
●乾燥し日差しの強い高地で暮らす人々ののどを潤すお茶
現地では、発酵茶にバター、塩、乳を加え、何度も撹拌して作るとか。乾燥した高地でのどを潤し、脂質、たんぱく質を補う暮らしの知恵でもあります。濃いめに煮出した紅茶に塩(飲みづらい場合は砂糖)を混ぜ溶かし、バターを浮かべて飲む。
【韓国】とうもろこし茶
●香ばしくてほんのりと甘いノンカフェイン茶
苦味はほとんどなく、とうもろこしの風味がやさしいお茶。ひげを使ったものは、少しほろ苦いのが特徴。各種ビタミンが含まれ、カリウムの補給にも役立ちます。とうもろこしの実やひげを干してカラカラの状態にし、香ばしく煎ってから煮出して飲む。
【タイ】レモングラスティー
●甘く爽やかな香りはリラックス、消化促進にもお役立ち
タイで最もポピュラーなハーブのひとつがレモングラス。疲れたとき、元気が出ないときのリフレッシュに最適です。葉の部分はポットに入れ湯を注ぐだけでOK。
レモングラスの茎の部分を包丁の柄でたたき煮出して飲む。
【中国】八宝茶
●8種類の素材を自由に組み合わせて見た目も楽しむお茶
中国全土で親しまれている漢方茶。家庭によってレシピは違うので、美容によいものを組み合わせても。お茶を飲んだら、茶碗に残った素材を食べる楽しみも。なつめ、クコ、薔薇花、菊花、サンザシ、干しぶどう、ごま、白きくらげ、陳皮などを好みや目的に合わせて組み合わせ、湯を注いで飲む。甘みは氷砂糖で。
【インド】マサラチャイ
●ホールスパイスを贅沢に使った濃厚なミルクティー
使うスパイスの種類や量は、家庭によって異なりますが、数種類入れるとリッチな味わいに。特にしょうがやシナモンは体をじんわりと温めるので、温活に最適です。しょうが、シナモン、クローブ、カルダモン、ローリエなどのスパイスを湯で煮出してから紅茶の茶葉を入れ、牛乳を加え、茶葉を煮出して飲む。
2020年『美ST』10月号掲載 撮影/小林愛香(静物) フードコーディネート/中山暢子 取材/伊藤由起 編集/小澤博子
※美stの2020年9月27日の記事(https://be-story.jp/article/37056)より抜粋
後半4つの、韓国のトウモロコシ茶、タイのレモングラスティー、中国の八宝茶、インドのマサラチャイについては馴染みのある人は多いと思うのですが、はじめの2つの、台湾の擂茶(れいちゃ)とチベットのバター茶は初めて聞く人が多いのではないかと予想します。
台湾の擂茶(れいちゃ)については、以下のページを見ると一般的に使われる材料は割と多岐にわたっているようです。
一度、本場の味を味わってみたいです。日本の台湾料理屋さんに行けば、出してくれるお店が多いのか気になります。
あと、チベットのバター茶の存在には少し驚きました。以前、チベットのルーンティーというブレンドティーのことを取り上げたことがあり、その際も初めての味に衝撃を受けたのですが、同じくらいのインパクトがあります。
【過去の参考記事:チベットの伝統的なレシピで作られた「ルーンティー(LOONG TEA)」のブレンド内容はやはり独特でした。】(2018年10月24日)
以下の記事の冒頭に、さらに驚きの記載(以下抜粋)がありました。
チベットの代表的な飲み物は、バター茶である。
人々は朝起きてから夜寝るまで何杯ものバター茶を飲む。
年を取るにつれて、お茶を飲む回数は増える。
外国の研究者の報告書によると、チベット人は、一日に50杯、いや100杯ものバター茶を飲んでいるという。
実際、チベットの人たちが一日に何杯、お茶を飲んでいるのかは定かではないが、チベット人にとってバター茶は無くてはならない一般的な飲み物である
1日の50杯~100杯というのは衝撃です。飲みすぎでは?と感じますが、、それほど、チベット人にとっては無くてならないお茶ということですね。
また、以下の記事には、若干日本人向けにカスタマイズされたバター茶の作り方の記載があります。
台湾の擂茶(れいちゃ)とチベットのバター茶の味は早く体感したいと思います!