栃木県益子町における「休耕田」を活用した『ハーブの里』を目指した町づくりが2020年4月以降始動するようです。

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昨年後半から、耕作放棄地【以前耕地であったもので、過去1年以上作物を栽培せず、しかもこの数年の間に再び耕作する考えのない土地】を、

観賞目的のハーブ園や、栽培を目的としたハーブ農園へ転化することで、土地の有効活用、及び、雇用創出につなげることで地域を活性化する動きに注目しています。

【過去の参考記事:「耕作放棄地」の問題を「ハーブ栽培」を切り口に解消し、地域を活性化していく動きが本格化してきたように思います。】(2019年12月15日)

【過去の参考記事:新潟県において、耕作放棄地を活用し、無農薬でラベンダーを育てる取り組みが広がっているようです。】(2019年12月22日)

以下のサイトには、「耕作放棄地」の問題点、及び、その解決がビジネスチャンスにもつながるということで新規参入の動きが始まっていることが書かれています。

2020年は、この領域における様々な団体・組織の動きが活発化すると見ており、個人的に興味深々です。

そんな中、栃木県芳賀郡益子町における以下の取り組みのニュースが入ってきましたので、ご紹介します。

益子を「ハーブの里」に 休耕田活用し 古民家で提供

地域の課題解決に取り組む実践者の育成を目的に栃木県益子町教委が開設した「ましこ町民大学」第7期生のアクションプラン発表会が町中央公民館で開かれた。受講生10人でつくる二つの班の各発表者が、古民家を利用し年代を問わず参加できる「お茶飲み縁側 陽(ひ)だまり広場」を設け、休耕田で栽培したミントなどを使ったハーブティーの提供や茶葉の販売を目指す「優しく豊かな『ハーブの里・益子』」づくりを新年度から協働で進める考えを披露した。

元受講生など約30人が参加した「ましこ町民大学」第7期生の発表会

10人は町内在住の20代~70代の自営業や農業従事者で、昨年9月からまちづくりの基礎や知識について町職員や有識者の講義を受講。5人ずつのAとBの2班に分かれ課題解決に向けたプランの作成に入り、A班は高齢者らの居場所として「陽だまり広場」、B班は町内の休耕田対策で「休耕田をハーブ畑に」をテーマに両班が連携した活動を展開していくことにした。

8日の発表会で、A班のプランを発表した大沢、公務員小林智史(こばやしさとし)さん(35)は、ハーブティーや持ち込みの手料理を楽しみながら、年代を問わず語らえる場の内容や計画を説明。「高齢者が外出する機会になる上、民家を利用することでご近所付き合いも強まる」と強調した。

B班の発表者となった長堤、公務員大山由紀菜(おおやまゆきな)さん(21)は「休耕田でミントとカモミールを栽培することにより町内の景観も美しくなり、茶葉を道の駅ましこなどで販売できれば運営資金の確保につながる」と効果を語った。

アドバイザーを務めた元宇都宮大教授で「とちぎ市民協働研究会」の広瀬隆人(ひろせたかひと)代表理事(64)は「地域づくりで重要なのは人と人のつながり。二つの班が協働で取り組むことを自ら発見した意義はとても大きく、質の高い領域に到達したと思う」などと評価した。

※下野新聞SOONの2020年2月14日の記事(https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/277745)より抜粋

とてもワクワクする内容です。ハーブを通じたコミュニティーを通じて、近所同士の繋がりが出てくるというのは容易に想像できますので、「豊かなまちづくり」につながる取り組みだと思います。

この記事の内容は、「耕作放棄地」ではなく、「休耕田」を活用するということですが、それぞれの用語の定義の違いについては以下が参考になります。

耕作放棄地とは、耕作に使われるはずの農地が、耕作されていない状態の土地を意味しますが、放棄という言葉が入るように、定義としては過去1年以上の間、作物の栽培が行われておらず、今後も耕作に使われない土地の状態を意味します。

耕作放棄地といっても、放棄されて間もない頃は、復元が容易である一方、放棄されて長期間経過すると、それだけ復元が困難です。
したがって、耕作放棄地を分類するとすれば次のようになります。

雑草を刈り耕せば耕作が可能になる農地
直ちに耕作はできないが整備を進めれば耕作可能な農地
長期間の放棄で農地への復元が困難な農地

直ちに耕作できる農地で、耕作の意思もある農家が何らかの理由で耕作していない土地は、放棄しているわけではないので、「休耕地」として扱われます。
線引きが微妙ですが、放棄している・していないは現況だけでは判断できず、農家の意思によるところが大きいことから、耕作放棄地の定義は曖昧です。

※土地カツnetの記事(https://www.tochikatsuyou.net/tochi/farmland/kousaku-houkichi/)より一部抜粋

農家の意志による線引きということなので、大きな枠組みにおいては、「本来の農地としての土地が活かされていない場所」という意味合いで捉えて問題ないと思います。

因みに、栃木県芳賀郡益子町の場所は以下になります。

2021年以降、「ハーブの里」としての益子町が少しづつ形になっていくと思いますので、必ず訪問してみたいと思います。

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